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5万円未満で買えるFXセンド&リターン端子付きアンプ集 ~コンボアンプ編~

2020-11-06

テーマ:ギター

空間系エフェクトにこだわりたい方や、プリアンプペダルを使う方、アンプシミュレーターを使う方など、とにかく音作りに力を入れている方には必須の端子、それがエフェクトループ(SEND & RETURN)端子ですよね。スタジオやライブハウスに置いてある本格的なアンプには大体ついているこの端子。やはり自宅でも本番と同じ接続で練習したいものです。「だからエフェクトループの付いた、安くて小さい自宅用アンプがほしいのだ!」という方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

今回は5万円(税抜)未満で買えるエフェクトループ付きのコンボアンプをご紹介しようと思います。

■ その前に、エフェクトループってなに?

「エフェクトループ」「FXループ」「センドリターン」など様々な呼ばれ方をしていますが、すべて同じこの端子を指しています。
「SEND」端子と「RETURN」端子が対になって一つのエフェクトループになります。一言でいうとこんな感じ

  • SEND = ギターアンプ内のプリアンプ回路を通った直後の信号を出力する端子
  • RETURN = ギターアンプ内のパワーアンプ回路への入力端子

普段あまり気にしない部分ですが、ギターアンプ内部では、インプット→プリアンプ回路→パワーアンプ回路→スピーカーという順で信号が伝わります。
プリアンプ回路はギターの音質を調整する回路、パワーアンプ回路は音量を増幅させる回路、と思っていただければ十分です。

そこで、本来プリアンプ回路を通ってそのままパワーアンプ回路に入力される信号を、パワーアンプ回路に入力する前に一度SEND端子から取り出し、RETURN端子から再度パワーアンプ回路に戻すという、いわば寄り道をさせることができる端子です。
この端子を活用することで、シグナルパス上のプリアンプとパワーアンプの間にお好みのエフェクターを挟むことなどが可能になります。
また、RETURN端子に入力する信号はSEND端子から出たものでないといけないわけではないので、別のプリアンプからの出力をRETURNに接続することによってそのアンプのプリアンプ回路を使わず、パワーアンプ回路のみを使用するということも可能になります。
モデリングアンプが使用できるマルチエフェクターや独立したペダルタイププリアンプなどを使用する際に役立つ接続です。

前置きが長くなってしまいましたが、ここから表題のアンプのご紹介です。
価格が安い順に発表していきましょう!
同じシリーズのモデルは、最安値モデルのみのご紹介としています。

VOX ( ヴォックス ) / AV30

最安値モデルは定評のあるVOXのハイブリッドアンプ。真空管を使用したプリアンプにソリッドステートのパワーアンプが組み合わされています。2ch仕様でそれぞれクリーンからハイゲインまで幅広くトーンのタイプが選べるという、もうこれ自宅用として最強なのではないかというそんなアンプですね。ちなみに下位モデルのAV15はFXループ非搭載のよう。
https://voxamps.com/ja/product/av30/

Laney ( レイニー ) / LX65R

昔ながらのソリッドステートアンプ。LXシリーズは10Wモデルからラインナップされていますが、FXループがつくのは65Wのこのモデルから。 それにしてもスタジオやライブでも使える65Wの大出力モデルがこのお値段というのはお値打ち。とにかく安く、大出力が必要だという方におすすめです。
https://www.laney.co.uk/products/lx65r/

BOSS ( ボス ) / KATANA-50 MkII

発売当初から話題だったBOSSのKATANA。このモデルはFXループではないのですが、POWER AMP IN端子がついています。つまりRETURN端子のみがついていると言えばわかりやすいですね。近年アンプシミュレーターやペダルタイププリアンプが人気なのでその流れに合わせたデザインだと思います。プリアンプのサウンドや内蔵エフェクトが売りのKATANAシリーズにこの端子をつけるというのはなんだかギタリスト思いのアンプという印象を受けますね。
https://www.boss.info/jp/products/katana-50_mk2/

ORANGE ( オレンジ ) / CRUSH35RT

見た目だけでも買う価値のある(??)ORANGE / CRUSHシリーズの35Wモデルがランクイン。CRUSHシリーズはこのモデルからFXループがつくようです。モデリングやデジタルプロセッシングではない、純粋なアナログのアンプが好きだという方におすすめです。
https://orangeamps.com/products/guitar-amp-combos/crush-series/crush35rt/

Laney ( レイニー ) / CUB-SUPER10

FXループ付きのフルチューブアンプとしては最安値に位置するのがLaney / CUB-SUPER10。ビンテージスタイルのアンプでFXループを搭載しているのは少し珍しいでしょうか。1ch仕様でコントールはゲイン、ボリューム、3バンドEQ、ブーストと超絶シンプル。シンプルなアンプっていいですよね。個人的にはドストライクです。小さくてシンプルでかわいい真空管アンプがいい!という方はぜひ。私もほしくなってきました。
https://www.laney.co.uk/products/cub-cub-super10-tube-combo

MARSHALL ( マーシャル ) / DSL1C ギターアンプ コンボ

こちらはさすがに説明不要でしょうか。上記CUB-SUPER10とならんでフルチューブでは最安値ですが、こちらのモデルは2ch仕様のハイゲインアンプ。さすがにスタジオのマーシャルとは音がかなり違いますが、コントロール類はかなり踏襲されているので、自宅でもスタジオ感覚で音作りを詰められそうですね。そして特筆すべき点はEMULATED OUT。キャビネットエミュレーションを内蔵しているので、ヘッドホンでも楽しめます。 http://www.marshallamps.jp/products/amplifiers/dsl_2018/dsl1c/

ROLAND ( ローランド ) / JC-22

スタジオの定番モデルが2連続で登場するというなんとも言えない奇跡に直面しております。日本の音楽スタジオでは見ないことがないといっても過言ではないあのJC120の小型バージョン。本家と同じく、RETURNがステレオになっているのがいいですね。そしてJC120にはないヘッドホンアウトも装備。こいつとDSL1Cを並べておけばいつでもライブハウス気分です。
https://www.roland.com/jp/products/jc-22/

FENDER ( フェンダー ) / Champion 100

練習用アンプとして人気のCHAMPIONシリーズですが、FXループがつくのはこの100Wモデルからとなります。できれば小さいモデルにもつけてほしいですよね。ちなみにこのCHAMPION 100のFXループはフロントパネルにあり、「PRE OUT」と「PWR OUT」となっています。
https://shop.fender.com/ja-JP/guitar-amplifiers/contemporary-digital/champion-100/2330407900.html

FENDER ( フェンダー ) / Mustang GTX50, 100V JP

FENDER自慢のモデリングアンプシリーズ、Mustangシリーズでは、このGTX50からFXループがつきます。FENDERは大型モデルにしかFXループをつけない傾向にありますね...特徴としては、SEND / RETURN双方ともステレオになっているということ。ステレオの揺らぎ系なんかを組み合わせてみたいですね。 https://shop.fender.com/ja-JP/guitar-amplifiers/contemporary-digital/mustang-gtx50/2310607000.html

PEAVEY ( ピーヴィー ) / BANDIT 112

モデリングやデジタルプロセッシングとはまた違ったナチュラルで激しい、PEAVEYならではのハイゲインサウンドが心地よいモデル。TRANS TUBEシリーズで唯一FXループを備えているのがこのBANDIT 112です。80Wという大出力ですが、ボリュームの反応がよく、自宅でも使える音量まで絞れてしまうのも魅力。少々古いモデルですが、大迫力のハイゲインサウンドに根強い人気があります。
https://peavey.com/bandit-112-guitar-combo-amp/p/00583640

RANDALL ( ランドール ) / RG80

プロが認めたソリッドステートアンプといえば、RANDALLでしょう。RANDALL現行のハイゲイン・ソリッドステート・アンプのシリーズであるRGシリーズのコンボアンプがRG80です。今時ソリッドステートで大出力でハイゲインのコンボなんて、誰が買うの...と思われてしまいそうですが、一度鳴らせばクセになる極悪ハイゲインサウンドが、マニアの心をつかんで放しません。
https://www.randallamplifiers.com/product/rg80/

MARSHALL ( マーシャル ) / MG50FX

練習用アンプとして絶大な人気を誇るMARSHALLのMGシリーズですが、FXループがつくのは50W仕様のこのモデルからとなります....これは結構ファンは納得いかないですよね。DSL1CにもFXループがついているのだから、MG15Rとかにもつけてほしいところですが、採算が合わないのでしょうか....
http://www.marshallamps.jp/products/amplifiers/mg-gold/mg50fx/

BOSS ( ボス ) / KATANA-100 MkII

先にも登場したKATANAシリーズの100Wモデルです。KATANA-50はPOWER AMP IN端子のみでしたが、こちらは通常のFXループが付きます。それもなんとPOWER AMP IN端子とは別になっているというのがこだわりを感じます。そのほかにもUSB端子やREC OUT端子など入出力が豊富で、最新仕様という言葉が似つかわしいアンプですね。
https://www.boss.info/jp/products/katana-100_mk2/

以上になります。いかがでしたでしょうか!
今回はコンボアンプ編ということで、スタックよりもホームユース色が強いラインナップになるのかと思いきや、FXループ搭載という条件で絞ると意外と小型モデルが少なくなってきてしまうということがわかるかと思います。

サウンドハウスで取り扱っていないモデルや、紹介から漏れてしまっているモデルがあればどしどしご連絡いただければと思います!

商品部 / 水田 悠介

練習より機材をいじる時間が長いタイプの元趣味ギタリスト。ノントレモロで2ハムのIbanez RGが一番好きです。現在はWEB系サーバーエンジニア見習いとして修業中。サウンドハウスのシステムを支えるLinux、パブリッククラウド、コンテナなどの分野でお仕事させていただいています。

 
 
 
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