キーボーディスト/コンポーザーの Osamu Fukuzawa です。
WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / WA-84 STEREO PAIR NICKEL コンデンサーマイクセット をレビューしようと思います。
去年、1970年代製の国産アップライトピアノを購入し、その音を暖かく自然な距離感で録りたくてこのマイクを導入しました。

ビンテージのNeumann KM-84を再現したと思われるモデルですが、本家ビンテージを揃える場合は個体差やメンテナンスの負担が大きく、安定して使えるセットを求めるとWA-84が現実的な選択肢になりました。
新品で、この系統の音色とニュアンスを手に入れられるのは大きな利点です。

→僕の場合はこうやって突っ込んで録ることが多いです。
■ EQなし
■ EQあり
このようにHigh成分を補強など
■ 演奏動画
自分のアップライトピアノはノイズが多く、重心が下にあるような音が特徴なのですが、WA-84はその個性を損なわず素直に前へ出してくれて、耳に刺さらない丸さも自然に残ります。
まず録った瞬間の印象がそのまま作品として成立する質感で、そこから必要以上に加工しなくても空気感が整うところに安心感があります。
また、ステレオペアの恩恵で定位が非常に安定し、ソロピアノで“そこにある”ような自然な広がりを作れます。距離や位置を数センチ変えるだけでニュアンスが変わるため、追い込みの幅も十分あります。
WA-84、とても暖かく存在感のある質感で好きな音です。
現代的でありながらHi-Fiすぎず、音楽的な温度感のある録音を求める方には良い選択肢だと思います。

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