お疲れ様です!
ギタリスト×作業療法士の二足の草鞋を履く男、、、 ”ギターセラピスト”のフジオカタクトと申します。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。なかなか外出しにくく窮屈な日々を過ごされている方も多いかと思います。
あっという間に4月が終わろうとしていて、気がつけばもう5月。長期休暇を利用して、いつもならどこか旅行や遊びに出かけられる方も、変わらずお仕事が大変な方も人それぞれかと思いますが、今はぐっと辛抱して、今できる範囲で今しか過ごせない時間を大切にしましょうね。僕も少しでもコラムを読んでくださっている方に楽しんでいただけるよう精進してまいります!
そうは言いましても「家にいるだけってのは退屈だな。。。」と思われているギタリストの方!
でしたら、この機会にいつもと違う弦を試してみませんか?
いつもは姿勢や体のことを記事にさせていただいているのですが、今日は「エレキギタリストにこそおすすめしたいアコギ弦」を超絶個人的見解を基に語っていきたいと思います。
タイトルの通り、「普段はエレキギターを弾き、時々アコギも弾くよ」というギタリストの方はぜひチェックしてみてください!
僕はもともとエレキギターばかり弾いてきたバンド人間だったのですが、活動スタイルが変わり、アコースティックユニットとして活動することになって初めてアコギを始めました。
弾き始めてすぐに実感したこと。それはエレキギターとアコギでは弾き心地が全く違うということです。もちろんチューニングや奏法など共通点は部分はたくさんあります。しかしエレキギターばかり弾いてきた僕からすると、弦が太く押さえにくい、また弦のテンションが強いのでエレキギターを弾く時より強くピッキングしないと弦に負けてしまい良い音が鳴らない、などの弦の違いによる違和感に悩まされました。
単純なのですが「じゃあ太い弦が弾きにくいなら単純に弦のゲージを下げればいいのでは?!」と思い、実にたくさんの弦をサウンドハウスさんで購入し試してきました。
しかしながら、そんな単純な話では解決しないのがギターの難しいところなんですよね。確かにゲージを下げてカスタムライトやエクストラライト弦を張るっていうのもひとつの手なのですが、なんだかしっくりこない・・・。
弦を細くすると確実に弾き易くはなるのですが、音に関していうと低音が減り、高音が目立ってくる「シャキっ」とした音色が僕の好みではなかったのです。音色に関しては好みの問題や演奏スタイルによって求めるものの違いはあるかと思いますが、僕は「温かみの中に芯を感じる音」を求めていたのです。(ザックリした表現ですみません!笑) ゲージが細くても温かく芯のある音が出る弦はないものか・・・。
もちろん王道であるフォスファーブロンズ弦、ブロンズ弦、コーティング弦は真っ先に試していきました。勿論その中でも良い弦はたくさんあったのですがあえて言及せず、今日は一味違った別の選択肢をご提示したいと思います!
僕がたどり着いた一つの答え。それは「Martin MA130FX SILK&PHOSPHOR」です!
(僕が持っているこちらは旧パッケージです。)
この「Martin MA130FX」はシルクを素材に使った弦です。ゲージは011-.047というアコギ弦としてはとっても細いゲージでエレキ弦のゲージに近い太さです。この太さだとエレキギターを弾く感覚で演奏できるので全然違和感がありません。また弦が細いので押弦しやすくストロークやピッキングのニュアンスもエレキ感覚で出せてしまいます。僕は演奏する曲やその時の気分で使う弦も変えるのですが、現在はメインで使っているMartin OOO16-GTと家弾き用のYAMAHA FG-130に張っています。

パッとみた感じは普通のフォスファーブロンズ弦と大きく変わりないです。
シルクを芯に使うことで弦のテンションが低くなっているそうです。ブロンズ弦などとはまた違った低音の鳴り方で、柔らかい音質になります。また巻線はフォスファーブロンズを素材として使用しているので、柔らかいだけでないハリのある明るさも兼ね揃えた音色が出ます。
弦の触り心地も独特で、フニャフニャした柔らかさがあり、コーティング弦とはまた違った滑らかさを感じます。
(よく似た商品でSILK&STEAL弦、所謂コンパウンド弦というものもありますが、素材の違いからかさらに丸いマイルドな音色がしてナイロン弦に近いテイストが出せます。どちらも良い音だと思いますが、僕はSILK&PHOSPHOR弦の方が煌びやかさで、よりアコギっぽくて使いやすい音色だと思います。指弾きがメインの方はSILK&STEAL弦、ストロークもする方はSILK&PHOSPHOR弦という選択の仕方もありだと思います。)
(こちらは「ERNIE BALL Earthwood 80/20 Silk & Steel」です。SILK&PHOSPHOR弦はMartin社からしか発売されていないようですが、Silk & Steel弦は色んなメーカーから発売されています。色んなゲージがあったり音色も全然違うのでぜひチェックしてみてください。サウンドハウスの商品ページでレビューを読むだけでも楽しいですよ!)
きになる音色について、芯のある温かい優しい音色がするのですが、よく「指弾きには合うけどストロークには合わない」といったレビューを目にします。しかし僕はストロークをしても結構良い音していると思います。実際僕は指弾きすることは少なく、基本ピックか指ストロークする事がほとんどです。
たしかに弦も細く柔らかいので音量や迫力は出ませんので、生音で弾き語りをしたり、ジャカジャカとラウドに激しく弾くには頼りないかもしれません。が、押弦のしやすさ、ちょうどいい音量感、独特の優しい鳴りはぜひ一度試してみていただきたいです!家弾きにはぴったりの弦だと思います。
またライトゲージでは弦を押さえる指が痛かったりストロークでうまく弦が鳴らせないなどといった悩みを抱える初心者の方の練習弦としてもシルク弦はおすすめできるかと思います。

いかがでしょうか!弦というのは拘りだすとキリがないし、演奏する曲や弾き方、シチュエーションによって向き不向きはあるかと思いますが、色々試してみて自分の好みを見つけてみるのも楽しいですよ!特にアコギは弦を変えるだけでかなり音の違いが出るので、自分の弾き方を見直したり、自分のギターの特徴を知る機会になったり新しい発見があると思います。
今回は僕の超絶個人的見解でしたが、YouTubeには有名メーカーの弦弾き比べを動画にしてらっしゃる方もいますので、そちらも参考にしてみてください!
気になる弦があったらサウンドハウスさんで大量に買い込んで、ゴールデンウィークは有意義な在宅ギターライフを送りましょう!これぞインドア派の鏡(^o^)/笑
こんなご時世だからこそ、今できることで楽しい時間を過ごしましょうね〜!
それでは〜!