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DTM初心者ギタリストがEZ MIX2を使ってみた

2019-10-07

テーマ:DTM・DAW, ギター

社内でDTMをやっている人が意外と多くて、それに触発されて始めてみた系ギタリストです。最初にドラム音源やギター用のアンプシミュレーターを導入するにあたって、選ぶポイントだったのが「簡単に扱えること」でした。挫折だとか、触るのが億劫になるだとかが一番もったいないなと思ったからです。そこで、アンプシミュレーターとして目に留まったのがEZ MIX2でした。

EZ MIX2はTOONTRACK社がリリースしているミキシング向けのマルチエフェクト。コンプレッサーやリバーブのようなエフェクトに加えて、ギターやベース用のアンプシミュレーターも収録しています。プリセットを選ぶだけで簡単に音作りができ、いまのところバッキングギター、リードギター、ベースすべてこれで音作りをしています。

実は他社製のアンプシミュレーターも使ってみたことがあるんですが、設定できるポイントが多すぎて迷うなーというのが正直な感想でした。
微妙なニュアンスを追求できる反面、追求しすぎて音作りに時間がかかるなーと。その点、EZ MIX2は多くても2つのノブだけ。一聴して「違うな」となったら別のプリセットに切り替えればいいので、パラメーターをあれこれいじくって、結局ダメだったみたいなことが起こりません。またDAWには大抵チャンネルごとに設定できるEQがついているので、それを併用すればより詳細な音作りもできて、特に不便は感じないと思います。

また動作が軽く、ドライ音を同時に録っておくような多チャンネルのレコーディングが軽快に行えるのも魅力。ぱっと音色を選んで、メモ的にさくさく作っていき、最終的にドライ音にエフェクトを掛けてリアンプするというやり方には特に合っている製品だなと感じます。

さてEZ MIX2の概要と所感に続けて、ここからは実際に使ってみて良かったパックとプリセットを紹介したいと思います!

1. METAL GUITAR GODS 2

METAL GUITAR GODS 2

モダン・メタルギタリストによるプリセットを集めた「METAL GUITAR GODS」シリーズの第2弾。このパックにはChris Broderick(ex-Megadeth)、Tosin Abasi(Animals As Leaders)、Jeff Loomis(ex-Nevermore、現Arch Enemy)、Ryan Knight(ex-The Black Dahlia Murder)によるプリセットが収められています。現代を代表する技巧派が揃っていることもあり、使い勝手のいいリードトーンのプリセットが多い印象です。

おすすめプリセット:Jeff - Lead of Oblivion
Jeff Loomisによるリードトーンのプリセット。ディレイとリバーブのかかった中域もりもりのサウンドで、とにかくどんなフレーズを弾いても気持ちがいい。ドライなリードトーンとレイヤーして、厚みと奥行きを出すのにも使えます。

2. METAL GUITAR GODS 3

METAL GUITAR GODS 3

上述の「METAL GUITAR GODS」シリーズの第3弾にあたるパック。こちらにはOla Englund(The Haunted)、Keith Merrow(Conquering Dystopia)、Adam Dutkiewicz(Killswitch Engage)、Andy Jamesによるプリセットを収録。Youtubeで知名度を上げたOlaやAndyなどモダン・メタルギターを象徴するような面子が名を連ねるパックです。

おすすめプリセット: Andy - 51 Dark
Andy JamesによるPeavey / 5150アンプのサウンドをモチーフにしたと思われるプリセット。分厚くタイトなトーンと、倍音の豊かな歪みは現代的なメタルサウンドに完璧にマッチします。

3. MODERN METAL GUITARS

MODERN METAL GUITARS

ドストレートなタイトルのこちらは「モダンメタルのサウンドにインスパイアされたトーン」を収録したパックになります。音の幅はかなり広く、正統派のメタルサウンドから、アメリカン・スラッシュメタル風、ブラックメタル風のトーンなども収録。プリセット名から元ネタを推測するのも楽しいパックです。

おすすめプリセット: Rhythm - Middle Earth Attack
元ネタはBlind Guardianでしょうか。Englなどのモダンアンプを想起させる硬質なアタックが特徴的なプリセットです。速い刻みやオブリを多用するスピードメタルに最適。

4. Andy Sneap

Andy Sneap

Arch EnemyやKreator、Megadethなど、錚々たるバンドのプロデュースやミックスを手掛けてきたAndy Sneapによるプリセットパック。ギターのアンプシミュレーターのみならず、ドラムやボーカル向けのプリセットも収録されています。

おすすめプリセット: Nemesis Guitar 3
Arch Enemyの「Nemesis」(アルバム『Doomsday Machine』収録)からインスパイアされたと思われるトーン。分厚く、かつキレの良いMarshall系のトーンです。ダウンチューニングのギターに合わせても輪郭がはっきりとするので、ブルータルなフレーズのときはこのプリセットを選ぶことが多いです。

5. Colin Richardson

Colin Richardson

Machine HeadやOverkill、Behemothなどを手掛けたColin Richardsonによるプリセットパック。こちらもAndy Sneapパックとおなじく、アンプシミュレーター以外にも多種多様なプリセットが収録されています。

おすすめプリセット: Guitar Metal Mid EQ
アンプシミュレーターももちろん素晴らしいですが、個人的に使い勝手が良いと感じたのはギターのEQ系でした。バッキングギターは、チャンネルごとに要らない帯域をカットしてバスに送り、まとめてこのEQをかけてあげればお手軽にそれっぽく仕上がります。

6. METAL BASS BEASTS

METAL BASS BEASTS

最後に紹介するのは、メタルベース向けのプリセットパック。Tobin Esperance(Papa Roach)、Evan Brewer(ex-The Faceless、ex-Entheos)、Josh Paul(ex- Suicidal Tendencies)、Ryan Martinie(Mudvayne、Kornサポート)の4人によるプリセットを収録しています。

おすすめプリセット: Evan - Meat Grinder
本職がギタリストかつ、基本的に演奏する曲のテンポが速いのでベースはピック弾きなんですが、そうなるとあまりバキバキしたサウンドにするとアタックが強すぎて、アンサンブルの中で浮きすぎてしまうんですよね。このプリセットは「肉挽き機」なんていかつい名前ですが中域に厚みがあり、ピック弾きでもバキバキしすぎなくて好みでした。

というわけで個人的に気に入っているパック、プリセット6つを紹介しました。
なぜ6つかというと、6って数字がメタルっぽいっていう理由もあるんですが…

TOONTRACK (トゥーントラック) / EZ MIX2 BUNDLE

TOONTRACK/EZ MIX2 BUNDLE

EZ MIX2本体と、プリセットパック6つがセットになったパッケージがあるんです!
なんて自然な紹介。
EZ MIX2には、上記で紹介した以外にもクラシックロック向けのパックや、ブルース向けのパックなどをはじめとする60種類以上のプリセットパックがあり、そこから自分好みのものを6つ選んで使用することができます。

DTMに初めて手を出したときの私のように「始めてみたいけど、難しいのはとっつきにくい」と思っている方はぜひチェックしてみてください!

サウンドハウススタッフ

サウンドハウススタッフによるブログです。 ここでしか聞けない、サウンドハウスのスタッフだからお届けできる、とっておき情報が満載です!本音トークもあるよ♪

TOONTRACK / EZ MIX2 BUNDLE

TOONTRACK

EZ MIX2 BUNDLE

¥28,000(税込)

プラグインバンドル、EZ MIX 2+EZMIX 6 PACK BUNDLE、AU/VST/RTAS/スタンドアロン

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