ドラマ「のだめカンタービレ」で一躍有名となったガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」。これは「ピアノ協奏曲」(通称:ピアコン)の一種です。ラフマニノフの最高傑作とも言われている「ピアノ協奏曲第二番」も話題になりましたね。
今回は筆者が最近ハマっているピアノ協奏曲を紹介していきたいと思います。
実は先日以下の記事を読み、クラシック音楽を長年やってきた私も何か紹介したい!と触発されました。ぜひチェックしてみてください。
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■ Saint-Saëns:Piano Concerto No 2 in G minor, Op 22
サンサーンスのピアコン2番。奏者はポーランド出身のArthur Rubinstein(アルトゥール・ルービンシュタイン)です。冒頭の即興的なカデンツァには胸が締め付けられるような感覚をおぼえ、一瞬で虜になってしまいました。重々しいメロディーを経て楽章ごとにどんどんテンポが速くなっていき、情熱的なフィナーレを迎えます。
最近アマゾンプライムで見た「ノクターン」という映画でこの曲を知りました。ピアニストの姉妹によるライバル関係を描いたホラー作品です。音楽を長年やっている人にはもう共感の嵐。正解のない音楽の世界で対立し、様々な感情が主人公を突き動かす衝撃的な内容です。ぜひご覧になってみてください。
■ Grieg:Piano Concerto in A minor, Op 16
続けてルービンシュタインの動画を紹介します。これは最近演奏会で聴き、ハマってしまいました。ピアニストとしても名を馳せたグリーグ唯一の協奏曲で、代表的な曲でもあります。冒頭の上から下まで鍵盤を使うフレーズは、テレビ番組などで悲しみを連想させる時によく耳にしますよね。この冒頭のフレーズ、独奏者によって解釈(弾き方)が全く異なるのです。聴き比べもおすすめですよ。お気に入りは第一楽章の最後の冒頭のフレーズへ戻る軽やかな旋律です。ここで急に戻るんだ!?と度肝を抜かれます。
■ Ravel:Piano Concerto in G Major
最近ハマってるというよりも長年好きな作品です。作曲者ラヴェルは「管弦楽の魔術師」と呼ばれていただけあって、遊び心満載なとても面白い作品です。第一楽章はムチの音で始まり、拍感が掴みにくいフレーズが続きますが、聴き応えのある曲となっています。筆者の一番の推しポイントは第二楽章です。優美なメロディーに思わず涙してしまいます。オーケストラ側でこの曲を演奏した際、リハーサル中二楽章で指揮者の先生が泣きそうになっているのを見てもらい泣きしていました。音楽って素晴らしいと改めて思えるような作品です。第三楽章はとんでもない速さでアルゲリッチ氏が弾いています。そしてE♭クラリネットの使い方が独特で、どこの場面も聴き逃せません。
いかがでしたか?数年前にのだめカンタービレが爆発的にヒットし、クラシック音楽を身近に感じる人が増えたことかと思います。クラシック音楽は奥が深く、作曲された経緯・作曲者の想い・時代背景などを知ってから曲を聴くと、また違った景色が見えてくるのが醍醐味です。今回紹介した作品以外にも名曲がたくさんありますので、興味が湧いた方はぜひ聴いてみてください。
最後に、オーケストラで使われている楽器を少しだけ紹介します。
PLAYTECH ( プレイテック ) / PTCL-200E エスクラリネット
先ほど紹介したラヴェルのピアノ協奏曲で使われている木管楽器です。
PLAYTECH ( プレイテック ) / PVN244 バイオリン 4/4
オーケストラといえば弦楽器!コストパフォーマンスに優れたモデルです。