こんにちは、吹奏楽系ベーシストCheenaです。
突然ですが、質問です。
あなたが、「200円で何回でもできて、5分でできる永続的なピック滑り止めの方法があるよ」「500円で工具を用意すれば削れたピックの修正もすぐできるよ」と言われたら、信じますか?
その方法、あります。特殊な技術も必要ありません。今回はこの加工について解説していきます。
滑り止めに必要なのはこちら。100均の「ピンバイス」が1本、ビットは2mmから3mm程度をお勧めします。

敷板が必要ですが、サウンドハウスの段ボールを折りたたんだものを使えます。
これでピックに穴をあけていきます。穴のズレや傾きなど、特に気にすることはありません。
私は基本的に六角形か三角形を描くように穴をあけています。

これで終了。ピンバイスで切った穴は角が立っているので、このまま持つだけでしっかりとホールドできるようになります。
もし角が痛いという場合やバリを取りたい場合は、2倍から3倍の以上の太さの「鉄工用ドリルビット」や「菊座錐(円錐型のドリル)」でわずかに面取りをしましょう。

すべて100均でそろいます。
ちなみにですが、集合体恐怖症(トライポフォビア)の人には抵抗があるピックになるかもしれません。
ピック修正に必要なのはこちら。500円程度で買える「ホビー鉋(カンナ)」です。

普通の鉋と違い、ネジで刃を固定するなど、非常に扱いやすいのが特長。アクリルなどの硬質樹脂と金属以外のピック素材はだいたい削ることができます。
これはもう説明の必要はありませんね。エッジ再生のため、とにかく削ります。無理に大きいピックを作ろうとせず、思い切ってばっさり減らした方が使いやすいピックになると考えています。

ピックに対して垂直に刃を当て、ゴリゴリとピックを削ってから鉋を斜めに持って面取りします。

面取りはしすぎるとピックが減ってしまうので、多少慎重に削りましょう。
とはいえ捨てられる運命にあったもの、遠慮は要りません。自分の手に合ったピックを作るため、はたまた経費を浮かすため、加工していきましょう。

今回はピックの改造と再生について書いてみました。確かに買ってもサウンドハウスでは数十円ですが、滑り止めを掛け、エッジを再生するなどして手を掛けることによりピックを落としたり、なくしたりすることも減ると考えています。妖怪ピック隠しに打ち勝ってみるのも一興ですよ!
ちなみにホビー鉋を使うとベースのフィンガーレストやランプ、ピックガードも簡単に作ることができます。これについては後の記事で紹介しようと思っています。
それでは、良い楽器ライフを!