1. はじめに
みなさんこんにちは。サウンドハウス営業の高瀬です。
さて、突然ですがDASLIGHT/DVC4をご存知ですか?
DASLIGHT ( ダスライト ) / DVC4 GOLD DMXコントロールソフトウェア/インターフェース
DVC4は照明機材を制御する為のDMXコントロールソフトウェア&インターフェースです。PCを使用するため、視認性が良く、直感的に制御が可能。また、1ボタンでチェース(動きのある演出)を作成できるエフェクトジェネレータ、演出を事前にシミュレートできる3Dビジュアライザー…など魅力的な機能を豊富に搭載しています!
このBLOGではDASLIGHT/DVC4の使用方法について説明しながら、その魅力をご紹介していきたいと思います。
シリーズ第1回目となる今回のテーマは、「ムービングヘッド - サークルエフェクトのプログラミング方法」です!
2. ムービングヘッドとは?
ムービングヘッドは、現代のライブステージ演出において欠かせない灯体です。照明演出の花形とも言えます。懐かしのクイズ番組「クイズ$ミリ○ネア」で音楽とともに真っ白いビームが上ったり下がったりしていたのを、みなさんも一度はご覧になったことがあるのではないかと思います。
AMERICAN DJ ( アメリカンディージェイ ) / INNO SPOT PRO
ビームを放つヘッド部分が動くことにより、ダイナミックな動きのある演出を可能にします。
3. 灯体とDVC4の接続
接続はDVC4インターフェースとムービングヘッド(以降「灯体」と表記)を上記のようにDMXケーブルで接続します。
簡単ですね!ちなみに、こちらにマイクケーブルを使用してしまうと誤動作の原因となることがあります。(※マイクケーブルとDMXケーブルはインピーダンス値が異なるため)
必ずDMXケーブルかAES/EBUケーブルを使用してください。
接続が完了したら、それぞれの電源を入れ、灯体側はDMXモードに設定します。今回はスタートアドレス1、チャンネルモード14chモードで設定しました。
4. PCとDVC4の接続
上記の図のように、PCとDVC4をUSBケーブルで接続します。
※DVC4ソフトウェアは事前にPCにインストールしておく必要があります。ソフトウェアインストールの方法についてはこちらの記事をご覧ください。
■DVC4ソフトウェアのインストール方法(WINDOWS版)
■DVC4ソフトウェアのインストール方法(MAC版)
5. パッチをしてみよう
DVC4ソフトウェアを起動すると、下記のような画面が表示されます。
DVC4ソフトで、より簡単に灯体をコントロールするために、「パッチ」という作業を行います。この作業は灯体の情報が保存されたSSLというファイルをDVC4ソフト上に読み込むものです。
今回はAMERICAN DJのムービングヘッドINNO SPOT PROでパッチしてみましょう。
実はDVC4をインストールした際、膨大なSSLファイルも共にダウンロードされており、登録のあるものはソフト内ですぐ呼び出すことができます。
左上のウィンドウに「INNO SPOT PRO」と入力すると、SSLファイルが表示されます。こちらを選んで下のパッチボタンを押すと右のグリッドにINNO SPOT PROがパッチされました!
グリッド上のINNO SPOT PROをドラッグすることにより、スタートアドレスを任意の番号に設定することができます。※今回はスタートアドレス1に設定するため、そのまま変更しません。
6. 動かしてみよう
パッチが完了したらパッチタブからエディットタブに移り、灯体を動かしてみましょう。(写真参照)
INNO SPOT PROは1chにパン(横軸の回転)がアサインされていて、1chのフェーダーをクリックして上下するとINNO SPOT PROが横に回転し始めます。
(※動かない場合は、灯体側のスタートアドレス、チャンネルモードが正しく設定されているか、DMXケーブルが正しく接続されているかなどをチェックします)
動き出すと「おぉ…!」と何とも言えない感動が味わえます(笑)
7. サークルエフェクトを作ってみよう
いよいよサークルエフェクトの作成です。
エフェクトタブを選択し、Add a Pan Tilt Effectをクリックします。
するとこのように画面が切り替わり、灯体が円を描いて動き出します。
Generateボタンを押します。
上記のようにステップがずらっと作成され、チェース(シーンの連続)が生成されます。
8. ムービングヘッドを点灯させよう。
さて、ムービングヘッドで円を描くサークルエフェクトはできましたが、このままでは光が点灯しません。これでは意味がありませんね。
灯体に光を点灯させる「ビームオン」のシーンも同時に作ってみましょう!
Sceneの上の+ボタンを押すと新しいグループが作成されます。
グループ2に新しく作成されたシーンを選択します。その後、画面中央下部にあるビームオンのアイコンをチェックすると…
図のようにフェーダーが設定され、ムービングヘッドが点灯しました!
9. LIVEモードで再生してみよう!
ここまで作ったシーンを組み合わせて再生してみましょう!
ライブタブをクリックし、LIVEモードに入ります。
先程作成したシーンを一つずつクリック。同時に点灯させると…
点灯したムービングヘッドがダイナミックに円を描き始めました!!
10. まとめ
いかがでしたでしょうか。今後もDASLIGHTの使用方法や魅力を、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。それではまた次回!
DASLIGHT / DVC4 HOW TO講座
第1回「ムービングヘッド - サークルエフェクトのプログラミング方法」
第2回「MIDIコントローラーの使用方法」
第3回「マルチユニバースの設定」
第4回「Scan Libraryエディターの使用方法」
第5回「3D Visualizerの使用方法」
第6回「シーンを同時に再生する方法」