
Kivi(キヴィ)先生
フィンランド生まれカナダ育ちの英語の先生。カナダのバンド「Rush」の大ファン。前髪にはこだわりがある。軽音部と英語部の顧問。

さっちゃん
日本生まれ、日本育ちの女子高生。洋楽の歌詞を調べるのがマイブーム! Kivi先生に質問に行くとたまに逃げられる。軽音部所属
今日のお題はコレ!
「Aerosmith - Dream On」
また夢を見ているの?
Kivi先生!今朝、登校の時にKivi先生の車見かけたよー。相変わらずステレオのボリューム大きかったね!
Sorry, I didn't catch that!
ほらー!大音量で聴いてるから、耳が遠くなってる!「車のステレオのボリュームが大きかったね」って!
You could hear it?
Everybody could hear it! ところで何を聴いてたの?
Dream On. It is a cover song by Blacktop Mojo.
Aerosmithの歌だね。Blacktop Mojoがカバーしたの?
That's right! It's a good cover, I think.
そういえば、Dream Onの歌詞で聞きたいことがあったんだ。
どうぞ。たしかこの曲は去年の文化祭でさっちゃんバンドがやっていましたね。さっちゃんのボーカルがかっこよかったです。
ありがとう!これ、好きな歌の一つなんだ!先生に聞きたいフレーズは「Everybody's got their dues in life to pay」の部分。
なるほど。「Everybody's got」については、これがなんの略かを前に授業でやりましたね。
うん。「Everybody's got」は「Everybody is got」ではなく「Everybody has got」ってことだよね。その後の「their dues in life to pay」の部分がわからなくて。だって、dueはKivi先生がよく言う「The homework is due tomorrow」「宿題は明日提出しなければなりません」でも使ってる、期限を示す形容詞でしょう?
そうですね、でも、形容詞って複数形、または現在形の「s」は付くんだったかな?
え?付かないの?だって「blue」に「s」を付けて「blues」になるでしょ?
なるほどそう考えたか。しかし、「I have the blues」の「blues」は名詞ですよね?
あ、本当だ!「the」は名詞に付くんだ…。じゃ、「dues」は名詞?
That's correct. 授業では勉強したことない単語で「dues」は「年会費」の「会費」です。
へ~。そうなんだ。じゃ、「pay」はそのまま「払う」として、何かの会費を払うのであれば…。「life」は「命」でしょ?「命の会費」?
「life」は「人生」でもあるでしょ?
そうだけど、「人生の会費」としても意味がわからないなー。
この間のPhil Collinsの「Another Day in Paradise」の女性のこと思い出してみて。
「彼女の顔にある数多くの皺で分かるでしょ、彼女は色々経験してきました」で、いろいろな大変なことを経験したんですよね。
…
じゃ、「their dues in life to pay」って「大変なことを経験する」ってこと?
普通の順番にすると「pay their dues in life」で、「大変なことを経験する」だけではなく「いろいろなことを頑張らないと」とか「耐えないと」のような意味もある。
「Everybody's got their dues in life to pay」は「みんな人生のために頑張らないといけない、色々耐えないといけないんだ」って感じ?
Yes. あとは「やるべきことをやっていく必要がある」みたいな感じも含まれている。
じゃあ「Everybody's got their dues in life to pay」は、大まかに考えると「人生は色々あり、皆が自分なりに頑張って生きていくしかない」でもいいかな。
それでいいと思います。やっぱり、歌詞って難しいですね。人によって解釈も変わるし、その日の聴いている本人の気持ちで変わることもある。とにかく、歌全体の言いたいことやフィーリングを考えるのが大切。
そうだね。ホントに難しい。歌詞の意味はわかったけど、大人になりたくないなあ…だって大変そう、Kivi先生も放課後にドラム叩いて「ストレス発散です!」って言ってるし。
We all grow up, and we all grow older!
I don't want to grow up!
Neither do I....
人生は夢のようなもんだ!