ネットを使ったビデオ通話サービスとして、すっかり定着したZOOMミーティング。
本当に便利なツールですが、時として音が出なかったり、音質が変になったりするといったトラブルが起こる場合があります。
原因にもよりますが、Windowsの場合は「排他設定」やZOOMの音質補正機能を調整することで解消するケースもあります。
今回は、意外と知られていないこれらの設定についてご紹介してみたいと思います。
■トラブル1
オーディオデバイス(インターフェイス)は正常に動作しているが、ZOOMの音を入出力できない
これはオーディオデバイスの「排他設定」、サンプルレートが影響している場合があります。下記の流れで設定を変えてみましょう。
Windows10

Windowsタスクバー右下に表示されているスピーカーアイコンを右クリック

オーディオデバイスをクリック。
もしスピーカーアイコンが表示されていない場合は、本ブログ一番下にある
※スピーカーアイコンが表示されない場合 の流れでお試しください。

ZOOMで使用するサウンドデバイスを選択し「プロパティ」をクリック。
※後述の排他設定は「再生」「録音」タブの両方で同様の操作を行います。

「詳細」タブを選び、「排他モード」下にあるチェックをすべて外して「OK」を選択。 これで排他モードは切れました。
※排他モードは、特定のアプリケーションからの制御のみを優先することでパフォーマンスを上げる設定です。しかし、時としてこれが原因でZOOMなどのアプリケーションと音のやり取りができなくなります。
排他モードを切ったらとりあえずサンプルレートはそのままで、ZOOM上で該当のオーディオデバイスを設定して一度試してみましょう。
これだけで解決する場合も多いです。
それでもだめな場合、サンプルレートのチェックへ。
オーディオインターフェイスの内部が高いサンプルレートになっていて、ZOOMとマッチしていないと、これもまた音がでない原因になります。
上記の「排他モード」上にあるサンプルレートは44100Hzにして、オーディオインターフェイス側も44.1kHzにしてみましょう。
再生/録音タブの両方が同じサンプルレートになっていなくても、音がでない要因になります。
オーディオインターフェイスの内部設定は機種によりますが、DAWソフト上でサンプルレートの設定を行ったり、もしくは専用ドライバー上で変更できます。
※機種による相性があるため、詳細についてはオーディオデバイスのメーカー窓口までご確認ください。
また、ZOOMミーティングはソフト側の仕様上、DAWソフトのようにオーディオインターフェイスの3ch、4chといったマルチ入力には対応していません。
■トラブル2
相手に聞こえる音が変
ZOOMミーティングには自動で音量調整をしたり、雑音を取り除いたりする機能がありますが、集音する環境によっては逆に聞こえ辛くなってしまう場合があります。
そんな時は、下記要領で自動調節をOFFにしてみましょう。

ZOOMのオーディオ設定画面で「自動で音量調節」のチェックを外す
入力レベルの音量をちょうどいいところまで上げる
その後「詳細」をクリック

「ミーティング内オプションをマイクからオリジナルサウンドを有効化に表示」にチェックを入れる。
そうすると、ZOOM画面内に「オリジナル・サウンドをオンにする」という表示が出るのでオンにします。
こうすることで、ZOOM側で補正が入らずに集音したままの音声を送ることができます。
いかがでしたでしょうか。
今後もますます利用する機会が増えていくであろうZOOMミーティング。
しっかり設定をして、お手持ちのオーディオデバイスと一緒にぜひご活用してみてください!
※スピーカーアイコンが表示されない場合

Windowsタスクバー左下のWindowsアイコンをクリックし「設定」を選択
※キーボードの「Windowsボタン」を押しても「設定」が出てきます

システムをクリック

左側の「サウンド」を選択
右側の「サウンド コントロールパネル」を選択
これで再生、録音タブなどのサウンド設定画面が出てきます。