ドラムキットには、シンバルをはじめ全て揃ったエントリーモデル以外にも、ハードウェアやシンバルが付属していないシェルパックと呼ばれるセットなど、自分だけのセットがほしい方向けのオーダーメイドのドラムセットもあり、ご予算、素材などを基準に様々なラインナップから選択し、購入できます。
なかには、エントリーモデルよりも一歩進んだグレードのものがほしいけれど、どれを選んでいいかわからないという方もいらっしゃるかと思います。
今回は、シェルパックの中でも小規模なステージやストリートライブ、アコースティックライブでの使用に適したPEARL/MDT764P/Cをご紹介します。
PEARL/MDT764P/Cは、6プライポプラシェルを使用した小口径シェルパックで、REMOヘッドを標準搭載したドラムキットです。
シンバル、ハードウェア、ケースは付属しないものの、必要なものを揃えれば、即戦力となるでしょう。
キットのスペックは下記のとおりです。
- シェル:6プライ(7.5mm)ポプラ・シェル
- ラグ:スモールタイプ・レギュラーラグ(NEL)
- タムマウントシステム:オプティロック・タムマウントシステム(OPL)
- BDフロント:ポプラ・ウッドフープ/レモ・UC P3コーテッド・ヘッド
- BD打面:ポプラ・ウッドフープ/レモ・UC P3クリアー・ヘッド
- TT/FT打面:1.6mmスチールフープ(RH)/レモ・UC クリアー(D)・ヘッド
- TT/FTボトム:1.6mmスチールフープ(RH)/レモ・UC クリアー(D)・ヘッド
- バスドラム:16"×14" (w/Lifter)
- タムタム:10"× 7"
- フロアタム:13"×12"
- スネアドラム:13"×5.5"(※スネアスタンドは付属いたしません)
- タムホルダー:TH-70I/C
まずはセット内容を確認します。
新しい商品を開封する際はとてもワクワクしますね。早く演奏したいからと言って雑に扱ってはいけません。丁寧に商品を確認しましょう。

中身はこのようになっていますので、しっかりと不足物などがないか確認しましょう。
16インチなのでリフターが付属しています。
組み立て方については以前にブログにてご紹介しましたので、今回は省きますが、説明書がなくても組み立てられるほどわかりやすい構造に加え、説明書がキチンとついているので、組み立ては苦にならないです。

リフターはこのようにつきます。リムにくぼみがあるので、バスドラムとペダルが干渉しないようになっています。
ただし、他社メーカーのペダルなど一部取り付けられないものもあるとのことなので注意が必要です。
今回はPEARL/P2050Cをセッティングします。

フロントヘッドがコーテッドになっています。サウンドホールはありませんが、チューニングをしっかりすれば低音がよく出てくれます。

タムをセットし、お手持ちのシンバル、ハードウェアを組み合わせれば、ドラムセットとして完成します。
小口径なので、非常にコンパクトなサイズ感ですが、しっかりと音量を出すことができ、低音もよく出てくれます。
サウンドホールの空いたヘッドを用意すればさらに良い音になるでしょう。
画像ではフローリングの床に直接設置していますが、演奏するうちにどんどん移動してしまいますので、ドラムマットを使用するか、カーペットなどのスパイクを出しても問題ない場所での使用をおすすめします。

使用後はここまでコンパクトにまとめることができます。
あまり推奨できる行為ではありませんが、場所を取りたくない方は、このような置き方を知っておくと便利かもしれません。
今回、PEARL/MDT764P/Cを実際に使用してみたところ、ポプラ材ならではの温かみのある音で、チューニング次第で低音もきちんと出すことができたので、アコースティックライブやレコーディングなどでも十分に実力を発揮します。
バスドラムについて、特にミュートなどを施していない状態で使用していますが、響きすぎることもなく、気持ちよく演奏できます。フロントヘッドにサウンドホールを開けたり、若干のミュートを施したりすることにより、よりしまったいい音が出るかと思いますので、後日試してみたいと思います。
ケースを追加で購入すると、ライブで使用したりすることもできる良き相棒となるでしょう。
ドラムセットを購入する際、選択肢の1つとしていただければ幸いです。