ベース用アンプやエフェクターのほか、ピックアップや内蔵プリアンプでも名高いニューヨーク発のブランド aguilar。
ハイエンドベースにもしばしば採用されており、プロの中にも愛用者が多い印象です。私の一番好きなベーシスト フランシス・ロッコ・プレスティアも、aguilar製アクティブPUシステムを搭載したLTDの渋いベースを愛用していました。
今回はそんな実力派ブランド aguilarのベース用オンボードプリアンプについてご紹介したいと思います。

当ブランドの内蔵プリアンプは、現行品はすべてポットが付属します!プリアンプとの組み合わせを考えて抵抗値で悩むということがないので楽ちんですね。
製品は、大きく分けると①OBP-1、②OBP-2、③OBP-3のラインナップ。おおまかな特徴は以下にて記述します。
① OBP-1
2バンドEQ ブーストのみ
・Bass/ Treble それぞれ最大18dbのブーストが可能
② OBP-2
2バンドEQ ブースト/カット
・Bass(40Hz) ±18db
・Treble(6.5KHz) ±16db
③ OBP-3
3バンドEQ ブースト/カット
・Bass(40Hz) ±18db
・Mid(400Hz or 800Hz) ±16db
・Treble(6.5KHz) ±16db
これらに加え、それぞれ商品名のうしろにTK またはSK、PP KitまたはKitと付きます。
PP Kit: Push/pullポット(Mid用)
Kit: ミニトグルスイッチ(Mid用)
TK: ポット×2 (Bass、Treble用)
SK: スタックポット 2軸2連ポット(Bass/Treble用)
上のシリーズ紹介に記載があるように、Midは400Hzと800Hzの切り替えが可能です。3バンドEQタイプは、付属のPush/pullポットまたはミニトグルスイッチにて周波数帯域を切り替えられるように配線を組むことができます。私は、音色の温かみをコントロールしたいときは400Hz、これよりもう少し目立つ部分で、音抜けを意識するときは800Hzに設定しています。
残りのBass、Trebleについては、それぞれ独立した2つのポットまたは2軸2連のスタックポット1つでコントロールできます。
内蔵プリアンプを新しく組むとしても、極力本体を加工せずに済ませたいもの。パッシブ→アクティブ化するときはなおさら、キャパシティが限られるので難しいです。
aguilar製プリアンプだと付属ポットの組み合わせが豊富なので、可能な限り省スペースかつ多彩な音作りを実現してくれます。
あらためて製品ラインナップを下記表にまとめました。
商品名 |
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2バンド ブーストのみ ポット×2 |
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2バンド ブーストのみ 2軸2連ポット×1 |
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2バンド ブースト/カット ポット×2 |
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2バンド ブースト/カット 2軸2連ポット×1 |
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3バンド ブースト/カット ポット×2 Push/pullポット(Mid用)×1 |
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3バンド ブースト/カット ポット×3 ミニトグルスイッチ(Mid用)×1 |
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3バンド ブースト/カット 2軸2連ポット×1 Push/pullポット(Mid用)×1 |
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3バンド ブースト/カット 2軸2連ポット×1 ポット(Mid用)×1 ミニトグルスイッチ(Mid用)×1 |
音の特徴として、あくまで個人的な感想ではありますが、EQコントロールががっつりと効く感じがします。そしてノイズは本当に少ない。別途プリアンプペダルを用意しなくても手元でなんとかなると思います。あれこれ持ち歩きたくないときや、ナチュラルな効きのイコライザーだと物足りない方におすすめです。
また、メーカーサイトに配線図があり、自身で組み込む際にもとてもわかりやすいです。
ぜひチェックしてみてください。