こんにちは! 作曲家のKaoruです。
今回は、音楽を制作していく上で欠かせない「ミックス」についてお話していきたいと思います。
いくら良いメロディー・コード進行であってもこの【ミックス】が上手くいかないと台無しになってしまいます。
そのくらい大事な工程なのです!
また、ミックスのやり方は絶対的な決まったルールなどがなく十人十色。
習得することはとても難しい特殊技術でもあります。
実際に、ミックスを専業としている方もいるくらいです。
しかし、最近はAI(人工知能)や最新技術などを取り入れた革新的なアイテムがたくさん登場していますのでご紹介していきたいと思います。
そこで! ミックスについてオススメアイテムをご紹介します。
■ ミックスとは?
まず、これからDTMをはじめたい!と思っている初心者の方にも分かるように簡単に説明していきます。
ミックスとは主にレコーディングされた各楽器/サウンドの【音量バランス】【定位(音の位置)】【音色】などをコントロールし、綺麗になじませる工程です。
実際に、皆さんが普段何気なく聴いている音楽もほぼ全てがこの工程を通っています。
例としては、、、。
楽曲を聴いてみてください。
バスドラムの低音は真ん中から聴こえると思いますが、、、シンバルの金属音は左右から聴こえてきませんか?
(※もちろん楽曲によって異なります)
これは、ミックスの工程で定位(PAN)やリバーブを調整しているからなんですね!
これらは、周波数帯域などを考慮してバランス良く鳴るように細かく仕上げているんです。
■ ミックスで必要なものとは
ミックスをしてみたい!
という方に向けて、どんなものを用意すればいいのかを解説していきます。
● パソコン
基本的には、パソコンを使います。
データのやり取りはもちろん、DAWやプラグインを使用するためですね!
本格的なミックスを行いたいのであれば、ハイスペックパソコンが必要になります。
しかし、歌ってみた!系の2MIXとボーカルのミックスだけであれば高いスペックは求められません。
● オーディオインターフェース
音を細かく聴き取る力も重要ですが、出音が悪いと話になりません!
そこで必要なのがオーディオインターフェース。
最近は、1、2万円台の製品でもかなりクオリティが高いので充分でしょう。
● DAW
各楽器のサウンドをまとめる、「箱」のような役割を担うDAW。
主要なDAWであればどれでも大丈夫です。
しかし、個人的にはオールラウンドで使えるCUBASEをおすすめします。
● プラグイン
ハードウェアでもたくさんの製品が販売されていますが、金銭的な部分を考えるのであればソフトウェアプラグインを使用しましょう。
DAWに純正で搭載されているものもありますが、ミックスの幅を広げたいのであればサードパーティー製の製品を導入すると良いでしょう。
最近は、初心者でも安心して使用できるものがありますので積極的に試してみると良いでしょう。
● モニター環境
モニター環境、つまり音を確認する環境です。
モニタースピーカー/モニターヘッドホンなどはもちろんさまざまな環境で音の確認ができる環境があると良いでしょう。
最近は、ほとんどの方がスマホ/iPhoneや車で音楽を聴いていると思います。
それらの環境でしっかり確認することでリスナーの目線に立つことができます。
それではサウンドハウスで取り扱っているオススメの製品をピックアップしていきましょう。
iZotope ( アイゾトープ ) / RX 9 Advanced
こちらは、超高品質のノイズ除去/オーディオリペアプラグイン。
iZotopeが誇る独自のA.I.によるアシスタント機能「Repair Assistant」により、よくあるノイズ問題を即座に自動解決してくれます。
スタンドアローン版でも利用できるオーディオリペアプラグインは珍しいと思います。
また、楽器本来のサウンドに影響を与えないので予期せぬトラブルも回避できます。
そして僕が一番注目しているのが、Complexモードが追加された「Ambience Match」
この機能では一定の環境音だけでなく、さまざまに変化する環境音にも対応してくれます。
楽曲制作はもちろん、動画配信をされている方にも役立つでしょう!
ミックスをするには、まず各々の素材のクオリティを上げることが大事!
そんな時に役立ちます!
しかし!
【ノイズも大事な要素】です!
ノイズを味方にする!という考え方も持っておく必要があると思います!
WAVES ( ウェーブス ) / Clarity Vx 簡易パッケージ
こちらは3月にリリースされたばかりのボーカルに特化したノイズ除去ソフト!
サウンドハウス様のカスタマーセンターにお願いして取り扱っていただきました!
本当にありがとうございます。(土下座)
まずは、メーカー公式のプロモーションビデオを見てください!!!!!
本当に驚きますよ!!!!
この製品を実験したところ、【ボーカルトラック(ナレーションなど)】のノイズ除去で効果を発揮します。
(※アコギで実験したところ、十分な効果が得られませんでした)
AIの進化がものすごいですよね、、ここまでくると恐ろしい、、、。
これまでかなり時間がかかってきたボーカルパートの処理が確実に早く済みます。
特に宅録がメインの方は必須となるでしょう!
WAVES ( ウェーブス ) / API Collection
プロ御用達のAPIの製品をソフトウェアで再現したアイテム!
APIと共同開発しただけあって、クオリティがとんでもないことになっています。
この製品では
- 550A 3-Band Equalizer
- 550B 4-Band Equalizer
- 560 Graphic Equalizer
- 2500 Stereo Compressor
が収録されています。
イコライザーやコンプレッサーはとても汎用性が高いのでいろんなものを持っていて損はないでしょう。
また、各ハードウェアごとの特徴を感じることができるのでとても面白いです!
モジュールのデザインも再現しているので使っていてテンションが上がります!
あの憧れの製品がここまで手頃な価格で導入できるのはとても魅力的ですね!
iZotope ( アイゾトープ ) / Neutron 3 Advanced
このプラグインは
- コンプレッサー
- アナライザー付きイコライザー
- トランジェントシェイパー
- ゲート
などの汎用性の高い機能を備えています。
シンプルなユーザーインターフェースは、各パラメータを把握しやすく設計。
最大の特徴は、【Mix Assistant】機能でしょう。
この機能は、目立たせたい楽器や定位などを指示するだけで自動で各トラックの音量を調整してくれるという優れモノ。
また、iZotope独自の【Sculptor】も魅力的!
Sculptor機能を簡単に説明すると、、、
聴き苦しい周波数帯域を特定し、32のバンド数を誇るマルチバンドコンプレッションで自動補正してくれるというもの。
- 曇ったような中低音域
- キンキンする耳障りな高音域
などの調整を瞬時に行ってくれます。
つまり、サウンドに抜け感とツヤがでます!
まさに究極の時短ツールといえます。
WAVES ( ウェーブス ) / SSL 4000 Collection
伝説的なSSL 4000 Seriesを細部までモデリングしたプラグインバンドル!
Solid State Logicのライセンス許諾のもと、1年以上もの開発期間を経て制作されており、どれも高品位。
- SSL E-Channel
- SSL G-Channel
- SSL G-Master buss Compressor
- SSL G-Equalizer
の4種類が収録されています。
僕が特に気に入っているのが「SSL G-Master Buss Compressor」
バスコンプに適したVCAタイプのコンプレッサーです。
マスタートラックやドラムバスなどに使用することで、パンチが加わり、まとまりのあるサウンドになります。
ミックス初心者の方は、「音にまとまりがない、、」「世界観がバラバラ、、、」
といった悩みを持っている方が多いと思います。
そんな方に一度使っていただきたい!!
以上、「ミックス」についてまとめてみました。
ミックスは本当に奥深く、試行錯誤が必須! 目立つ作業ではありませんが、とても面白いですよ!
是非参考にしてみてくださいね!
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