皆様こんにちは。
東京で活動しているドラマーの桑畑怜吾(クワハタリョウゴ)と申します。
本日はWARM AUDIOさんからの新商品
をご紹介したいと思います。
WA-MPX
まずは外観を見ていきたいと思います。
表面がザラザラしていて削り出しのような見た目がとてもカッコイイです。
パッと見ただけで使いやすい印象がありました。
重量は真空管が入っているので重いのかなと思いましたが思ったより軽いなと思いました。
では使ってみましょう!
ビンテージ機材の再現ということであえて50年代みたいに1マイクで録ってみました。
環境は
ドラム→ Mic AKG 411→ SSL 2+ (4Kスイッチは使っていません) →Logic X
です。
まずは
素で通した音です。
プレーンな音というよりかは、割とキャラクターの付くプリアンプかなという感じがしました。この機種に関しては滑らかな音で中音域を中心にキメが細かくなっている印象を受けました。
次に
Tape Saturation Control をONにした音です。
Inst InよりもMicで違いが顕著に表れました。
EQ的な役割がありますが、あまり音の重心感は変わらずに音質が変わるので、サウンドチェック段階で音のバリエーションとして、気軽に音を選ぶことができる点は便利だと思いました。
次に
Tone SwitchをONにした音です。
プリアンプの時点でテープレコーダーのような効果が得られるのはとても面白いと思いました。もちろん音作りとして、意図的に歪ませてアグレッシブな音にする事もいいですし、クリーンな状態でスイッチを入れても効果絶大でした。
文字通りテープサチュレーションがかかったように、倍音が豊かになったこととコンプレッションがうっすら掛かったことが感じられました。
聴覚上ですが音源が立って聴こえ、波形的にも信号が整った事が確認できました。
この効果のおかげでEQやCompの出番が減りそうだなと思いました。
よく「アナログ機材通しただけで音が良くなる」なんて話を聞きますが、その所以がこのスイッチに詰まっていると思います。
WA-1B
全体のミックスを整える時に基本的にかけっぱなしで使いました。
アタックとリリースが直感的ですごく使いやすかったです!
録った曲が全体的に速くない曲が殆どだったため、アタックとリリース共に基本的に遅めで使用しました。
Logic Xのプラグインだと80kHzより下が、やや詰まる感じがしたんですがWA-1Bはそこが滑らかになりました。
キツくかかる感じではなく薄らかけることにより曲の一つ一つが膨らむ感じになります。音像がまろやかになる感じです。
今回、単体では使っていないため他の方がレビューをあげていますので、そちらの方のレビューを見ていただければと思います!
現代の録音は、ほとんどPCのDAWで、スタジオコンソール的な考え方をするとモニターセクションしかないと言えます。
アウトボード1台で、50、60年代のインプットセクションとレコーダーセクションの役割を補えるのはとてもお得なのではないでしょうか。
オリジナルの機種になったものを触ったことがない為少し拙い部分があったかも知れません。
読んでいただきありがとうございました。
今回録った音源はこんな感じです!
部分的に使いました。
ぜひ聞いてみてください。
そして、ありがたいことにiTunes Storeブルースアルバムランキングで1位になりました!
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