暑い日が続いていますね。お元気でしょうか、ネモトです。
突然ですが、皆様「業務用音響機器」にどのようなイメージをお持ちでしょうか?おそらく大体の方は「高そう」「難しそう」「大きそう」
総じて「個人宅で使うには持て余しそう」だと思います。そういうものがたくさんあるのは確かですが、そうではないものもあります。
そこで今回は自宅用としておススメできる業務用機のセットを紹介します。タイトル通り4万円以下で揃えることができるので決して高価ではありません。シンプルな操作で楽に扱えます。合わせて2Uサイズなので、さほど大きくもありません。個人でも十分使いこなせますし、カフェ、レストラン等でも十分使えます。
*この記事での説明は初心者向けに書いています。つまり専門用語を使い正確に説明するのではなく、語弊があってもわかりやすく簡単な言葉で書いています。説明を鵜呑みにせず、大体こんな感じだと思ってください。よくわかっている方はスルーをお願いします。
今回オススメする機材はラインミキサーとエンハンサー。それぞれ簡単に解説します。
まずラインミキサー
一般的なアナログミキサー(フェーダーとかボタンとかが、いっぱいついてるもの)は録音にも長けた性能を持っていますが、ラインミキサーは録音というより再生に長けたものと思ってください。
次に、エンハンサー
エンハンサーは倍音を作り、それを元々の音に乗せることによって音を変化させるエフェクターです。オクターバー等同様の方法で音を操作するエフェクターはあるのですが、それらは大きく音を変化させ、強い(不自然と言っても良いくらいの)効果を与えます。エンハンサーは全体的な印象を変え、音抜けを良くするものだと思ってください。
それではいきましょう。まず、ラインミキサーです。
■ ART / MX822
自宅ではPC、CDプレーヤー、レコードプレーヤー、TV、ゲーム機、ベース用プリアンプを繋いで使用しています。
音質は必要十分。数年使用していますが故障はしておらず、なかなか頑丈に作られています。
これ1つで部屋中の音を簡単に管理できます。例えばTVを見ている時やCDで音楽を聴いている時に電話がかかってきたら、マスターボリュームのツマミを絞るだけ。他にもインターホン鳴ったかな?と思った時に一旦ミュートして確認する等、結構役立ちます。ヘッドホンやスピーカーをそれぞれの再生機器に接続し直さないで済むのも楽ちん。
ゲームなら、PCオーディオやTVなどを聴きながら、RPGのレベル上げやお使いをこなせます。
楽器のプレイヤーなら適当にTVを流しながら練習したり、ゲーム音楽に合わせて演奏したり。ヘッドホンを使えば深夜でも音量を気にせず存分に楽しめます。もちろん、マイク入力もあるので必要とあらば通常のミキサーとしても使えます。
ちなみにART MXシリーズのうちヘッドホン出力があるのはこれだけです。
ヘッドホンを使わずスピーカーのみで使うならばMX622の方が良いかと思います。
■ ART / MX622
ここからエンハンサーです。
■ BEHRINGER / SU9920
名機として知られる某エンハンサーに影響を受けたと思われるモデルです。こちらも数年使用していますがトラブル知らず。
商品レビューでも絶賛されていますが、この値段でこの音質は評価できます。コストパフォーマンスに優れた素晴らしいエンハンサーと言えるでしょう。特にサブウーハーを使用している方にオススメです。
上位モデルのSX3040も良いですが、各chツマミ2つしかない簡単な操作性を考えるとこちらでいいと思います。エフェクターは、安価な機材であればあるほど効果を実感しやすいと思っています。リーズナブルな聴取環境で済ませているけど、アップグレードしたいなぁと思っている方もぜひどうぞ。エンハンサーは、環境を変えた後でも活用できます。
少し操作が難しくてもいいかな?と思う方ならSX3040を購入されても良いと思います。
■ BEHRINGER / SX3040 V2
それでは最後に接続とセッティングについてまとめます。
まずラインミキサーとエンハンサーの接続は、ラインミキサーの裏にあるEFFECT SEND とEFFECT RETURN端子を使います。デュアルケーブルを2セット(4本)使うのが楽です。クラシックプロのDPP010を使えば2セットで1000円切ります。
■ CLASSIC PRO / DPP010
ミキサーとTV、モニター、スマホ等との接続ですが、ヘッドホンアウトから「ステレオミニ→モノラルフォン×2」のYケーブルを使って繋ぐのが最も簡単です。クラシックプロCMP222を使うのがいいかと思います。
■ CLASSIC PRO / CMP222
ケーブルによって音が変わるので自作してみてもいいと思います。ベルデン8412やモガミ2549が個人的に良いと思います(無数にケーブルの種類がありますが、ケーブルはハマると沼です)
■ BELDEN / 8412
■ MOGAMI / 2549
セッティングです。マスター、ヘッドホンのレベルは共に4.5くらい、エフェクトセンドはフルテンで固定しています。レベルが6を超えるとノイズが乗り出すので、各chのソース音量を調整してください。
なにも繋いでないchはコントロールを全てゼロにしておきましょう。
最後に2020年7月現在で紹介したもの全ての価格をまとめておきます。
最小構成(CMP222は1本)で39490円!
(もちろんたくさん繋げばYケーブル代は増えます。)
この記事を読んでみて、業務用機器への興味が湧いてきたならば幸いです。
最後までご覧頂き誠にありがとうございました。