
音楽の演奏で楽器以外の音が入るのはできるだけ避けたいものです。しかし、鳥のさえずりは別、上手く音楽に取り入れると自然な雰囲気を作ることができます。そこで、簡単に鳥のさえずりが作れる「バードコール」をご紹介します。
SUZUKI ( スズキ ) / BirdCall バードコール
■ バードコールとは何か?
バードコールとは鳥の声に似た音を奏でることができる楽器です。森や林で鳴らせば鳥が反応して返事をしてくれることもあります。結構ほんものの鳥のさえずりに近い音が出せるので、自宅で演奏しても癒されてしまう便利な楽器です。
■ バードコールの使い方
最初にでてきたSUZUKI BirdCall写真のようなタイプの場合は、真ん中で2分割にされているので、右と左の木材をもってそれぞれを逆方向に回せば音を出すことができます。
中心に向かって強く押しつければ大きな音になり、軽く押しつければ小さな音になります。動かすスピードをゆっくりにすると真ん中に入っている真鍮と木が摩擦で引っかかってチチチチチと短いスパンのさえずり、速くすると摩擦が少なくなって長いスパンのさえずりになります。
使い方は単純ですが、実際鳴らしてみると力加減やスピードの強弱の付け方によってかなりいろんな音をだすことができます。少し練習すれば本物の鳥に近い音がだせるようになります。
■ どのように演奏にとりいれるか
リアルな鳥のさえずりの音がだせるバードコールですが、どのように音楽の演奏に取り入れたらいいのでしょうか。クラシックやボサノヴァなどのカフェ系の音楽ならあいそうな気がします。
下の動画は私のユーチューブのものですが、本物の鳥のさえずりが入っています。このような感じで曲のバックで流してもいい感じになると思います(風の音がうるさいですが・・・すいません)。
● マジシャンハルト / Haru
泣き笑いのエピソード / 秦基博 #秦ってみた #evergreen2 親子で演奏してみた! ギター 弾き語り 中学生【鳥のさえずり】も聴こえます!
■ バードコールの歴史
バードコールはもともと鳥を寄せ集めて狩猟するために使われていました。現在は子供のおもちゃとして販売されることが多いようです。日本には鳥笛というものがあり、狩猟に使われていたようです。鳩笛というハト型の素焼きの笛も有名です。
■ バードコールを作っているSUZUKIはどんな会社?
サウンドハウスで取り扱っているはSUZUKIのバードコールです。SUZUKIはハーモニカを製造する会社として創業しました。その後、鈴木楽器製作所を設立、1961年には国内初の鍵盤ハーモニカ「メロディオン」を発売開始しました。あの、音楽の授業で使われるメロディオンを作っていた会社だったんですね。
他には、リコーダーや大正琴なども製造販売をしています。自分で楽器が作れる手づくり楽器キットも販売していて、ウクレレやバイオリンなどを自分で作ることができます。実はバードコールも手づくりキットが販売されています。
バードコールの手づくりキットがこちらです。
SUZUKI ( スズキ ) / バードコールキット BCK-1
パーツがバラバラになっているので、木工用ボンドとドライバーを使って自分で組み立てます。木製なので絵具やペンなどで自分の好きな色に塗ることができます。
すずめやひよこに似せて色を塗ってみるなどすれば、オリジナルのバードコールをつくることができます。形がスターウォーズのBB-8に似ているのでオレンジと白でペイントしてBB-8っぽくしてもいいかも。ドラえもんもできそうです(雪だるまもいいか・・な)
■ 他にもある!鳥の声をだす楽器
SUZUKIは他にも鳥の声をだせる楽器を作っていますのでご紹介します。
はとの声です。バードホイッスルと呼ばれるもので、のどをグルグル鳴らすはとそっくりの音がでます。はとのみの音なのでバードコールよりもかなりマニアックな商品ですね。でも、音はそっくりです。
かっこうの声です。バードホイッスルです。誰もがしっている鳥の声なので音楽に使いやすそうです。
しぎの声です。渋い・・・しぎというと日本の鳥のようなイメージがありますが、アフリカやアメリカなどにも生息しているようです。
これらバードホイッスルのご紹介はSatoshi Sammy Saitoさんも書いてらっしゃいますのでぜひごらんください。
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■ バードコールで音楽をもっと素敵にしよう!
バードコールをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。バードコールを使えばいつもと違うアレンジで音楽を作ることができます。ぜひ、試してみてくださいね。
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