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管楽器の検品道具 ざっくり紹介編

2022-07-08

テーマ:実録 ! サービスマン日記, 管楽器, Tips&お役立ち

皆さんこんにちは!管楽器担当の牧野です。あれっ、と思った方、「牧野ってGIBSONギター系じゃなかったっけ」。実は牧野、管楽器担当でもあるんです(さらに検品・リペアも担当しています)。そんな私が検品で使用している工具を紹介したいと思います!

① ドライバー

リペアマンは多くの楽器、様々なネジのサイズに対応できるようにドライバーをたくさん持っています。ドライバーの先端は楽器に傷がつかないように一本一本を磨いてあります。

② バネ掛け

こちらは専門学校時代、棒材を使って一から作ったものになります。やっぱり自分で作ったものには愛着が湧きます。木管楽器のキイと呼ばれる部分に引っかかっている針のような形をしたバネを、引っ掛ける時や外すときに使用するものです。こちらも楽器に傷がつかないように磨いています。

③ バーナー

こちらはバーナーです。そう!炎が出ます!木管楽器のタンポは熱で溶ける接着剤を使用されています。そのため、調整するには熱する必要がありその時に使用します。また、金管楽器のハンダを付け外しする時にも使用します。

④ ペンチ

こちらはペンチです。ペンチも画像のようにピッカピカに磨いています。

これなら楽器に傷がつくことはありません(この状態にするのに丸一日磨きました…)!木管楽器のキイを曲げたり、金管楽器の支柱を曲げたりなど大活躍です。筋力がない私には必需品です(笑)

⑤ ハンマー

こちらはハンマーです!いわゆるトンカチですね。こちらも木管楽器のキイを曲げたりするのに活躍します。また金管楽器の凹みを直すのにも大活躍します。

こちらの短いハンマーはヘッドが豚の皮でできており、傷がつかないようになっています。

こちらの長いハンマーも先端が樹脂でできており、楽器本体にダメージが少なくなっています。

⑥ その他小物

これはフェザーと呼ばれるものです。見覚えのある方は多いかもしれません。なぜならこれ、髭剃りに使われているものだからです!!! 「こんなの何に使うんだ?」と思った方!リペアマンにとっては必需品なんです。何に使うのかというとコルクを切ったりするのに使います。「普通のカッターじゃダメなの?」と思った方!ダメなんです(個人差有)。このフェザーはとっっっても切れ味が良くコルクを切った際に断面がきれいになります。

こちらは「へら」です。なんの「へら」かって?これはタンポを調整するのに使います!これがないと調整出来なくてタンポが閉じなくなってしまいます。閉じないとどうなるか…音が出なくなります…

まとめ

いかがでしたでしょうか。リペアマンは日々、多くの工具を使い試行錯誤しながら楽器を直しています。ここで紹介しきれない工具もたくさんあります。本当はもっと紹介したいものもありますが…今回はここで終わりにします。

今回は「ざっくり紹介編」だったため、次回は各項目を細かく紹介していこうと思います。次回も楽しみに待っていてください!

サポート / 牧野

中学から専門学校までチューバを吹いていました。専門学校では管楽器技術を学び、現在は管楽器の検品・修理を担当。多くの楽器を修理する事で日々技術力を上げています。好きな音楽のジャンルは吹奏楽、オーケストラ、アンサンブル等たくさんあります。ブログでは修理の様子や豆知識を紹介していきます。まだ楽器をもっていないので貯金してチューバを買うことが今の目標です。

 
 
 
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