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元GENESIS Steve Hackett 2018年 来日公演レポ

2018-04-10

テーマ:おぼろげライヴ日記

元GENESIS Steve Hackett 2018年 来日公演レポ

懐古骨董音楽箱が鳴り響く夜。

 
 

2018年4月7日(土)、8日(日)、川崎クラブチッタにおいてSteve Hackettの来日公演が行なわれた。Steve Hackettといえば、元GENESISという冠は外せないプログレッシヴ・ロック界孤高のギタリストである。今回の来日は2年ぶり、実に8回目となる。老いて益々盛んな今年で68歳となるSteve Hackettは、近年、古巣のGENESISソングスを中心にソロワークの楽曲も披露。今回のツアーでは、セットリストに1986年YesのSteve Howeと結成し、ヒットを飛ばしたGTRの楽曲が加わっているのも見逃せない。

 
 

1000名近いキャパの川崎クラブチッタは2日共、立ち見が出るほど盛況だった。東京のみの公演ということもあり、土曜日は全国よりGENESIS、Steve Hackettファンが駆けつけた。前半を新作、旧作のソロワークの曲で組んで、後半はこれでもか!という位のGENESISナンバーのオンパレード。往年のファンも納得のセットリストが組まれていた。年齢層も40代以上の客層がメイン。それぞれが懐かしい時間を堪能していた。


2018.04.08.Set List

Please Don’t Touch
Every Day
Behind The Smoke
The Steppes (7日 El Nino)
In The Skeleton Gallery
When The Heart Rules The Mind(GTR)
Icarus Ascending
Shadow Of The Hierophant
------ここからGENESISナンバー
Dancing With The Moonlit Knight
One For The Vine
Inside And Out
Fountain Of Salmacis
Firth Of Fifth
The Musical Box
Supper’s Ready
 
アンコール
Dance On A Volcano (7日 Los Endos Inc.Slogan)
 
ステージが暗転。「Please Don't Touch」の前奏曲「Land of a Thousand Autumns」が流れ、メンバーが登場。間髪入れず演奏がスタートする。メンバーは、Steve Hackett(ギター、ヴォーカル、ハーモニカ)、Roger King(キーボード)、Gary O’Toole(ドラムス、コーラス)、Jonas Reingold(ベース、ギター、コーラス)、Rob Townsend(サックス、フルート、キーボード)。2010年以降、ほぼ固定化されたツアーメンバーだけにアンサンブルも申し分ない。Steve Hackett以外は一回り若い世代のメンバーで構成され、中には他のバンドとの掛け持ちもいる。6曲目の「When The Heart Rules The Mind」からNad Sylvan(ボーカル)も参加してフル・メンバーでの演奏となる。それにしても6人のメンバーの内、5人が歌えるのは強力だ。GTRの楽曲におけるコーラスワークはまさにレコードそのものの完成度だった。

 
 

Steve HackettのTwitterより(7日のステージ)

Steve HackettがGENESISに在籍したのは1972年から1977年までの5年間。ただし、その期間をプログレッシヴ・バンドとして黄金期と呼ぶファンも多く、かつ名演も多い。コンサート後半は当時のエピソードを交えながら、GENESISナンバーが畳み掛けるように演奏される。どの曲も密度が濃い。「Inside And Out」は当時アルバムに収録されず、シングル盤のみ発売されていた曲で、こうしてライヴで演奏されること自体珍しい。Steve HackettにとってGENESIS最後のスタジオ録音となった曲でもある。「King Crimsonからメロトロンを譲り受けて…」と紹介し、演奏される「Fountain Of Salmacis」。エンディングのメロトロン・サウンドをバックに演奏されるギターは鳥肌が立つ。Steve Hackettの名演中の名演といわれるギターソロをフューチャーした「Firth Of Fifth」は曲間で拍手がわき起こるほど。70年代の音を忠実にかつ、最新のテクノロジーと技術で再現したコンサートは25分以上に及ぶ組曲「Supper’s Ready」で幕を閉じた。静と動が織り成す場面展開。6人のメンバーがさまざまな楽器を担当し、懐古主義だけではない空間を作り上げる。エンディングにおける圧巻のギターソロは、歌詞にあるように「聖地エルサレム」に会場全員を誘ってくれた。
 
Steve Hackettのサウンドといえば、天空を舞うギターサウンドなどと称されることが多い。実際、足元のエフェクターボードでは、説明できない音色を紡ぎだす。そのシークレット・ゾーンは舞台裏に隠されているとも言われている。コンサートは、スタンディング・オベーションに迎えられ、アンコールが始まる。客席は眩惑のステージに魅了された。曲は「Dance On A Volcano」。疾走する7/8拍子に感動と戦慄が走る。ひたすらカッコいいコンサートは鳴り止まない拍手と共に終焉した。

 
物販の様子。グッズ購入すれば抽選で30名にサインと記念撮影会があった。残念ながら、私はハズレ。

 

なかじまやすお

自由気ままに雑多なことを書きなぐっていきます。根底にあるのは「愛と音楽」。世の愛すべき事象にスポットを当て、音楽好きに共感してもらえる記事を執筆していきます。サウンドハウスでは、メディア編集担当として活躍。プライベートでは、週末となればドラムを叩き、ライブや映画、展覧会などを楽しむアクティブ派。

 
 
 
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