みなさん、こんにちは！営業の手塚です。今回は、接続端子が1つしかないエフェクト・ループの使用方法についてご案内します。
エフェクト・ループに接続する端子をイメージすると下記の画像のように「SEND（センド）」、「RETURN（リターン）」というジャックになるのではないでしょうか。
■FISHMAN / Platinum Pro EQ/DI Analog Preamp
しかし、エフェクターによっては下記の画像のように「FX LOOP」という1つのジャックしか接続端子がない機種もあります。
■FISHMAN / Aura Spectrum DI Preamp
■L.R.BAGGS / Para Acoustic D.I.
接続端子が1つしかないのにどうやって使うの？と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、この接続部はステレオ・ジャックになっていて、下記のようなインサーション（インサート）・ケーブルと呼ばれるTRSフォンｘ1とTSフォンｘ2を組み合わせたYケーブルを使用し、外部エフェクターに接続できます。
フォンコネクターの構造について簡単に説明しておきます！
TSフォンは「Tip」、「Sleeve」の2極、TRSフォンは「Tip」、「Ring」、「Sleeve」の3極。配置は下記のようになります。
 ■CLASSIC PRO / P12 |
 ■CLASSIC PRO / P12S |
どのような信号の流れになるのか実際にエフェクト・ループ用BOXをつくりながら説明してみたいと思います。
回路図で表現するとすごくシンプル！
「FX LOOP」:「T/Tip」→ 「SEND」：「T/Tip」 エフェクターのインプット
エフェクターのアウトプット 「RETURN」：「T/Tip」 → 「FX LOOP」:「R/Ring」
という信号の流れになります。
実物にすると、下記のようなアルミケース、ジャック、ワイヤーで簡単につくれちゃいます。
※ジャックは、「モノ」と「ステレオ」。ケースはアルミ素材だと加工しやすいです。
 ■SWITCHCRAFT / 11 |
 ■SWITCHCRAFT / 12B |
まずは、回路図をもとにレイアウトを考え、ケースにキズ防止とケガキをするためのマスキングテープを貼り付けます。
穴あけ加工には、電動ハンドドリルと適切なサイズのドリル刃（今回は3.2mmと8.0mm）、穴サイズの微調整用に太めのリーマーを用意。
ガイド穴用に3.2mmで小さな穴をあけ、次に8.0mmでゆっくりと大きな穴をあけます。
ジャックのザイズに合わせるために穴をリーマーで少しずつ拡張します。
あとは、回路図の通りに配線をすればエフェクト・ループ用BOXが完成します。
仕上げにシールを貼り付けちゃえば見栄えも良くなりますね！笑
※「TRSフォン-TRSフォン」と「フォン-フォン」のケーブルを使用すれば、インサーション・ケーブルと同じ接続が可能になります。
■CLASSIC PRO / GIC0015 Patch R/BLACK
このようなBOXがあれば、エフェクト・ボードを組んだときのレイアウトが簡単になります。
トゥルー・バイパス化のために3PDTプッシュ・スイッチなどを追加し、エフェクトの切り替えができるようにしても面白そうですね！
■FERNANDES / CLIFF 3PDT PUSH SW
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