〜プロフィール〜
Cheena:新鋭アクセサリーからオールドスタイルなものまで購入し、ついでに失敗したものも数知れず。 得意のCADを用いた設計もしている。
→ Cheenaの記事一覧
ネモト:この辺はあまり詳しくないので完全に教わるつもりでいる。ラックアクセのようにプロオーディオ関係ならまだわかるかな?
→ ネモトの記事一覧
Cheena:アクセサリー回と銘打ったんですが、初っ端から風呂敷を広げすぎた感がありますね。
楽器本体周辺品に限らず、ラックや足元のアイテムにも目を向けていこうと思います。
とりあえず楽器に付けるものから始めましょうか?
ネモト:そうね。さらに絞ってリテイナーとかヘッド周りから始めようか?結構種類あるし。
Cheena:ヘッド周辺だとペグボタン、リテイナー、クリップチューナー、Fat Finger、フレットラップ、とかですかね。
音質より演奏性に関係するものが大半でしょうか?
ネモト:ロッドカバーとドロップチューナーも追加で。確かに音質に影響がないとは言わないけど演奏性や安定性重視かな。確かペグボタンの記事書いてたよね?
Cheena:ペグボタン単体ではないけど改造記事でやりましたね。
形状面では一般的な要石型(ギブソン型)や楕円形(クルーソン系)、六角形に近いもの(ロトマチック系)
、それらから離れるとシリンダー型やヴィンテージシャーラー用ステップ型、ベース用のものも含めるとクローバー型やロリポップペグなども入るでしょうか。多い。
素材を見てみると、木製やプラスチック製は金属製ボタンと比べて重量がないのでヘッド落ちを改善し、音質の変化も無きにしも非ず、という感じでしょうか。
ロッドカバーはプレート一枚でありながらやけに深い沼を形成しているという…シンプルな三角形や台形のものから釣鐘型、果てはリッケンバッカーに代表されるオリジナルシェイプなど、形だけでも十分多いのに、さらに彫刻や素材に変化を付けたゼマイティス型のもの、ネジを外さなくてもアクセスできるIbanez式カバーなどかなりこだわりが見えるポイントになっています。
ヘッド角が付いてないと取り付けられませんけどね。
ネモト:私の認識より大分多いな…。いつも思うけど詳しいなぁ。どうでもいいけど私のwarwickには金属製ペグボタンとロッドカバーがついてきた。木製ペグボタンは割れるらしいので替えようか悩み中。とりあえずオイルを使って簡単に保湿して柔軟性を欠けさせないようにする。これからの時期(執筆時は6月)はそんな神経質にならなくてもいいけど。

Cheena:これもネジなしでアクセスできるタイプのカバーですね。
木製ボタン、すごく合う楽器と合わない楽器と二極化するので残念なんですよね…私のSXには合いませんでした。
ネモト:トップ材かせめて指板材と合わせないと浮くのよね…。
Cheena:多分問題は色の多さなんですよね…このベースの場合は黒ハードにローズ(多分)
の指板、ヘッドもマッチング、となっていて色のまとまりがあるところ、私のベースは金ハード、マホのナチュラルカラーヘッド、指板がローズ、というところに色を追加してしまって合わなかったんですね。
では合わないアクセサリーではなく合うアクセサリーの話をしましょう。リテイナーは楽器により要不要が分かれるし、クリップチューナーにでも行きましょうか?
ネモト:そうね。私が使っているのはセイコーのチューナー。新調したいと思っているので何がおススメあるかしら?
Cheena:そうですねぇ…クリップチューナーは色々試しましたが、結局KorgのPitchclipが軽くて可愛いのでこれに落ち着いていますね。ポケモンコラボのを使っています。ちなみに基準ピッチは固定。電源ボタンを長押しすると上下反転表示が可能です。
KORG ( コルグ ) / PITCHCLIP2+ ギター・ベース用クリップ・チューナー
このSledgehammerも使っていたのですが、経年で頭が落ちてくるようになってしまいました。
精度と見た目はとても良いのでこれはペダルタイプで表示が同じPitchblack Customがいいでしょうね…
KORG ( コルグ ) / Sledgehammer Pro
KORG ( コルグ ) / PB-CS Pitchblack Custom Black
クリップチューナーとは言い難いですがこんなのもあります。ペグの回り止めネジを使って固定するもので、かなり小さく表側からは見えません。
DADDARIO ( ダダリオ ) / PW-CT-21 NS Micro Clip Free Tuner
ネモト:おお、ありがとう。
pitchclipにします。KORGのラックマウントチューナー使ってるし揃えてみよう。
クリップチューナーを着ければヘッド重量が増す分サウンドにも多少の影響は出るよね。試してみようかなー。
Cheena:ヘッドの重量増といえばFenderのFatfingerですね。
FENDER ( フェンダー ) / FATFINGER GUITAR
サウンドハウスにはギター用のみ取り扱いがあります。100gかな。確かベース用の150gのものがありましたが、こちらはディスコンということにされたようです。
ネモト:ベース用は存在そのものを知らなかったわ…。
ヘッド重量って結構影響あるんだなー、ってヘッドレス弾いてみてしみじみ思った。ヘッドレスってすごく便利なんだけど鳴りが軽い感じがして今ひとつ好きじゃないんだよな…。とはいえヘッド落ちするのもどうかと思うし、最終的に利便性に勝るものはないからいつか買うと思う。いつになるかはわからないけども。
Cheena:ヘッドレス用チューニングブリッジを積んだボディにペグなしのヘッド、は案外需要がありそうですね。
ペグのままでもGotohのカーボンやRes-O-Liteに交換すれば軽量化できるとはいえ、音も結構変わってしまいますし…
ネモト:カール・トンプソンはヘッド裏にエボニー板を貼ることによってヘッド重量を稼ぎ、鳴りを崩さないようにしてた。だからペグ無しヘッドのベースを作って、それに好みの厚さのシートをネジ止めすることによって細かく調整できるようなものがあればな…。
作る?
Cheena:見た目はともかく割といけそうですね。簡易的にやるなら板金ねじ止めで…
そういえば重量稼ぎのために常時カポをヘッドに付ける人もいます。
ネモト:ほうほう。そんな使い方があるのか…。
ちょっと脱線するけど8弦まで行くとネック鳴りを感じて面白い。
そろそろヘッド周りから移動しましょうか?
Cheena:では少し下がってネック周りに…
フレットラップ、ロックナット、just-a-nut、エクステンションナット、0フレット…でしょうか。
フレットラップは結構重要なアイテムですね。
FGruv Gear ( グルーブギア ) / FretWraps String Muters Medium Black フレットラップ
ネモト:うん。私の場合フレットレスでは使わないけどフレッテッドには着けている。ミュートは大事。
Cheena:フレットラップを製造するGruv Gearはそれ以外にもナット-ペグ間での共振を抑えるFretWedgeやブリッジミュートを再現するDampenerも製造しています。ミュートへのこだわりが深い。 ケースやストラップも作ってるんですけどね。
Gruv Gear ( グルーブギア ) / FretWedge Black Medium
Gruv Gear ( グルーブギア ) / Fump Bridge-Side Dampener
ネモト:グルーブギアのストラップ気になっているんだよね。でもストラップそこそこ持っているからなー。 ケースは全くイメージなかった。
Cheena:大型ギグバッグや空輸用TSAロックとトラッキングタグの付いたハードケースなどがあります。ストラップは私が作ったY字両肩掛けストラップの元ネタですね。
Gruv Gear ( グルーブギア ) / DuoStrap Neo Black
ネモト:結構色々あるね。バイク乗る時も使えそうだしリュック欲しいな。
Cheena:さて、Gruv Gearから離れてナットにでも行きましょうか…
ネモト:そうだね。色々あるけど使ってみて便利だと思ったのはjust-a-nut
WARWICK ( ワーウィック ) / Just A Nut III 5Strings Graphite 47mm

ナットの高さを簡単に調整できるのはホントに便利。フレットのすり合わせや打ち直しをした時にこれがあったら楽ちん。
私はベースしか弾かないから縁がないけど、エクステンションナットは楽しそう。
※ナットの高さの測り方
3フレットを押さえた状態で2フレットも押さえ、2フレットを押さえた時に1フレットと弦が触るのが適切な高さ。3フレットを押さえた時点で1フレットと弦が触れていたら低すぎ。2フレットを押さえても1フレットと弦が触れていないなら高すぎ。
Cheena:Just-A-Nutも便利ですが、Allparts製アジャスタブルブラスナットも推したい。いわゆる(?)Atlansia式の弦それぞれの高さを変えられるタイプです。
ALLPARTS ( オールパーツ ) / BN-0889-008 ABM 6230 HEIGHT ADJUSTABLE BRASS BASS NUT
ALLPARTS ( オールパーツ ) / BN-0888-008 Adjustable Brass Nut for LP
エクステナットはナット弦高を無理やり上げてスライドプレイを可能にするためのパーツですね。
SCUD ( スカッド ) / F-3303
ネモト:アジャスタブルナット良さそうだね。替える機会があったら試してみようかな。 スライドプレイの音好きなんだよなー。カントリーやブルーグラスが好きな人々と一緒にやっているうちに好きになっていった。ベンチャーズファンでもあるからみんなモズライト好きだった。 モズライトと言われて思い出すのは0フレット。 なんというか細々と続いているけど定番にはならない感じ。ギブソンのゼロフレットナットなんかは手軽で良さそうだけど。
Cheena:0フレットは積極的に採用するメーカーが多少増えてきた感じもしますね。案外新鋭/ハイエンドブランドによく見られるイメージ。
ネモト:そうなんだ? 嫌われた理由って多分0フレットが削れてビビるからだと思うのよ。頑丈なステンレスフレットが多くなってきたし、手間を惜しまないハイエンドにとってはメリットの方が大きいのかな?差別化できるし。
Cheena:確かに削れづらい素材で解放音の音色を近づけられればそれで問題ないんでしょうね。ステンレスナットなんかもあるけど… ちなみにナットのイロモノだとFender LSRやWilkinsonのローラーナット、Micro-Fretsのイントネーション調整可能ナットがあります。
FENDER ( フェンダー ) / LSR ROLLER NUT
明らかに鳴り方が変わりますが、金属製の重量でサスティンが伸びるとする勢力と部品点数のせいで短くなるとする勢力の両方があります。私は楽器に合えばそれで良い派。
ネモト:ローラーナットは見たことあるけど調べたことなかった。勉強になります。
ナットからは微妙に離れるんだけど、バズフェイトンチューニングシステム(BFTS)もすごいね。
響きが綺麗だし、ナットの素材を選ばないから違和感が少ない。ナットにはBFTSインストールマークを付けていることが多いし、ナットの加工によって得られる効果なのでこのカテゴリでお願いします…。
持ってるベースに1本だけインストールしようか悩んでる。
Cheena:確か弦長をわずかに短くしたりしてチューニングを正確に合わせるんでしたね。加工できる工房は公式からの認可を受けたところだけで、追加工には3-4万とか掛かるし、BFTS対応チューナーが必要になるけどTrue Temperamentなんかと比べたら案外安い買い物なのかもしれない…
ちょっと脱線しますが精密な音程を敢えて取らないチューナーというのがあります。Voxのペダルチューナーは平均律又は調ごとの純正律を選択でき、曲の調に合わせた調律をすることで1度精密3度♭5度♯という響きやすい和音に近づけます。
※True Temperament:フレット位置が弦ごとに微調整されており、複雑にねじ曲がった形をしている。音程は精密だがフレットワークが非常に大変。.strandberg* Boden TTなどごく一部のハイエンド楽器に導入されるが、ネックや指板のみ単品で購入することも可能。

(画像はTrue TemperamentのWEBサイトより)
ネモト:すごく綺麗な響きになるのよ。ベースだとmtdなんかは採用してるね。あえてずらしたチューニング、面白い。トルコ行進曲みたいに異国情緒を感じる曲や古楽器と組み合わせて使ったら合いそう。
Cheena:古楽器いいですね。逆にエレキシタールとかにBFTSとか純正律チューニングでも楽しそう。シタールサドルを後でやりましょう。
さて余計に脱線する前に次に…フレット周りやネックだとアクセサリーは少ないですけど、面白いものが色々あります。 まずはQactusかな。

(画像はQactusのWEBサイトより)
アコギの指板に取り付け、押弦の一部を補助することで初心者の演奏を補助するらしいです。コードを覚えるのを簡単にし、弾いて表現する方に注力させるとか。お値段4000円程度。
あとフレット周りではないものの、面白いのはADDSTRINGとか。こちらもアコギ専用で、HighG弦を追加してナッシュビルチューニングに近い音のきらめきを得ることができます。
ADDVENTOR ( アドベンター ) / ADDSTRING
ネモト:両方初めて見た。まずQactus。あくまで補助であるというところがすごく好き。簡単にコードを弾けるってだけだと一期一会が思い浮かぶんだけど、創作楽器と違って普通のギターで対応できるというのが良い。
次にADDSTRING。こっちも良いわ。動画があって簡単にインストールできるし、1万ちょっとの投資でこれだけの音を出せるなら全然良い。ギター興味ない人間が言ったらイマイチ説得力ないけど…。
Cheena:必要な工具や弦など至れり尽くせりのキットは少ないですからね…
ネモト:実際のところ説明書とか不親切なもの多いからねぇ。ある程度のスキルや道具があることを前提にしてるやつあるよね。機種は忘れたけどオンボードプリとか不親切なやつあったな。自分でやる時は四苦八苦…。 そろそろボディに移動しましょうか?
上から順にやるとジョイントプレート、ストラップピンあたりかな?
Cheena:ジョイントプレートはいいですねぇ。一般的な長方形プレートから、ESPのスターカット、アルティメイトアクセスプレートにYamahaの板金2枚のシンプルなもの、独特なものだと5点(+α)止めやマイクロティルトなど。
プレートではないけどFreedom Custom Guitar Researchの締め込みトルク調整システムなんかもあったかな。Arimizoだったか…
ネモト:FCGRのトルク調整可能なプレートは見たことある。面白かった。というかあれを見てから音が変わるんだと実感したので拘るようになったな。 トーンシフトプレート使ってたし今はESPのスターカットを購入しようか検討中。 ジョイントプレートではないけど

(画像はJens Ritter InstrumentsのWEBサイトより)
こんな風にやたらとジョイントネジの数を増やしているのもごく稀にあるね(これはRitter Roya)
Cheena:多点止め、ありますね。 Yamaha BBは垂直3本+45°に傾けたボルトを2本だったかな。あまり多いとネックエンドの剛性が落ちますが少ないとボルト側が耐えられないし、多弦化などの要因でバランスを取った結果がこれなのかなぁ…と。
ネモト:リッターは剛性ではなくて音(鳴り)で選んだと聞いたよ。私の8弦は4点止めだけど特に不具合ないし。最初見た時はネックの太さに対してあまりに貧弱に見えて、これそのうちボルト外れるんじゃないの?って思ったw
Cheena:確かに数の安心感はありますよねw ただ多点やアーチ/カーブドバックだとプレートが使えない残念感があります。 HATAのステンレス波目プレートとか、GotohのArt-Lineは素敵ですから…
HATA ( ハタ ) / ネックジョイントプレート
GOTOH ( ゴトー ) / NBS-Art-02 Chrome
ネモト:わかる。通人としては見えないところにこだわりたい。ビードロを吹く娘のプレート使いたいなぁ。
Cheena:それと、実際に使うかどうかはともかくマイクロティルト用プレートもいいですよね。見た目だけ。
ネモト:マイクロティルトは結局普及しなかったね。
マイクロティルト用プレートを見せて、それがマイクロティルト用だとわかる人がどれだけいるのか。それを測るために使うのもアリかもねw
Cheena:ネックにボルト当てて無理やり曲げるための機能ですからね…いっそハイエンドな楽器にあれだけ付けてみてもいいかもしれない。
そろそろ次、ストラップピンにでも行きましょう。
ネモト:大別するとロックピンか否か、埋め込みか否かといったところかしら?
古いギターなんかだとストラップピンのワッシャー代わりに5円玉を使ってたりする。
Cheena:大体はそうですね。それ以外のピン関係だとエンドピンジャックか、B-Benderかアップライト奏法用の交換ピンでしょうか…
ネモト:ストリングベンダーの存在を完全に忘れてた…。あれこそまさに特殊なパーツ。
あれが搭載されたギターの実物を見たことがないから使用感がどんなものなのかわからない。楽しそうだとは思うけど。
Cheena:私も実機では見たことがないですね…EMP Museumにあったかな。忘れてしまった。 ちなみに4万出せばパーツだけ買えます。
HIP SHOT ( ヒップショット ) / Parsons/Green String Bender
機能としては、B弦が接続されるバー、それがストラップピンに接続されていて、ストラップを掛けた状態でネックを押し下げるとB弦がCかC♯まで上がるというものです。カントリー系の曲向け。 歴史はFender公式の記事が詳しいでしょう。

(画像はFenderNewsより)
画像は記事のサムネをお借りしました。念のため。
ネモト:公式の記事が非常に詳しいのでストリングベンダーについてスルーします…。サボりじゃない。
ロックピンは大別するとシャーラー、ダンロップ、その他に別れるね。私はシャーラーとダンロップ両方使ったけど今はダンロップ派。専用パーツつけなくてもストラップ使えるし。アーニーボールのストラップピンも気になるけど、あれってミュージックマンの楽器かアーニーボールのストラップを使ってないと絶対浮くから導入する気になれず。厚いストラップを使っておらず、埋め込みを求めないならダンロップのロックストラップを使って留めるのが安上がりでいいと思う。ただしごく稀に割れる。
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / LOK STRAP
Cheena:以前ハード回で紹介したESP製の絶対に緩まないロックピン、Gotohのノブロック式などもありますね。Soundhouseのは最安だけどShallerとの互換性はなし。 私としては、ロック式でなくても皿型ピンと輪ゴムか円錐ピンとストラップロックがあればしっかり固定できてしまうし、初心者が楽器を買う時に導入を勧めるぐらいですね。 ストラップを付けるのに苦労する時間で練習してくれ。
ネモト:色々と同意。 次はピックアップとポットやジャックやキャパシタにします?
Cheena:ピックアップフェンスやフィンガーステップ、スロープやレストも追加で。結構重要です。
とりあえずハード方面から行きますか。
ピックアップフェンスはオールドPBやJB、それにリッケン4001のリアなんかに搭載されることが多いですね。時折Atelier Zのベースにも。
元はピックアップが脱落するのを防ぐパーツだったのが現在では指置きやスラップ時の支点にするために使われています。Atelier ZとESPのものはスラップ用で、オールド系よりかなり細かったり高音側ネック寄りがカットされていたりと独特の進化を遂げています。
フィンガーステップ、スロープは同じく演奏を補助するためのパーツで指やピックの入りすぎを防ぎます。ステップはスラップ専用かな。
ネモト:4001(初代)はフェンスじゃないよ。パッと見ただのプレートに見えるけどあれはマグネットでピックアップを構成するパーツの1つになってる。ホースシューピックアップは色々と高性能だけど特筆すべきはノイズ対策。コイルをマグネットで囲むことにより上下から来るノイズの影響を小さくし、コイルを囲むリード線が左右から来るノイズの影響を小さくする。
後にピッキングの時邪魔になるってんでハイゲインピックアップ+金属製フェンスに変更された。現在は復刻版のみに搭載されていると聞いたけど、そもそも復刻版(4001C64とか)がディスコンになっている。現行に乗っているのかな…。
私もアトリエやフェンダーのフェンス持ってる。フェンス着けると微妙に音が変わるのも面白い。
Cheena:あ、初代は確かに違いますね。見分け方はプレートが真ん中で2つ割りになってるかなってないか…1ピースのフェンスの方は現行の4003に積んでありますね。4002には元からない。私はどれも好きだな… ちなみにフェンス置こうとしてる各位、きっちりアース取れるようにするといいですよ。便利なので。
ネモト:私は4005の復活を切に願う…。
親指弾きが好きでよくやってるけど親指用フィンガーレスト(ex.50'sプレベ)は使わない派。使っている人いるんだろうか。
Cheena:4005はいいですよね…300番台と同じシェイプなんだったかな。かわいい。
親指用レスト、私は割と使いますね。吹奏楽やジャズなんかで使うと楽しい。あと見た目がごてごてして良い。
ネモト:一風変わったセミアコ好きなんだよね。
レストの見た目は確かに良いw フィンガーステップは確かにスラップ専用かな。 スロープ、ランプもスラップ専用…ではないけど、テクニカルなプレイのお供って感じがするからスラップのイメージついてる。リチャード・ボナとか。
Cheena:確かにテクニカルの民には愛されてますね。私は見た目だけで付けるけど…
さてハードを浚ったところでネモトさん提案の電装系。ピックアップは以前やりましたが…あれで出していないようなもの、ありますかね?
ネモト:ないね(キッパリ) 提案した時ピックアップ回を書いたことを完全に忘れていたからね。疲れてたからかなw サマリウムコバルト、アルニコ、フェライト等マグネットの話とかピックアップワイヤーとかそういう話に展開するのは可能だけど流石に読者置いてけぼりになってしまうだろうから…。
Cheena:ホースシューピックアップはさっきやってしまったし…あ、AtlansiaのARC/ARSピックアップは出していませんね。どちらにせよ読者は置いていかれますが…

さてこのARC/ARSピックアップとは1弦ピックアップの一種でして、円柱形をしています。すべて独立しているうえ、軽くひねるだけで本体が上下するからコイルを近づけるも遠ざけるも自由自在、マウント位置もピックアップケースに縛られないというわけ。 このあたりの記事で数回出しているAtlansia Oxfordなんかに積まれていますが、確かWishbassで使用した例があったかな…どこかのメーカーで採用していたような。
ネモト:言われてみるとどっかにあったような。 アトランシアは特殊なパーツ多いねぇ。
これはアクセサリーとするか少し悩んだけど、弥次郎兵衛の話を。
簡単に言うとトレモロスプリングを工具要らずかつ指1本で調整できるもの。なんでも使える。 私はベース弾きだからギターのことはよくわからないけど、これは便利だと思う。
Cheena:ストラトのフローティングトレモロやFRTに使うものですね。今でも4000円で買えるのかな…?

(画像はATLANSIAのWEBサイトより)
一応これ系のトレモロ用アイテムだと、Tremol-NoやArming Adjuster、Tension Controllerなどといったアイテムがありますが、弥次郎兵衛と同一の機能、意図というわけではないですね。
ALLPARTS ( オールパーツ ) / BP-2006-010 Tremol-No Large Clamp
ESP ( イーエスピー ) / ARMING ADJUSTER
SCHALLER ( シャーラー ) / TENSION CONTROLLER
トレモロ周りのカスタムとしては最終手段というか、終着点に近いか...
そうそう、チューニングに触れたときにシタールサドルの話を後でするってのを言ってたんですね。簡単にやっておきましょう。
SCUD ( スカッド ) / TLSIT
これはSCUD製のテレキャスター用シターライザーサドル。3連サドルをこれに置き換え、平らな面が弦に振れるようにすることでシタールのジュワジュワ音を再現します。再現度は低くとも、手軽にシタール音が出せるものですね。
ALLPARTS ( オールパーツ ) / B-5810-010 Bridge for Danelectro Sitar
こちらはDanelectroのエレキシタール用ブリッジ。形を見る限りStar’sのエレキシタールとも互換性があるのかな。参考にStar’sエレキシタールを...

(画像はHookup, Inc.のWEBサイトより)
専用ブリッジとあってシターライザーよりもシタール感が強く出ます。
ネモト:Paint it Blackを弾きたくなる。 スケールが違うし共鳴ストリングもないからエレキシタールとしての完成度はアレかもしれないけれどこの手軽さには勝てないね。気に入ったらエレキシタール買えば済むんだし、良いものだと思う。
Cheena:共鳴弦は案外スプリングリバーブがどうにかしてくれたりしますけどね。ビヨンビヨン言わせたい。
そしてこっちは全く関係ないしハードウェアだけど絶対紹介しておきたい。2TEKブリッジ。
ブリッジとして最大クラスの質量と容積を誇り、背面から貫通する形でマウントされるブリッジは弦振動の相互影響を防ぎ、クリーンでパンチのあるサウンドを生み出す、としています。 画像は公式サイトからお借りしました。格好いい。

(画像はThe 2TEKR Bass & Guitar BridgesのWEBサイトより)
トレモロやらブリッジの話になってしまった…路線修正しつつ、ポット、ジャック、コンデンサーだ。
ネモト:初めて見た。カッコいい。 ポットなんかだと私はCTSポット、スイッチクラフトジャック、それに合ったコンデンサ(オレンジドロップとか)に変えるのを「ベーシック」と呼んで主に安い楽器に対してやってりやってあげたりしてる。音を良くするよりかはノイズや耐久性の向上が狙い。
Cheena:ハズレのない組み合わせですねえ。少し高級にしたい時はCTSにPure Tone Jackでも合わせてポットはBlack Candyなりオイルフィルムなり合わせればいいかな。ノブは見た目と回しやすさでこだわってもらって…
ネモト:少し高めのパーツをチョイスしてもピックアップ替えるより安上がりだからいいよね。
音抜けがよろしくないならポットの抵抗値を1MΩにすれば高域は出るよね。読者諸兄姉、ちょっと掠れ声のような印象を受けるけどコスパは抜群だからやってみるといいですよ。
Cheena:1MΩはテレキャスとかジャガーに多用されますかね…いっそ10MΩとか楽器用には使わないものでも楽しいかもしれない。高域全振り。
ネモト:ジャガーは案外甘めの音したりするからかな。ジャキジャキした音を好む人はそうするのかな。 10MΩはすごいな。面白そう。
Cheena:あとで試してみるとしましょう。
流石にそろそろ楽器用パーツ、アクセサリーは出し終わりましたかね…?
ピックホルダーとか、ノブ、それに各種プレートとかならまだありますが。
ネモト:探せばまだまだあるだろうけど、現時点でとんでもない長さになっているのでここらで切りましょうか…。
第二回をお楽しみに!あるかわかんないけど!)
Cheena:ラックやエフェクターがまだありますよ!第二編やります!(宣言)
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
投稿についての詳細はこちら