

今回のテーマは「ライブの心構え」!
はい。
ザ・キャプテンズはね、衣装がキッチリありますから、まずは衣装が重要!
ですね。衣装だけじゃなくて(ライブの)流れもキッチリしてますよね。
うん。リハーサル、というかサウンドチェックもキッチリしてるって言われる。
そーですか?もう、見慣れちゃってるからアレが自然なのかと(笑)。
【編注:ホーリーはザ・キャプテンズのスタッフも兼任しているのだ。】
普通じゃないみたいよ?(笑)僕らはメンバーの中で、モニターの注文を言う順番を決めてるんだけど、他のバンドではあんまり見ないね。
それはどういう意味があるんですか?
誰が先にPAスタッフにしゃべりかけるか、お見合いみたいになっちゃうことってあるじゃない?
はいはい。
それが時間のロスにつながるから、僕らは順番を決めて、モニターに注文がなくても「モニター、問題ないです」と申告するようにしてる。
注文がないとしても、ですね。
うん、それだけで時間のロスが減るんだよ。かなり効果的。
ライブの心構え、というかその前段階、リハーサルの心構えから大事ですね。他には何かあります?
あとはね…。以前は僕が全部指示出ししてたんだけど。SEの指示とかも。でもさ、ノド使うな〜と思って。
なるほど。
本番前に。
けっこう(PAさん、照明さんとの)やり取りありますからね。ザ・キャプテンズは特に決めごとが多いから。
ので、SE関連の指示出しは ある時期からギタリストのジャッキーに任せるようにしました。
ボーカリストはなるべく喋らないように。
うん、これもけっこう大事。
あとは…例えば中音の作り方で気をつけてることってありますか?
僕はとにかく自分の声を大きくもらうようにしてますね。
自分は(ベースの音を)あまり音量出し過ぎないようにしてます。あとはアンプの向きとか気を遣います。お客さんに当たり過ぎてもアレですし。
ちなみにベースアンプの出音、って…要る?
エッッ…(笑)。これはね、会場の大きさにもよりますね。
それもそーだね。
規模が小さい会場だと、ベースアンプの出音がお客さんに直接届きやすいから…。
外音の要素としては大きくなるよね。
なので、アンプ自体でキッチリ作らないと。
うんうん。
ある程度の大きさの会場になってくると、フロントのメインスピーカーから出る音の方が大きいというか…。
割合を占めるよね。
なので、足元だったり、PAさんとのやり取りで作られる音の方が大事になってくるんで、その辺は難しいですけど、やっぱりステージの上で体感しながら弾きたいっていうか…。
そーだよね!
背中で感じたい…。
だよね…!
言ってみれば、(アンプは)自分用のモニターと言うか。って言ってもステージ内でのバランスがあるから音量は最小限ですよ。ギリギリ聴こえるか聴こえないか、ぐらいにしてます。
それが、ゼロではいかん?
あ、ゼロで演ったこともあります!
え!!
スイッチ入れ忘れた、っていう(笑)
え!そっち!?(笑)
でもモニターからはちゃんと聴こえてたんで、気がつかなかったという。
(笑)。ちなみに近年の傾向として、DIがしっかりしてればそれでOK、という風潮があるじゃないですか。
はいはい。
なんならアンプをステージに置かないアーティストだっていますよね。
極端に言うたら、モニターがしっかりしてればアンプ要らないっちゃ要らないですよ。
かと言って、モニター持ち歩くわけにも。
転がしのことですね、うん。
背後に転がしをもうひとつ置いてみるとか(笑)。
まー、今はイヤモニもありますしね。でも結局、圧を感じたいんでしょうね。低音だし、特に。
うん、その「圧」次第でバンドメンバー全員の中音って変わるよね。
はい。ハコによってはローがまわったりして、難しいですよね。だから最小限の音量、なんですけど。
もホントに年々、ラインの音というかDIの音?の割合というか重要度が増してる気がするな〜。
はい。(ベースアンプに)マイク立てないハコもありますね。
キャビネットの音を拾わないんだ?
ま、もちろん拾うハコもありますけど、何%使ってくれてるのかは…。
ギターアンプは必ず拾うけどね〜。
なので、より足元での作り込みだったりが大事になってますね、ベースは。
今はね、KEMPERとかもありますからね。もう、アレはひとつ究極のカタチですよね。
はい。そこまで一般的ではないですけどね。
レコーディングで出したヴィンテージの音をそのまんまライブに持ち込んで、ラインでヨロシク!っていうことでしょ?
ですね。
なんか、ちょっとさみしい気もするけど。
いや、便利は便利だと思いますよ。
だけどさ…。
ま、試行錯誤するのも楽しいですよね。
ちょっとマゾヒスティックなんでしょうね僕たち(笑)。前回のビザールの回でもそう思いましたけど(笑)。
新しい、便利なモノも認めますけど、みたいな(笑)。
求道的というか、意固地というか…(笑)
ところでさ、ステージ上の中音はドラムの生音がひとつ基準になる訳じゃない?
はい。
それがさ、ザ・キャプテンズはバカでかいの!
トールくんですね。
そしたらベースも大きくなって、
はい(笑)
ギターもデカくなって、
はいはい(笑)
でも、僕がもともと声がデカいからなんとかなってる(笑)
じゃあ、良いバランスだ(笑)
その辺も、バンドの個性出ますよね…。
ちなみに同期オケの音ってモニターからもらう?
もらってないですね、っていうかそもそもモニターが無いことが多いです。せいちゃん(ナショヲナルキーボード担当・多奈部聖士)と共有の場合が多くて。
そーなのか!
せいちゃんのリズムがルーズなので、あんまり聴かないように…ドラムに集中するようにしてるので、ナショヲナルに関してはモニタースピーカーは無いものと諦めてます(笑)。
そーなのか…。
他の現場行ったりするとモニター使いますけどね。特にこないだは珍しくコーラスもやったりしましたから。
ほうほう、まあ今後は歌う現場もね、増えそうですからねホーリーは。またモニター中音作りの研究が必要だね。
修行中です…。
僕はかなりガッツリと自分の声をもらいますね。
自分も歌う時はガッツリ欲しかったりするんですけど、(声量がないから)お前がもっと声張れや!とか思われてるんじゃないかとちょっと心配になります…。
大丈夫、大丈夫!歌い手としてまだまだ伸びしろあるよ!そう、すべては?
愛ゆえに〜!