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Back to MONO!モノラル・レコードを楽しもう! 第二回カーペンターズ 驚愕の歌声と極上のアレンジが濃厚に響くモノラルミックス!

2020-08-07

テーマ:PA

音楽雑誌などで紹介されることが少ないタイトルのモノラル・レコードを、メガトン級に楽しもうというこのブログ。
第1回目はレッド・ツェッペリンのデビュー・シングルを楽しみました。今回は1972年、カーペンターズがリリースしたヒット・シングル「愛にさよならを」の、モノラル収録されたレコードを聴いてみたいと思います。

カーペンターズ(Carpenters)「愛にさよならを(Good bye to love)」

世界中で未だに親しまれているカーペンターズの1972年のヒット曲です。

ビーチ・ボーイズにもひけをとらない秀逸なコーラス。
フィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドを思わせるオーケストレーションと、そのフィル・スペクターの下で叩いていたハル・ブレインご本人による歌うようなドラム。
そして大胆なようで、実はアソシエーションなどのコーラスバンドの作品でも聴かれた、黄昏のガレージロック風なギターソロ…
王道の'60sアメリカンポップスのエッセンスをこれほど詰め込んだ70年代の名曲は、なかなかないかと思います。

数多くリリースされたカーペンターズのベスト盤のほとんどに収録されている、誰もが一度は聴いたことがあるこの曲。
発表されたのは1972年。市場にて販売されるレコードは完全にステレオ盤が中心の時代。

そんな時代のヒット曲で、モノラルのレコードなんてあるのかと思う方も多いことかと思います。
実はアメリカでは、車社会のせいか、モノラル音声が中心のAMラジオも重要なマーケットツールとなっていた様です。

そのため片面にFM放送用のステレオ音声、もう片面にはAMラジオ用にモノラルで収録されたシングルが多くのヒット曲で生産されていました。
今でもアメリカの中古レコード屋に行くと、同様のプロモ盤シングルを多く見かけます。
さて、このカーペンターズのプロモ盤も、片面はステレオ、もう片面はモノラルでの収録です。

タイトルによってはステレオミックスをそのままモノラルにしただけのものある様ですが、このカーペンターズのシングルはどうなのでしょうか。

今回もオーディオテクニカのモノラルカートリッジ、AT-MONO3/LPでどんなモノラルワールドが楽しめるのか、早速聴いてみましょう。

まず針を落として、ボーカリストである、カレン・カーペンターさんのボーカルの表現力が、さらに強調されたミキシングに腰を抜かしました。
リバーブ感の違いかも知れませんが、偉大なるカレンさんのボーカルセンスに泣けるミキシングです。
Aメロのオーボエも、ステレオと比べ、控えめでかつなめらかに聴こえ、悲しき歌の世界を慰めるかのようにより効果的に演出をしています。リーダーのリチャード(・カーペンター)お兄さんがラジオというマーケットを大切にしていた所以なのでしょう。

それは後のヒット曲イエスタデイ・ワンスモアの歌詞からも感じとることができます。

そして、何とも印象的なギターソロ。
元ポール・リヴィア&レイダーズのボーカリスト、マーク・リンゼイのソロツアーで手腕を発揮していたギタリスト、トニー・ペルーソさんによるプレイは当時の多くのリスナーを魅了したことでしょう。

リチャードお兄さんは、ある音楽雑誌のインタビューで、トニーはエフェクターにビッグマフを用いて、ピックを半分に切って、指を弦に少し当てながら弾いて、ピッピッと鳴るようにプレイしたと言っていました。 そのピッピッという音の混ざったギターの音色は、このモノラルミックスでさらにどっしりとした濃厚な音に聴こえます。

よく当時はこのギターソロが入ったことで、カーペンターズがハードロックに走ったとか言われていたようです。
しかし、こうやって改めてモノラルミックスで聴くと、60年代に活躍したグループ、エタニティーズ・チルドレンのヒット曲「Mrs.Bluebird」をはじめ、一昔前の王道アメリカンポップで聴けるようなアレンジみたいにも感じます。

男女清涼コーラスとハードなギターソロの組み合わせ。この60年代ポップスのエッセンスを凝縮した表現が成功したからこそ、後の「イエスタデイ・ワンスモア」を生むことができたのかも知れません。

そして後半に進むにつれてさらに悲しみを帯びた響きのカレンのボーカル。ステレオ以上に深いリバーブが効いているハル・ブレインによるドラムのフィルイン。
続いてコーラスのバックに流れるオルガンはモノラルではよりゴスペルチックに鳴り響きます。再度登場するトドメのギターソロは先ほどのピッピッとした音が後退。
より60sエッセンスを感じます。

この懐かしき60年代ガレージポップテイストに、思いを馳せながらラジオに耳を傾けた、72年のアメリカの大人たちの姿を夢想してしまいます。

そりゃアメ車のけたたましいエンジン音の中、AMラジオで聴いても耳に残ってしまうようなヒット曲となる訳ですね。

さて、次回でございますが、先日残念ながら来日公演は中止となってしまいましたが、そんなショックも吹っ飛びそうな、ボブ・ディランの「Lay Ready Lay」のモノラルシングルを聴き倒したいと思います。
それでは皆さんまた次回 Back to Mono!


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営業部 / 市原 雅之

45歳にしてオヤジバンドにベーシストとして参加。バンドでサウンド・ハウスの存在を知りその勢いで入社。 趣味は英国ロックのレコードコレクション。ポール・マッカートニー、デヴィッド・ボウイとP.I.L.を愛する永遠の29歳。

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