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オーディオテクニカ ATH-M40x 5年使用レビュー

2025-08-25

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 音響機材

今回は、5年間愛用してきたオーディオテクニカの人気モニターヘッドホンATH-M40xについてレビューしていきます。

audio technica ( オーディオテクニカ ) / ATH-M40x モニターヘッドホン

audio technica ( オーディオテクニカ ) / ATH-M40x モニターヘッドホン

ATH-M40xは、ミドルクラスのモニターヘッドホンとして多くの人から支持を集めているモデルです。私自身、音楽制作を始めた当初にこのヘッドホンを購入し、以来300曲近い楽曲制作やミックス作業、さらには普段の音楽鑑賞や動画視聴まで、幅広く活用してきました。

この記事では、実際に5年という長期間使用してみて感じた気に入ったポイントを、できるだけ具体的に紹介したいと思います。これからモニターヘッドホンを購入しようとしている方や、ATH-M40xが気になっている方の参考になれば幸いです。

ATH-M40xがビギナーにおすすめな理由

まず、このヘッドホンが多くのビギナーに選ばれる理由を簡単にまとめると以下の3点です。

コストパフォーマンスの高さ
1万円台という手に入れやすい価格ながら、音質は上位モデルに匹敵するクオリティを誇ります。
優れた耐久性と使いやすさ
折りたたみ式で持ち運びが便利。さらにケーブルは着脱式なので、万が一断線しても交換可能です。
モニターとリスニングの両立
モニターヘッドホンとしての正確性を持ちながら、音楽鑑賞や動画鑑賞にも使えるバランスの良さがあります。

私自身、5年間の間にヘッドバンドやイヤーパッドの経年劣化はあったものの、断線や致命的な故障は一度もなく、安心して使い続けられています。

実際に使って良かったところ

1. 音質が良い

ATH-M40xの最大の魅力は、やはり音質のバランスです。
低価格帯のモニターヘッドホンでは、高音域がこもってしまったり、逆に低音がスカスカに感じられるものも少なくありません。しかし、M40xは高音域の伸びが自然で、シンバルやアコースティックギターの響きもきれいに再現されます。

特に私が気に入っているのは低音の表現です。モニターヘッドホンはフラット志向のため低音が弱く感じられることもありますが、M40xに関しては十分な存在感があります。キックやベースラインの輪郭がつかみやすく、ロックの制作でも重宝しました。

再生周波数帯域は15〜24,000Hz。実際の作業においては必要十分で、楽曲制作にも安心して使用できます。

2. 耐久性が高い

5年間の使用で一度も破損していないことからも分かるように、M40xは非常に頑丈です。

制作作業中に不注意で床に落としてしまったり、椅子のキャスターでコードを踏んでしまったことも何度かありましたが、動作に支障をきたしたことは一度もありません。可動部分のヒンジも丈夫で、折りたたみを繰り返してもガタつきが出にくい構造になっています。

3. コストパフォーマンスが良い

モニターヘッドホンとして比較的手に取りやすい価格帯です。新品でも2万円以下で購入でき、イヤーパッドやケーブルなどの消耗品も比較的安価で手に入ります。

audio technica ( オーディオテクニカ ) / HP-M40x ATH-M40x用イヤーパッド

audio technica ( オーディオテクニカ ) / HP-M40x ATH-M40x用イヤーパッド

audio technica ( オーディオテクニカ ) / 3.0m着脱ストレートコード/Black

audio technica ( オーディオテクニカ ) / 3.0m着脱ストレートコード/Black

ランニングコストが低いので、ビギナーだけでなくサブ用のヘッドホンとして購入するのもオススメです。

4. 折り畳めてコンパクト

M40xは折り畳み機構が備わっており、コンパクトに収納することができます。

また、専用のポーチが付属するので持ち運びする際にも便利です。

5. 普段使いにも使える

モニターヘッドホンは「正確さ」を重視するため、音楽鑑賞に使うとフラットすぎてつまらなく感じることがあります。しかし、M40xは程よくチューニングされており、普段のリスニングにも十分使える音質です。YouTubeの動画視聴やゲームプレイにも違和感なく使えています。

6. 長時間使用しても疲れにくい

1日に6〜8時間ほどM40xを装着して作業していましたが、側圧がちょうど良く、長時間でも耳や頭が痛くなりにくいです。密閉性もありつつ快適性も確保されているのは、作業用として大きなメリットだと感じます。

上位・下位モデルとの比較

ATH-M40xを検討する際に気になるのが、エントリーモデルM20xや定番モデルM50xとの違いです。簡単にまとめると以下の通りです。
※価格は2025年8月20日時点の値段です。

ATH-M20x

audio technica ( オーディオテクニカ ) / ATH-M20x モニターヘッドホン
  • 軽量(190g)
  • 価格が安い(7,700円)
  • 折りたためない
  • ケーブル着脱不可
  • 再生周波数帯域:15~20,000Hz(M40xより狭い)
  • Bluetoothモデルあり

ATH-M50x

audio technica ( オーディオテクニカ ) / ATH-M50x ブラック 密閉型モニターヘッドホン
  • 重量(285g)
  • 価格が高い(20,718円)
  • 再生周波数帯域:15~28,000Hz
  • 側圧が強め(密閉性が高い)
  • カラーバリエーションが豊富
  • Bluetoothモデルあり

M20xは価格重視の入門機で、まず「モニターヘッドホンを試したい」という人におすすめ。一方M50xはプロの現場でも使われるモデルで、解像度の高さや密閉性を求める人に向いています。

M40xはその間に位置し、コストと性能のバランスが最も良い位置にあると感じます。

まとめ

ATH-M40xは、価格・耐久性・音質のバランスに優れたモニターヘッドホンです。

これからDTMを始めたい方や、手頃で信頼できるヘッドホンを探している方には強くおすすめできる一台です。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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航平

千葉県出身。ギタリスト兼ベーシストとしてロックを中心に様々なジャンルを演奏するマルチプレイヤー。またDTMにも精通しており、ドラムプログラミングやBGM制作、カラオケ音源制作なども手掛ける。
Twitter https://twitter.com/ike_kohei
Instagram https://www.instagram.com/ike_kohei_gt/

audio technica / ATH-M20x モニターヘッドホン

audio technica

ATH-M20x モニターヘッドホン

¥7,700(税込)

ヘッドホン、密閉型、47Ω、96dB、15~20,000Hz

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audio technica / ATH-M40x モニターヘッドホン

audio technica

ATH-M40x モニターヘッドホン

¥14,082(税込)

ヘッドホン、密閉型、35Ω、98dB、15~24,000Hz

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audio technica / ATH-M50x ブラック 密閉型モニターヘッドホン

audio technica

ATH-M50x ブラック 密閉型モニターヘッドホン

¥20,718(税込)

ヘッドホン、密閉型、38Ω、99dB、15~28,000Hz、ブラック

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audio technica / 3.0m着脱ストレートコード/Black

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3.0m着脱ストレートコード/Black

¥1,518(税込)

着脱ストレートコード、ATH-Mxシリーズ用、3.0m、ブラック

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audio technica / HP-M40x ATH-M40x用イヤーパッド

audio technica

HP-M40x ATH-M40x用イヤーパッド

¥1,518(税込)

交換用イヤーパッド、ATH-M40x用、ペア(両耳)

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