楽器を使わず、声だけで演奏するアカペラ。
2017年に人気バラエティ番組「青春アカペラ甲子園 全国ハモネプリーグ」が5年ぶりに復活し、じわじわとアカペラブームの波が来ています。
実は毎年全国各地で大規模なストリートライブが実施されているんですよ!
現在はコロナの影響もあり中止しているイベントがほとんどですが、例年通り開催されるようになった際により楽しめるよう、アカペラ初心者の方に向けてお教えします!
1.アカペラの編成って?
まずベーシックな編成は、リードボーカル1人、コーラス3人、ベース1人、ボイスパーカッション1人の6人編成。勿論3~4人だけの小人数編成や、20人以上の大人数編成も可能です!人数やパートの割り振りが自由なところもアカペラの魅力と言えるでしょう。
リードボーカル(Lead Vocal)
一番注目され、そのバンドの顔ともいえるのがこのパート!主にメロディを歌い上げます。
コーラス
トップ(Top・1st)
コーラスの中で高音域を担当するパート。男女混合バンドでは、女性が担当することが多い。合唱に例えるとソプラノパートのような役割。
セカンド(2nd)
コーラスの中で中音域を担当するパート。曲によって、3rd寄りに低い音域になることもあれば、1st寄りに高い音域になることもあり、音域はまちまち。1stと3rdに挟まれ、実は一番難しいコーラスパートかもしれません。
サード(3rd)
コーラスの中で低音域を担当するパート。合唱に例えるとアルト~テナーパートのような役割。3rdがいると音の厚みが増すため地味なようで重要なパートです。
ベース(Bass)
楽器で例えるとエレクトリックベースやウッドベース(コントラバス)の役割をするパート。一番低いコーラスパートとも言えます。パーカッションと同じく、リズムやテンポ感を作り出します。
ボイスパーカッション(Perc、V.P)
楽器で例えるとドラムの役割を担うパート。リズムやテンポを作り出し、演奏を支えます。比較的演奏中のアレンジがしやすく、盛り上げ役にもなれます。
≪PICK UP動画≫
2.知っておこう!アカペラワード集
パート編成が大体わかったところで、アカペラをさらに知る上でよく話題に出てくるワードを以下にまとめました。これさえ覚えれば十分アカペラを楽しめること間違いなしです!
● ヤロバン
野郎バンドの略。男性メンバーだけで構成されたバンド。リードボーカルは勿論、Topコーラスからベース、パーカッションまで男性で行います。
≪PICK UPヤロバン動画≫
● ギャルバン
女性だけで構成されたガールズバンド。リードボーカルは勿論、Topコーラスからベース、パーカッションまで女性で行います。
≪PICK UPギャルバン動画≫
● スキャット
主にコーラスパートやベースパートの歌詞。英語で表記されている。「oo_」 「ah_」 「tu」 「pa」 「da」といった表記をされている。これに音程をつけハモることで、まるで楽器で演奏しているかのような伴奏が生まれます。
● 字ハモ
スキャットと違い、その曲に出てきた歌詞をリードボーカル以外のパートで歌う(ハモる)こと。リードボーカルとの一体感が生まれやすいです。
● JAM
Japan a cappella movementの略。1999年から続くアカペラのコンテスト。アカペラブームの火付け役であるRAG FAIRや人気YouTuberしらスタの所属する瀬戸内ジャクソンが過去出演していました。
JAM Twitterアカウント
https://twitter.com/JAM_Acappella
しらスタ Twitterアカウント
https://twitter.com/ryo_shiraishi
≪JAMダイジェスト動画≫
● アカスピ
A cappella Spiritsの略。毎年決勝戦のチケットが争奪戦になるほど盛り上がりを見せる、有名アカペラコンテストのこと。今では有名バンドを目指す登竜門のような存在。
A cappella Spirits Twitterアカウント
https://twitter.com/acaspi_official
● ソラマチ
ソラマチアカペラストリートの略。審査を通過したハモネプ出演バンドや有名コンテスト出演バンド、歴代の有名バンドだけでなくこのイベントのために組まれた新規バンドが、東京ソラマチに設置された複数の会場で同時にライブを行います。毎年観客動員数が増え続けている人気イベントです。
ソラマチアカペラストリート Twitterアカウント
https://twitter.com/solacappella
≪ソラマチダイジェスト動画≫
● 50(ゴーマル)
50fesの略。人気アカペラYouTubeチャンネル「PLUS Unison.」を運営するりょーたが代表を務める、アカペラストリートライブ。横浜やお台場を舞台に、複数会場に分かれ同時にライブを行います。
50fes Twitterアカウント
https://twitter.com/50Fes
りょーた
https://twitter.com/ryontaEx
● 渋アカ
Shibuya a cappella streetの略。渋谷ストリームやヒカリエといった商業施設を会場にして行われるアカペラのストリートライブ。City PopアカペラグループNagie Laneがアンバサダーを務めています。2020年は夜公演で人気Youtuberしらスタが司会を務めました。
渋アカ Twitterアカウント
https://twitter.com/shibuaca
Nagie Lane Twitterアカウント
https://twitter.com/NagieLane
しらスタ Twitterアカウント
https://twitter.com/ryo_shiraishi
≪渋アカダイジェスト動画≫
● KAJa!
関西 a cappella Jamboree!の略。1998年から続く、関西最大級のアカペライベント。
KAJa! Twitterアカウント
https://twitter.com/KAJa_2021
3.アカペラの魅力
自分さえいればどこでも演奏可能
自分の声が楽器になるアカペラはどこでもいつでも演奏ができます!私のアカペラ時代は練習室での練習はもちろん、教室や廊下、屋上、公園、階段の踊り場なんかで練習している時もありました(笑)アカペラ仲間と一緒にカラオケでハモるのも楽しい!身一つで演奏できるのはアカペラの大きな魅力の一つです。
自分の個性と向き合える
高く澄んだ声、遠くまで通る声、さわやかな声、色っぽい声など人それぞれの声の特徴があると思います。その個性が生かせるのがアカペラ!通る声ならリードボーカルもよし、アップテンポの盛り上がる曲でコーラスをするのもよし!高く澄んだ声ならバラードのTopに向いているかもしれません!自分の声に合った曲が見つかった時、アカペラの楽しさにグッと引き込まれることでしょう。
人気のストリートライブは無料で楽しめる!
先ほどのアカペラワード集でも挙げた人気のストリートライブは殆どが無料で見れちゃうものばかり!こんな高クオリティを無料で楽しめていいの!?と思ってしまう素敵なライブが沢山あります。現在ではYouTubeライブや無観客ライブが主流になっているのでお家では動画や生配信で楽しみつつ、外でのイベントが開催するようになったらぜひ足を運んでみてください♪