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藤井風で人気!岡山弁の歌集めてみた

2022-01-31

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

2021年年末、NHK紅白歌合戦に出場し一躍メジャーになった藤井風さん。様々なジャンルの音楽を取り入れたサウンドとテクニックを駆使した歌唱が魅力です。藤井風さんは岡山出身、自身で作る曲の歌詞にも岡山弁がよく登場します。岡山弁が気になったので、岡山弁の歌を集めてみました。


■ ミュージシャンが歌う岡山弁の歌

プロのミュージシャンが歌う岡山弁の歌です、意外と少なかったです。やっぱり藤井風さんは特別ですね、ジャズっぽいコードとはねたリズムに岡山弁を上手く融合させています。

○ 何なんw / 藤井風

全編岡山弁づくしで、ザ・藤井風の曲です。「何なん」とは標準語でいうと「何なの」で、「何すんだよ」とか「どうゆうこと」という意味を含んでいます。大阪弁の「何やねん」のようにツッコミとしても使えます。使っている状況に応じていろんな意味に捉えられます。

最後についている「w」はハハハの草はえたマークと思われますが、誰かに対して笑っているのか、自分の気持ちに笑っているのか、笑えるほど情けない状態にも思えます。

あと好きなのは「先がけてワシは言うたが」の部分ですね。ワシって私のまわりの年配者の方も使ってらっしゃいます。「言うたが」は言いませんが、「言ったが」とか「そげだが」とか使う方はいますね。ちなみに私が住んでいるのは鳥取県の米子なので岡山に近いです。米子弁に岡山弁の影響があるのかもしれませんね。

この曲ははねたリズムと細かい音程の変化で非常に歌いにくい曲ですが、岡山弁だとなぜかリズムにのりやすい気がします。標準語だと真面目すぎて歌いにくい気が・・・例えば「それは何なん 先がけてワシは言うたが」が「それは何なの 前もって僕がいったでしょ」ではリズムに乗りにくそうです。私の出身地の山梨・甲州弁なら「それは何ずら 前もって俺がいったじゃんけ」になります・・・かっこ悪~。

○ O.NO.RE / 稲葉浩志

岡山弁は「やりたきゃ やりゃええんじゃやりゃええんじゃ やらずに悔やむよりゃええ」の部分です。「ええんじゃ」、「ええ」が岡山弁で、ええ=いいです。正直歌い方がカッコ良すぎて岡山弁には聴こえません。上半身裸で歌っている姿もカッコ良すぎる!

稲葉浩志さんは岡山県津山市出身です。地元の言葉を入れた方が気持ちがのりやすかったのでしょうか。そういえば、稲葉さんの雰囲気は藤井風さんに似ている気がしますね、するどい眼光とか背の高さとか・・・。

○ もんげー岡山! / 葛城ユキ

葛城ユキさんといえば「ボヘミアン」ハスキーな声で歌う姿が超カッコよかった思い出があります。葛城ユキさんは岡山県高梁市出身、もんげー岡山!という曲を歌っています。「もんげー」は「ものすごい」という意味です、ものすごい岡山の紹介の歌ですね。歌を聴いてみてわかった岡山のもんげーところは「桃」「宮本武蔵」「桃太郎」「晴れの日が多い」です。宮本武蔵の出生地は「岡山県東部宮本村」と「兵庫県加古川市」という2つの説があるそうです。私はすっかり加古川が出世地だと思っていましたが、岡山県出身の方が広く知られているらしいですね。

私が岡山でもんげーと思う人は将棋会のレジェンド「大山康晴」先生です。将棋も強いですが、将棋以外のところで対局相手にプレッシャーをかける「盤外戦術」の技術ももんげーと思います。


■ ユーチューブで見つけた岡山弁で歌ってるもんげー人達

○ うっせぇわ岡山弁Ver. feelNEOキララ - feel NEO

歌がもんげー上手いです(もんげー使いすぎでしょうか?気に入ってしまったので・・・)。歌詞が表示されますが、岡山弁を使っている部分は赤字になっているので非常にわかりやすいです。岡山弁の使い方の参考にもなりますよ。

○ 炎/岡山弁バージョン歌ってみた - びえなりムービー

とにかく岡山はぶどうと桃が上手いということがわかります。他、観光地のことや、児島のバスやエレベータや自販機がジーンズの柄になっていることがわかります。きっちり岡山を紹介する動画になっているので、岡山に行く前の事前学習としてもぴったりな歌ですよ。

○ 岡山人のトリセツ - 日比麻夕乃オフィシャルまゆちゃんねる

岡山県の特徴がわかる歌です。冬になると桃太郎が捕獲されるそうです、晴れの確率も高いみたいですね。桃太郎のきびだんごより大手まんじゅうが人気のようです。ほんわか歌われるので見やすくて、何となく見ているうちにハマってしまいます・・・


■ 私の地元、甲州弁の歌もご紹介

○ 甲州弁ラジオ体操第1教則映像 - kaicityoffice 甲斐市公式

もんげー面白かったので、ついでに私の地元山梨県の甲州弁の歌をご紹介します。ラジオ体操なのですが、ベタベタの甲州弁で笑えます。自分の母の使っている言葉にそっくりです。「ちょびちょびしちょし(ふざけるな)」とか「やっこく(やわらかく)」とか、「ねじるだよ(ねじってください)」とか「ひっくりけーっちょし(ひっくりかえらないで!)」とか、聴いてるとベタベタすぎて恥ずかしくなります。でも、「こぴっと」は聞いたことも使ったこともないんですよねー、不思議?


■ 岡山弁はカッコいい!

いろいろ調べてみて、岡山弁は響きがカッコいいと感じました。歌の歌詞としても使いやすいと思います。特に「もんげー」が気に入ったので会話のなかでちょくちょく使ってみたいと思います。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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オカリナスナイパー

エレクトーンを10年習い、18歳のときにエレクトーンの教師かウエディングプレーヤーになろうとしたが、実力不足とさぼりぐせのため挫折。35歳ぐらいのときに植村花菜のトイレの神様を聞き、ギターに目覚める。その後子どもにギターをゆずり、自分はボーカルに専念(車の中で練習)。現在、子どもと一緒にyoutubeで弾き語りをアップしています。チャンネル登録者大募集中の、しがないグラフィックデザイナーです。たまにライターもやってます。サウンドハウスLOVE!!
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