2019年にPositive Grid社よりデジタルギターアンプであるSparkが発売されてから今に至るまで、多くのギタリストを魅了し続けているSparkシリーズ。それ以前からPositive Grid社が採用していたBIASトーン・エンジンを搭載し、アンプ、エフェクターの種類の豊富さと、比類なきサウンドクオリティーを誇ります。
今回は現在発売しているSparkシリーズの大きな特徴をそれぞれまとめてみました。きっとあなたの用途にあったSparkが見つかるはずです。
Spark 40
Sparkシリーズはここからはじまりました。33のアンプモデルと43のエフェクトを備えた40Wのアンプです。専用アプリのSpark APPを利用して、音色のエディットが可能です。クラウドに世界中のプレイヤーがプリセットを投稿しているため、お気に入りのギタリストのサウンドを検索することも可能です。アプリ内にはAuto ChordsやSmart Jamなどの機能も搭載しており、自宅での練習やジャムセッションに最適です。40Wという出力のため、自宅の練習に留まらず、バンドでの演奏や小規模なライブバーなどでの演奏にもピッタリです。白色を基調としたPearlのモデルもあり、どちらのカラーも魅力的です。
Spark MINI
先のSpark40と同様のアンプモデルとエフェクトを備えた10ワットのポータブルアンプです。電源を必要としたSpark40と異なり、USB接続のバッテリー駆動かつ1.5kgと軽量で持ち運びが容易なため、外出先での練習や小規模なジャムセッションに向いています。
Spark GO
5ワットの超ポータブルアンプで、サイズは小さいながらも非常に高音質で小型アンプの概念を覆しました。筆者もさまざまな小型ギターアンプを試してきましたが、小ささ故の安っぽさもなく、Spark 40やSpark MINIのサウンドをそのまま小さくしたような出来となっております。非常にコンパクトな設計でポケットの中にも入る大きさです。
Spark LIVE
Positive Grid ( ポジティブ グリッド ) / Spark LIVE
150ワットの4チャンネルアンプ&PAシステムで、ギター、ベース、ボーカルなど多様な楽器に対応しています。150Wの迫力ある出力にてドラムにも負けない音量を出すことができます。内蔵ミキシングとエフェクト、広範なアプリ統合により、ライブパフォーマンスやリハーサルに多用途で使用できます。また、標準的な35mm PAモニタースタンドに簡単にマウントすることも可能なのでPAスピーカーとして音楽イベント、プレゼンテーション、パーティーなど、あらゆるシーンで活躍します。また、2台のSpark LIVEをリンクして同時にコントロールすることも可能です。
Spark CAB
Positive Grid ( ポジティブ グリッド ) / Spark CAB
SparkやSpark MINI、Spark GOをアンプヘッドのように使用し、音を増幅させるために設計された140Wのパワード・キャビネットです。Spark CAB自体をSparkシリーズの電源にすることもできるため、アンプの電源が不要になります。ちなみにスマートフォンの充電もSpark CABですることができるためSpark APPを使用している媒体の電池切れも怖くありません。もしもSparkシリーズで作った音をライブハウスなどで使用したい場合はおすすめです。
Spark Control
Positive Grid ( ポジティブ グリッド ) / Spark Control
4つのカスタマイズ可能なスイッチにてすべてのSparkシリーズの操作が可能です。プリセットの切り替えだけでなく、1つのプリセット内でのエフェクトのオンオフや、音源の再生や停止を足元で操作することが可能となります。接続はBluetoothになるのでケーブルが煩雑にならないことも大きな強みですね!
Spark Control X
Positive Grid ( ポジティブ グリッド ) / Spark Control X
先に紹介したSpark Controlがさらに進化しました!スイッチは6つに増え、エクスプレッション・ペダル入力を備えています。エクスプレッション・ペダルに対応したため、ボリュームやワウも足元にて操作が可能になりました。2024年6月現在では、Sparkシリーズ専用のエクスプレッション・ペダルは発表されていないためRolandのEV-5のような他社製品の利用となります。
Spark LINK
Positive Grid ( ポジティブ グリッド ) / Spark LINK
超低遅延のワイヤレスギターシステムで、全てのSparkアンプにマッチしたデザインとなっています。Sparkシリーズはすべてのアンプやフットスイッチが無線接続となっているため、場合によっては他社製品のワイヤレスを使用する際に電波が干渉してうまく繋がらないということが時折起きるのですがSpark LINKであれば、その恐れがないため安心して使うことができます。筆者も自宅練習の際はSpark Go、Spark ControlそしてSpark LINKという組み合わせを使用していますが、ケーブルフリーでストレスフリーな練習環境となりました!
いかがでしたか。
ギタリストの「あればいいな」がしっかりと詰まったSparkシリーズ。
ぜひ、みなさんもお試しくださいね。
(2024-06-17公開 2025-01-22更新)