こんにちはコンセルバリオです。
ウクレレの事をある程度分かってくるとストラップはいるのかな?と考える時期が来ます。
ストラップとはウクレレを支える紐?のような道具の事です。
首の後ろからウクレレの穴に引っ掛けて支えているアレです。
ストラップは様々な種類や固定方法があります。
ストラップの使い方とメリット・デメリットを紹介します。
■ 使い方
最も一般的なものはウクレレの穴の下部にフックのようなものを引っ掛け、そのままそれに頭を通し首の後ろで支えるものです。
言葉だと説明しづらいのですが「ウクレレ ストラップ」と検索すれば分かりやい画像がすぐ出てきます。
他にもウクレレ自体にピンと呼ばれるストラップを引っ掛ける用の突起があればそこに取り付けるタイプもあります。
ほとんどのウクレレにはピンは付いていないのでリペアショップなどで付けてもらうようです。

さて、このストラップというのはなぜ使う人がいるのでしょうか?
そして反対に使わないという人も多くいます。
それはストラップを使うとメリットとデメリットが生まれるからです。
■ メリット①ウクレレが安定する
これはストラップを使うと一発で分かります。
右手と左手、どちらがウクレレから離れていてもウクレレは最初の位置から動きません。
これはかなりのメリットです。
コードチェンジやストロークをしていると段々ウクレレの位置や角度が変わってしまう初心者は多いです。
フォームがきちんと出来ていればそういう事は起こらないはずですが、難しい曲などはどうしても指先だけに集中するのでフォームが乱れがちです。
そういう方がストラップを使うと一気に弾きやすくなり色々な曲に挑戦出来る状態になります。
■ メリット②立って弾きやすい
先程の安定するというメリットに近いのですが立っても弾きやすくなります。
座りながらの演奏と立ちながらの演奏は全く違います。
特に座って弾いている時にボディーを足に乗せながら弾いている人は立つと全く弾けなくなります。
立ちながら弾くという事は右手と左手が完璧にウクレレを支えていないと演奏不可能です。
弾いている途中でどんどんウクレレが下に下がってきます。
そんな方でもストラップを使えば全くウクレレの位置を気にする事なく演奏出来ます。
もし発表会やライヴの予定がありステージに椅子を置けない!という状況だったらどうしますか?
そんな時のために1本ストラップがあるといいかもしれません。
FAMOUS ( フェイマス ) / No.1500 BRN
ここまではストラップのメリットだけを紹介してきました。
ですが最初にも書きましたがメリットもあればデメリットもあるのがストラップです。
私の意見だけでなくプロとして活動している方の意見も紹介したいと思います。
■ デメリット①演奏の幅が制限される
メリットの所に書いた安定するとは真逆の意見です。
はっきり言ってしまうと弾いててウクレレの位置が安定しないというのは右手左手のフォームがおかしいという事です。
そのフォームがおかしいままストラップを付けて位置が動かなくなってもフォームはおかしいままです。
いつか必ず壁に当たる事になります。
フォームがきちんと出来ていればストラップがなくてもウクレレが変に動いたりしません。
それどころかウクレレが”動かない”というのは同時に”動かせない”という事でもあります。
ストレッチが絡むコードや複雑なストロークと単音弾きの切り替えなどはウクレレを動かした方が弾きやすいです。
ストラップによって動きが制限されると弾けない事はないですがしっくりきません。
上級者程ストラップを使う使わないは慎重に考えて下さい。
■ デメリット②ウクレレに傷が付く場合がある
私がストラップを使わない理由はコレです。
穴にフックを引っ掛けるという事はフックが引っ掛かっている部分には当然傷が付きます。
演奏中にペチペチとストラップの紐が当たる音も気になります。
穴に引っ掛けるタイプでなくピンに止めるものを使おうと考えた事もありますが、ピンが付いていないウクレレを選んだので当然改造が必要になってきます。
私はピンが付いていない見た目と音が好きなので結局改造はしませんでした。
立っても座っても位置が動かずに弾けるのだからストラップはいらないかな……という結論になりました。
そしてストラップを付けている人に一番注意してほしい事は”落下”です。
両手を離しても大丈夫と考えて楽譜やカポの準備をしている時、ストラップがウクレレから外れて落下!こんな光景を何度も見てきました。
こうなってしまうと高額な修理費が余計に掛かりますし、ライヴ前にこれが起きたらライヴそのものが続行不可能です。
ストラップを付けていても必ずどちらかの手でウクレレを支えておきましょう。
ストラップのメリット・デメリットを紹介しました。
ウクレレ用のストラップはチューナーよりも安価なものも多いので使った事がない人は1度使ってみるといいかもしれません。
使ってから自分には合う合わないを考えて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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