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シャワー効果を作曲に活かした話

2023-01-26

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 音楽全般

こんにちは!

皆さんは、シャワーを浴びてると良いアイデアが浮かんでくること、ありませんか?

実際私も、思いついたメロディの1/3はお風呂場で産まれている、そう言っても良いくらい、シャワー中にアイデアが浮かんできます。

私は作曲を始めたばかりの頃、シャワー中にメロディを思いついたら、忘れないよう歌い続けてスマホに録音する。そんなことを何度も繰り返していましたが、足の小指をぶつけて大事なアイデアが飛んでしまう悲惨な経験をしました。

そこで思いついたのが、マイクをお風呂場に設置しよう、という一風変わったアイデア。

マイクを設置するとなるとデータの転送などが面倒になるので、私はスマホを工夫して防水にし、風呂場に持ち込むことにしました。かなり奇天烈ですが、スマホを持ち込める様にしてから、アイデアを即記録することが可能になり、MIDIデータにしては保管を繰り返し、今では有料サンプルパックかと思えるほど大量にサンプルメロディが貯まっています。自分はこれをメロディ貯金と呼んでいますが、作曲するときに驚くほど効果を発揮していて、スマホ持ち込みの効果、絶大だなぁと感嘆しています。客観的に見ればかなりシュールですけど。

そこでこの記事では、スマホの防水化、MIDIデータへの変換方法、MIDIデータの管理方法、これを皆様に伝授したいと思います。

■ どうやって防水にするか

実際に私が使用しているスマートフォンはこちらの「iPhone13 mini」です。

防水なのですが、IP68なので、シャワーを直に当てる、湯気に長時間さらす、などすると浸水します。
さらに湯気でタッチパネルが曇るので、誤作動することが頻発します。

また、防水仕様でないスマートフォンをお持ちの方でも真似できる様、完全防水にしていきたい。

そこで、防水化するにあたってクリアしなくてはならない項目をまとめてみました。

  1. シャワーや湯船の水圧にも負けず、湯気に触れさせない密閉度
  2. 曇らず、タッチパネルを問題なく使えるようにする
  3. ピッチを確認できる最低限度の音質を確保する
  4. 簡単に持ち込め、簡単に持ち出せるようにする

この4項目をクリアすれば良いはずです。

■ フリーザーバッグに入れて使ってみる

フリーザーバッグの代名詞でもあるかの有名な「ジップロック」を使ってみました。普及率が高くて検証に最適と考えたからです。たまたま家にあったからではないですからね。

iPhone13miniとサイズの近いSサイズを用意しました。

iPhone13miniより大きいスマホだとMサイズ以上が良いでしょう。

実際にお風呂で試してみました。

  1. シャワーを直接かけても水は入りませんでした。
  2. 最初は曇るものの、一度拭けばもう曇らない。
  3. ピッチもしっかり判別でき、聞き取りやすい。
  4. 袋に入れてチャックするだけ。

結果、めちゃめちゃいけます!
というか、私は普段からこの方法でスマホを風呂場に持ち込んでいます。

他にも市販の防水ケースに入れて持ち込むという方法もあったのですが、あれは防水性が高すぎて出し入れが面倒だったので使用するのを辞めました。年に数回ある海水浴ではそこそこ役に立っています。

■ 録音データをMIDIデータ化

次は、録音したデータをMIDI化していきます。今回は、プレソナス社のStudio One 5 Artistを使用して録音したデータをMIDIデータ化しています。同社からStudio One 5 Primeという無料版が公開されているので、DAWを持っていない人や、DTMを始めてみたい方におすすめです。無料版と言っても機能面での不自由さはそこまでありませんし、同社から販売されているオーディオインターフェースやモニター製品を購入すれば、本来は有料のArtist版がバンドルしてきますので、手軽に始められておすすめです。

録音データをトラックに追加したら、

ピアノ系の音源をトラックに追加して、

テンポを聞き取りやすいくらいに合わせて、

打ち込む。

できたら長さを調整して、

Studio Oneの場合は左クリックで「選択をエクスポート」をクリック。

保存先を指定して「MIDIファイル」で保存する。

ちゃんと保存されているのを確認したら、完成!

■ MIDIデータの管理

自分は実際に、

  • □ Jポップ
  • □ グループ
  • □ クロスオーバー
  • □ Jロック
  • □ Kポップ
  • □ ヒップホップ
  • □ Kロック
  • □ ビッグルーム
  • □ プログレッシブハウス
  • □ ダンスポップ
  • □ バウンス
  • □ グルーヴハウス
  • □ フューチャーハウス
  • □ トロピカルハウス
  • □ トラップ
  • □ ダブステップ

の16種類にジャンル分けした後、イントロ、ヴァース、ブリッジ、コーラス、アウトロのパートごとに分けて保存、管理しています。私はEDMが専門なのでEDM系のジャンルが多いですが、自由に決めて良いと思います。

例えば、いま作曲中の、このヴァース部分のメロディーはどうしようかな、と思ったら、創ったサンプルパックの、欲しいジャンルのフォルダにある、ヴァースフォルダを開けば、大抵はぴったりのサンプルが見つかります。効率も上がるし、定期的にサンプルパックのデータを増やしていれば、ネタ切れを起こすこともないので、マジで便利です。ただ、サンプルパックのクオリティーが創った曲に影響するので、あまり良くないものなどはバッサリ切り捨てて、サンプルパックのクオリティーを上げていくことが重要です。

いかがでしたでしょうか?
この記事ではスマホを風呂場へ持ち込む方法、録音データをMIDIデータへ変換する方法、MIDIデータを管理する方法をご紹介しました。紹介した内容が皆さんのご参考になれれば幸いです。

それでは、良い音楽ライフを!


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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RIMITO

こんにちは、リミトです。中学入学と同時にDTMを初めて早数年、休日や深夜にコツコツEDMなんかを作っています。ギター、ドラム、キーボードなど、幼い頃から色々な楽器を演奏してきて、音楽で育てられたと思っていますが、人に見らながら演奏すると急に下手になります。お金があればDTM環境を整えるために機材投資、常日頃金欠です。機材を買って使ってみてのレビューや、音楽の豆知識などで、読んでいて楽しめる記事を書けるよう頑張っていきます。

 
 
 
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