みなさんu-heというメーカーをご存知でしょうか?
ドイツはベルリンにて、19年に渡ってソフトシンセ/プラグインの開発を行っており、近頃はHive2など、ウェーブテーブルを搭載するソフトシンセのヒットでも知られています。
音楽系の様々な名門メーカーを輩出したドイツで19年に渡って活動を続けているという時点で凄さは伝わるかと思いますが、それもそのはず。u-heは開発者が「自分で使いたいものを作る」という信念とともに、アカデミー賞ノミネート経験を誇るハンス・ジマー氏を始めとする大物アーティストの協力も交え日々、製品開発を行っています。
そんなu-heの気になる特徴は、基本的に太いサウンドでありながらも馴染み易いというところ。
アナログシンセ系ソフトを中心にリリースしていたという点からもこだわりが伝わってきます。全体的にどこか温かみをもちつつ存在感のあるキャラクターといえます。 Hive2などのウェーブテーブル系シンセでも趣向は継承されている印象で、u-he製品好きが揃えて使ってしまう由縁ともいえる個性なのではないでしょうか。 海外フォーラムサイトでも表彰を受けるなど、かなりの人気を誇っています。
※余談ですが本国サイトでスタッフ写真やプロフィールが公開されており、見てみると親近感がわきますね♪
u-he team https://u-he.com/about/team.html
価格改定もあって、手に入れやすくなったu-he!
今回はその中でも、代表的な製品をいくつかご紹介したいと思います。
※商品ページでデモ動画も公開しています。さらに国内代理店のDirigentサイトからは無償のデモ版もダウンロード可能です!(デモ版サポートはございませんのでご了承ください)
u-he ( ユーヒー ) / Hive 2
柔軟なルーティングや高品位なエフェクトを備えるソフトウェア・シンセサイザー。ウェーブテーブルらしい過激な音色変化を含む今っぽいサウンドを始め、様々なジャンルの音楽制作で役立つプリセットを豊富に収録。u-heらしい馴染み易い音も多く、動作も軽くてなにかと頼れる逸品です。
u-he ( ユーヒー ) / Colour Copy
https://www.attackmagazine.com/reviews/gear-software/u-he-colour-copy/
こちらはディレイのプラグイン。ディレイというと「シンプルなエフェクトだし、DAWソフトに付属のもので十分」と感じるかもしれませんが、一度触っていただきたいのがこちら。古典的なバケツリレー素子(BBD・Bucket Brigade Delay device)を用いたアナログディレイをモデルとしつつ、音作りに役立つ機能を搭載。
COLOURのノブは、ひねるだけでディレイ音の質感を変えてくれるというもの。デフォルトで徐々にディレイ音のフィルターが閉じていくのですが、何もいじらなくても絶妙に設定されており、それだけでセンスの良さがうかがえます。BRIGHTNESSノブで音の明暗やWIDTHノブで左右の広がりを簡単に調整できる所もポイント。DUCKINGというパラメーターでは、新たな音声入力に反応してフィードバック音のボリュームを下げるという設定も可能です。これによりフィードバック長めの音作りをした際に、音が重なってごちゃごちゃしてしまうのを調整することができます。こちらもプリセットが豊富で、ギター/ピアノ/ボーカルと何でも使えます。リリースされたばかりですが、簡単にいい感じのディレイを掛けられるので、これも人気になることでしょう。
u-he ( ユーヒー ) / Diva
最後はヴィンテージシンセをエミュレートしたソフトウェア・シンセサイザー。プリセットにはMiniやJupe-8といったものも用意され、サウンドはアナログならではのファットさと、u-heらしい使い易さも兼ね備えています。以前、サウンド&レコーディング紙で石野卓球さんが気に入っていると語っていたのも納得。いかにもアナログな極太ベース/リードや柔らかいシンセパッド、懐かしさを感じさせるポリシンセの音色などはお手の物といった感じで、CPU負荷の少なさも相まって色々と活躍してくれます。
さて、ざっくりとu-heの3モデルをご紹介させていただきました。
他にもビンテージ・シンセモデリングのREPROや、テープサチュレーションをサウンドに加えるSatin、プラグイン・コンプレッサーのPresswerkなど魅力的な製品を取り揃えています。
気になった方は、ぜひチェックしてみてください!