主にベースに関する製品をプロデュースする新鋭ブランド「ASHDOWN」には、魅力的な製品がいっぱい!
ASHDOWNとは?
ASHDOWN(アッシュダウン)は、英国の音響機器メーカー。ベースアンプやギターアンプ、エフェクターなどを製造しています。ブランド独自のデザインと、VUメーターなどが特徴的。そしてユーザーが求める機能性や音質を研究する熱い思いが、パワフルなサウンドを実現する高品質な製品に込められています。高クオリティな音質と頑丈な設計で、プロのミュージシャンからアマチュアまで幅広く愛用されているブランドです。
その中でもベースエフェクターに焦点を当て、まとめてみました。気になっている方の参考になれば幸いです!
~PRO-FX 9Vシリーズ~
当シリーズのエフェクターは、ギタリスト/ベーシストが高品質のペダルを手ごろな価格で入手できるよう開発されています。2006年ころからイギリスのエンジニア、デイヴ・グリーンがチームに参加し、技術やデザイン面で貢献してきました。全て9V電源で使用可能です。
PRO-FXと同じく堅牢なスチール製の筐体にアルマイト仕上げで構成されており、純正ノイトリック・ジャック・ソケットを採用しています。
Pro Drive
ASHDOWN ( アッシュダウン ) / Pro Drive
オーバードライブペダルです。ノブが3つだけというシンプルな構成のため、機械系が苦手な方や初めての歪みエフェクターにもオススメです。ゲインで歪みの量を調整し、アウトプットで音量を調整し、トーンで音色を調整します。多弦ベースでもしっかりと歪むのが一押しポイント。ゲイン、トーンをマックスにしてもしっかり原音が残るように設計されています。直感で操作できるのが良いですね!
(※3:09~4:34まで)
Double Shot
ASHDOWN ( アッシュダウン ) / Double Shot
こちらもオーバードライブペダルです。ベースの音域を2つ(DARK・LIGHT)に分け、それぞれの歪み加減を「ROAST」ノブで調整します。分岐させたドライブサウンドをミックスさせるので2バンドEQ+ドライブが合わさったような、少し変わったペダル。歪みを絞り切ってもミュートにはならないため、低音域だけ歪ませてミッド〜ハイはクリーンサウンドなど、ユニークな音作りができます。良いですね!
(※0:20~1:52まで)
Sub Harmonic Generator
ASHDOWN ( アッシュダウン ) / Sub Harmonic Generator
オクターブ下のシンセサウンドを追加するオクターバーペダル。「サブハーモニクス」ノブと「クリーン」(原音)ノブで音量を操作するだけのシンプルな構成です。どちらかのノブのみ単体で使用することも可能。クリーンノブのみコントロールした場合は、高音域がロールオフされたような効果が得られます。オートワウやディストーションペダルとの相性も抜群!反応も素早く、シンセで多用される重厚なサウンドを簡単に作れます。良いですね!
(※1:53~3:08まで)
~PRO-FXシリーズ~
ASHDOWN PRO-FXシリーズのペダルは、各分野で最高のメーカーから厳選された部品を使用し、イギリスで製造されています。18V電源で動くように設計されており、ペダルにとって十分な電力を得られるため、音のノイズを低減させる効果があります。つまり9V駆動のエフェクターよりクリアで良い音です!
全てのペダルは堅牢なスチール製の筐体にアルマイト仕上げという特別な加工がされています。この加工は見た目が美しいだけでなく、傷がつきにくくする効果もあります。また、ジャック(ケーブルを差し込む部分)には、信頼性の高い「NEUTRIK(ノイトリック)」の部品を使っています。各ペダルの中心にはサファイア・カラーのイルミネーションLEDを搭載しており、ペダルを踏み込むとアッシュダウンの有名な両翼のロゴが点灯します。
Stuart Zender
ASHDOWN ( アッシュダウン ) / SZ-FUNK FACE VU
オートワウ+ファズペダル。Jamiroquai の元ベーシストStuart Zender(スチュアート・ゼンダー)のシグネチャーモデルです。オートワウとファズのペダルで組み合わせると、ファンキーかつ野太いサウンドが得られます。ワウとファズはスイッチで切り替えでき、単体でも使用可能。ファズは真空管12AX7を使用したトゥルーバイパス仕様、ワウを使用しないときもクリーンドライブとして使用できます。また、ファズをワウの前にするか後にするかを切り替え可能なPRE/POST VALVEスイッチを搭載。Sensitivityノブでレスポンスをコントロールでき、繊細な音作りが可能です。9Vでも使用できますが18V駆動がおすすめ。彼のファンクベースが再現できるのは良いですね!
John Myung
ASHDOWN ( アッシュダウン ) / JOHN MYUNG DOUBLE DRIVE
ファズペダル。DREAM THEATERのベーシストJohn Myung(ジョン・マイアング)のシグネチャーモデルです。プロの使用環境に耐えるように設計されたこのペダルは、頑丈な1.6mmのジンテック構造と0.9mmの合金パネル仕様。ぐっと押し出し感があり太くナチュラルなドライブをも実現するDRIVE1と、過激なファズサウンドをもたらすDRIVE2のモードを搭載しています。2つのチャンネルで構成されているのでVUメーターも2つ。グラウンドリフトスイッチで電源を昇圧させることにより、Drive2はぐしゃっとひしゃげたような強烈な歪みをもたらします。彼の使用するMUSIC MAN Bongo 6のサウンドに対応するようかなり注意して作られたみたいです。良いですね!
Geezer Butler
ASHDOWN ( アッシュダウン ) / GEEZER BUTLER PEDAL OF DOOM
プリアンプペダルです。Black SabbathのベーシストGeezer Butler(ギーザー・バトラー)のシグネチャーモデル第二弾。第一弾のHEAD OF DOOMアンプを基に、さらに音をかなり細かく調整できるよう2系統(EQ1、EQ2)の独立した4バンドEQセクションと DOOMドライブが追加されています。EQ1の時は基本のEQ「BASS / TREBLE / HI MID」プラス「LO MID / HI MID」、EQ2の時は基本のEQプラス「BASS / LO MID」がさらに調整できる構成です。例えば力強く激しいサウンドと柔らかく繊細な音を2パターン仕込んでおくこともできますね。ドライブも歪みのレベル、音量が調整でき、全体の音量はOUTPUTノブでもコントロール可能。かなり微調整に富んだペダルであることは一目瞭然です。ちなみに彼の曲「Hand of Doom」のような激しい音を作り出すためにデザインされており、発売前に本人にお墨付きを得ているのもポイント。9Vでも使用できますが18V駆動がおすすめです。良いですね!
James LoMenzo
ASHDOWN ( アッシュダウン ) / LOMENZO MEGA DRIVE
NAMM 2023で発表されたディストーションペダル。ハードロックやメタルシーンで数多くのバンドに参加してきたJames LoMenzo(ジェイムズ・ロメンゾ)2作目のシグネチャーモデルです。BYPASS MIX、DRIVE MIXノブでクリーンな音とディストーション(歪み)の音をどれくらい混ぜるかを調整可能。DRIVEノブはディストーションの強さを調整します。面白いところは、特許取得済みの「ハーモニクス・エンハンサー」機能が搭載されているところ。普通のディストーションサウンドだけでなく、豊かなハーモニック・ディストーション(倍音を伴う歪み)を加える設計です。また、HP(210Hz-3KHz)とLP(100Hz-330Hz)に焦点を絞りディストーションを調整することで音の深みやリッチさが増加。9Vで駆動するので、一般的なペダルボードやパワーサプライで使いやすく良いですね!
~他~
ASHDOWNのアイコンであるVUメーター。視覚的なフィードバックが得られるためASHDOWN初期のベースアンプモデルから採用していましたが、2019年からペダル(エフェクター)にも使用されています。レトロな雰囲気で魅力的なデザインの数々をご紹介。
TRIPLE SHOT VU
ASHDOWN ( アッシュダウン ) / TRIPLE SHOT VU
本記事の一番初めに紹介したTRIPLE SHOTにVUメーターが付いたモデル。TRIPLE SHOTと基本的に同じコンセプトのペダルですが初めてエフェクターで「VUメーター」と呼ばれるアナログ計器が搭載されました。VUメーターは音の強さや出力レベルを視覚的に表示するもので、演奏中の音のピークやレベルを確認するのに便利。また、見た目にもかっこよく、ステージでのパフォーマンスにも良いアクセントとなります。個人的にこちらの方が好み!人と被らなそうなデザインで良いですね!
ASHDOWN PRO-DI
ASHDOWN ( アッシュダウン ) / ASHDOWN PRO-DI
多機能プリアンプです。5バンドEQで低音~高音まで細かく調整できる他、一発でドンシャリサウンドを作成できるSHAPEスイッチを装備。アクティブベースでもパッシブベースでも適切な信号レベルで使用できるよう、-3dBカットを備えたPADスイッチも備えています。ドライブのコントロールは音量と歪の量をそれぞれに調整でき、クリーンブースターとしてもオーバードライブとしても使用可能。ミュート機能(SHOWTIMEスイッチ)もありチューナー出力にも便利です。また、ミックス加減を調整できるLine INがあり、ヘッドホンで聞きながら練習することも可能。入力のレベルを確認できるVUメーターが最大の魅力です。DI出力も備え、自宅での練習からライブやスタジオでの録音まで、どのような環境においてもプロ級のサウンドパフォーマンスを提供します。一旦これだけあれば良いと言い切れる万能感が良いですね!
以上ASHDOWNベースエフェクターの紹介でした!使ってみたい製品はありましたか?
長い歴史と信頼を築いてきたASHDOWNブランドは、多くの著名なベーシストが愛用しています。幅広いジャンルやスタイルに対応し、音の多様性と柔軟性に優れていることをお伝えできたなら幸いです。
ぜひASHDOWNのエフェクターで、自分だけのユニークなサウンドを作ってみてください。
AshdownはVUメーターを含む独特なデザインで、多くのプロのベーシストに愛されています。THE WHOのJohn Entwistle(ジョン・エントウィッスル)やLevel42のMark King(マーク・キング)など、著名なミュージシャンたちからのフィードバックを基に、Ashdownはアンプとエフェクターの革新を続けています。Ashdownの製品は、初心者からプロまで、あらゆるレベルのベーシストに向けて設計されており、品質とイノベーションへのコミットメントは今も変わりません。Ashdownは、これからもベーシストにとって特別な存在であり続けるでしょう。