ウェアラブルスピーカーってなに?? | 部屋に設置するのではなく、肩に乗せるスピーカー。ヘッドホンやイヤホンよりスピーカーに近い自然な聴こえ方と、身に着けている感覚の少なさが特徴です。 |
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価格はどのくらい? | 1.5~2万円 |
どんな人向け? | ・家族や隣室に気兼ねなく大音量を楽しみたい人 ・家事をしながら音楽を聴きたい人 ・ヘッドホンで髪型の崩れが気になる人 ・自転車で音楽を楽しみたい人 |
「ウェアラブルスピーカー」をご存知でしょうか?
部屋に置くのではなく「身に着ける」というコンセプトで登場した新しいワイヤレススピーカーです。
広義では体に装着していれば全てウェアラブルスピーカーですが、現在の主流は肩に乗せるタイプです。
ウェアラブルスピーカーという製品は2017年秋、SONYの「SRS-WS1」発売とともに広く知られるようになりました。
SONY (ソニー) / SRS-WS1 ウェアラブルスピーカー
発売当初は「音に包み込まれる」「臨場感たっぷり」といった謳い文句で、テレビの前でゆったりと映画や音楽を楽しむ・・・という使用シーンが紹介されていました。
しかし「それヘッドホンじゃダメなの?」という疑問が拭えず、テレビの音が聞こえづらい人にとって便利な「手もとスピーカー」のような印象を受け、音響機材としてはそれほど魅力を感じなかったことを覚えています。
ウェアラブルスピーカーが人気となったキッカケは、テレビ番組「アメトーーク!」の家電芸人回(2018年3月放送)。実機の紹介により、全く新しいコンセプトの製品であることが広まり、特にSONY SRS-WS1は品薄、長らく生産が追いつかない状況が続きました。
そんな新進気鋭のウェアラブルスピーカーの中でも、2019年現在、最もおすすめはJBL SOUNDGEARシリーズ。何がすごいのか、ご紹介します!
JBL SOUNDGEARシリーズ 一覧
JBL (ジェービーエル) / SOUNDGEAR Black
◯装着感
上述のSRS-WS1は首、というより肩に載せるスピーカーですが、SOUNDGEARは首を挟み込むような形状です。
U字型ではなく、口の部分がすぼまっているため、首に掛ける時に少し引っかかる感じがあります。
この引っかかりが重要で、一度装着すると首を振ったり、かがんだり、伸びをしても首から外れて落ちることはありません。
部屋の掃除や家事のお供としてウェアラブルスピーカーを考えている人にとって、SOUNDGEARは最適な製品です。
また重厚感のある見た目と、金属的な高級感のある手触りの割に軽量です。
ヘッドホンと違って音が自然に聴こえることもあり、装着していることをしばしば忘れます。
◯ワイヤレス接続
Bluetooth 4.1で接続します。スマホやPCではもはや一般的となった規格ですね。
テレビで使用する場合、Bluetooth送信機が必要です。こちらも既に使っているBluetooth送信機があれば流用可能。特に相性問題はありません。
またトランスミッターが付いたSOUNDGEAR BTAというセットもあります。
AUX端子のオーディオ接続はもちろん、光デジタル入力端子も付いているため、高性能トランスミッターとしても魅力です。
JBL (ジェービーエル) / SOUNDGEAR BTA Black
◯伝送範囲
試したところ、同じフロアなら壁を隔てても10メートル程度は途切れることなく使用可能でした。
ただし電波環境や壁の材質にもよるため、あくまで「障害物無し10メートル」という公称スペック通りと考えるべきでしょう。
◯ゲーミング
PlayStation4にはBluetoothオーディオ機能が無いため、上述のトランスミッターが必要となります。光デジタル入力端子もここで活躍します。
ただワイヤレスオーディオ全般に言えることですが、わずかながら音の遅延があります。
apt-X low latencyという低遅延の規格に対応しているため、Bluetooth機器としては最高水準の遅延の少なさではありますが、それでもFPS、格ゲーといった音の反応が重要になる対戦ゲームでは使えないという評価もあります。
逆にRPGやSLG(シミュレーションゲーム)といったゆったりとプレイできるゲームではおすすめです。個人的には遅延はほとんど気になりませんでした。
またあまり知られていませんが、PSVRとの相性が良好です。PSVRの構造上、首にかけるウェアラブルスピーカーはヘッドホン以上に快適です。
不思議なことですが、5.1chサラウンド機能がないにも関わらず、その自然な音の鳴りからか、没入感が高いです。
バイオハザード7、エースコンバット7 スカイズ・アンノウンといった特に評価の高いVRゲームであればウェアラブルスピーカーの新しい楽しみ方が見出せるでしょう。
長時間のプレイでも体への負担が少ないゲーミングチェアとも相性が良いです。
Igo (イゴ) / igo racer ゲーミングチェア
◯ハンズフリー通話
マイク内蔵のため、ヘッドセットのように通話可能です。スマホで音楽を聞きながら電話やLINEがあればSOUNDGEARのボタンを押すだけで出ることができます。
通話機能はBluetoothヘッドホンであれば一般的な機能であり、ながら作業に向くSOUNDGEARには大変便利でありがたい機能です。
◯大音量
音量は非常に大きいです。最大音量にすれば、簡易的なスピーカーとして使えないこともありません。
実際に装着して使用する場合、ある程度のボリューム設定でも隣から話しかけられて気づかない爆音状態になります。しかし不思議なことに話しかけた側にはそれほど大きな音には聞こえていません。
指向性が極めて強く、出力も大きいということでしょう。
またどんなに音量を上げても隣室に漏れるほどの音量にはならないため、「スピーカーを置けないけどヘッドホンが好みではない」という方にとってSOUNDGEARは最適な選択肢でしょう。
◯外での使用
上記の通りしっかりとした音が鳴るため、環境音に負けません。
ただしヘッドホンと違って音は漏れていますので、街中やお店の中での使用には適しません。
自転車での使用に最適な数少ないオーディオ機器でもあります。改正道路交通法によって自転車で走りながらイヤホン・ヘッドホンを使うことはできないためです。
ウェアラブルスピーカーは骨伝導イヤホンと並んで、自転車で音楽を楽しむ最も安全な方法です。風の音にも負けずに音楽を聴くことができます。
SOUNDGEARシリーズは誰もが知るスピーカーの老舗ブランド・JBLが送る新世代のスピーカーです。
デザイン、装着感、音質、そして使い勝手。全てが高レベルにまとまっています。
ウェアラブルスピーカーは、新しいスピーカーを検討している人、新しいヘッドホンを検討している人に、必ずおすすめする第三の音楽再生機器です。