大人気のカジュアル管楽器 YAMAHAのVenovaシリーズに待望の新機種 YVS-120 Alto Venovaが登場しました!
ソプラノ、アルトの比較とカスタマイズ法をレポートしていきます(^^)/
今までのヴェノーヴァYVS-100はソプラノと称され C管(記譜と出音が同じ) でしたが
YVS-120 はアルトとなり F管(ドを吹くとファが出ます)です。
ちょうどリコーダーのソプラノ、アルトの違いと同じですね。
全体的に大きめなので、左手部分と右手部分が分割できるようになっています。
マウスピース部分と同じくゴムのオーリング構造になっています。


〜Venovaの便利な点〜
▶軽くてコンパクト
パーティーの出し物や路上パフォーマンス、キャンプなど、持ち運びにも便利です。
リードで発音するため楽器の大きさにしては音量が結構出ます。
▶水洗いOK
ボディはABS樹脂、右手小指のキィについているパッドも耐水性に優れているので、お手入れがカンタンです。
ポケットサックスと呼ばれる J Sax(NUVO/ヌーボ)、Xaphoon、サクソネット君と同じような区分の楽器です。
〜吹いた感じは?〜
【指遣い】
リコーダーと似ていて指を順に塞ぐと音が低くなっていく仕組みです。
右手の薬指・小指にはユニークなキィがついています。
【管楽器経験の有無】
それほど関係ないように思います。
他の楽器から持ち替えの方は先入観を持たずに吹いてみましょう。全く新しい楽器です。
初心者の方は説明書をよ〜く読んでから練習を始めましょう。
学校のリコーダー以外に管楽器の経験がない方は、音が出るまでに少し時間がかかるかも知れません。
マウスピース、リガチャー、リードはサックス同じなので、誰でも音が出せるようになりますよ。
YVS-100 はソプラノサックス、YVS-120はアルトサックスに互換しています。
楽器が小さくて軽いだけでなく独自の分岐管構造を持っているため、リード楽器と言ってもサックスやクラリネットの吹奏感(抵抗感)とは大きく異なります。
音律はとてもユニークでGが低く、リコーダーと同じくEとF(バロック運指)は高いです。
〜カスタマイズいろいろ〜
▶外観
シールやビーズ、スプレーでデコレーションできます。
▶吹奏感・音色
サックス用のリード、マウスピース、リガチャーでアレンジできます。
YVS-100 はソプラノサックス、YVS-120はアルトサックスに互換しています。
リード
硬さの好みに合わせて葦(天然)や樹脂のリードに変更できます。
天然のリードであれば、Daddario の Select JAZZ 樹脂製であればForestone のHinokiあたりがおすすめです。
リガチャー
レザー系で安定した響きが得られます。
BG の フレックス やPLAYTECHがおすすめです。
▶調整
メーカー保証外になってしまいますが、オクターヴキィのタンポをコルクに変えたところ鳴りが良くなりました。
しばらく使ってくると硬質スポンジのタンポが潰れ、密閉性が薄くなります。
市販のコルクタンポでも良いですが厚手の天然コルク板をポンチでくり抜いても代用できます。
〜Venova モデル比較〜
YVS100 | YVS-120 | |
---|---|---|
調子 | C ソプラノ | F アルト |
マウスピース、リードリガチャーの互換性 | ソプラノサックス | アルトサックス |
構造 | 一体 | 分割 右手人差指にもキィあり |
サイズ | 460*90*55mm | 590*96*55mm |
重量 | 180g | 293g |
【共通構造】
■分岐管

マウスピースから出た息がトーンホール(指の側)とその上に分かれていきます。
コンパクトな円筒管でありながら円錐管(サックス)に似た音色出せる秘密はココにあります。

管が折り畳まれていることで指使いを簡易にしています。
個人的にはこの蛇行管もVenova特有の音色に影響しているのではと思っています。
■管体 ABS樹脂製、樹脂リード付属
管楽器を初めて手にする方にもメンテナンスが容易にできます。
〜おわりに〜
ソプラノ、アルト2機種となったヴェノーヴァでアンサンブルができそうですね!
マウスピースやリード、リガチャーを変えて、好みの音色や吹き心地にカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。