みなさんどうもこんにちは、ギター講師の きとうゆうき です。今日はピックアップについてみなさんに知っておいて頂きたい悲報をお届けしないといけません。
なんと、Lindy Fralin Pickupsが...ディーラーへの販売を停止するそうです...どういうことかと言うと「サウンドハウスも楽器屋も在庫限り」っていうことです。在庫が切れたら最後、米国のLindyホームページからオーダーしないといけなくて、すっっっっごく大変になりそう。
衝撃のニュースとなってしまいましたが、いつまでも残念がっている訳にもいきません。ということで今日はLindyの在庫のあるピックアップの中で、ストラトキャスター向けのLindyオススメピックアップをご紹介していきます☆
音の方向性をどう持っていきたいか、という目的別にオススメするコーナーもあるので最後まで読んでいただけると嬉しいです♪
在庫あり!ストラト用のLindyピックアップ
■ オススメその1:Vintage Hot Tall G Set White
僕の知り合いからも勧められたし、実際に音がよかったピックアップの一つです。「tall G」の名前の通り、G弦(3弦)のポールピースが高くて60年代スタイルのスタガードポールピースを持つピックアップセットとなっています。
LINDY FRALIN ( リンディーフレーリン ) / Vintage Hot Tall G Set White
合うギターとしては、やはりアルダーボディ x ローズ指板の黄金60年代コンビが最もポテンシャルを発揮すると思います。が!だからこそ逆にメイプル指板の50年代スタイルのストラトに載せたらどうなるのか考えると...とてもわくわくします。
50'sスタイルのパキパキしたストラトは魅力的ですが、ちょっと高音のギラつきが強すぎてお悩みの方にも合うんじゃないかな?と思っています。
■ オススメその2: BLUES SPECIAL SET WHITE
今僕が一番気になっているピックアップの一つです。「BLUES SPECIAL」の名に恥じることなく、太い音とメロウなトーンが売りのピックアップになっています。
LINDY FRALIN ( リンディーフレーリン ) / BLUES SPECIAL SET WHITE
たまに、ストラトでファンクやソウルを弾くと「もうちょい低音欲しいんだよなー」って思いませんか?そんなお悩みに効きやすいのがブルーススペシャルではないかな?と思います。
出力はVintage Hot Tall Gよりも高いようで、低音も出やすい上にギターソロなどではよりアンプをプッシュすることができるピックアップのようです。このピックアップでギターソロ弾いたら気持ちいいんだろうなー...
■ オススメその3: Real54 Set Parchment
名は体を表す、ということわざがありますがもはやギター界で「54」と言ったら説明不要のレベルに達しているんじゃないかな?と思えてしまいます。
LINDY FRALIN ( リンディーフレーリン ) / Real54 Set Parchment
1954年のメイプル指板ストラトキャスターをストイックにLindyさんが再現したピックアップがこちら。名前の通り、50年代スタイルのストラトに付けたらハマるのは間違いないです。
BLUES SPECIALよりも出力は小さめなものの、50'sストラト専売特許のブライトな「鈴鳴り」サウンドを体感できるんじゃないでしょうか?個人的には、60'sスタイルのストラトに組み込んでも面白そうだと思っています。
タイプ別おすすめピックアップ
こちらでは、現在のピックアップと比較してどういう音を期待しているのか、という要望を想定してピックアップをオススメしていきます。
1. 50年代系ストラトで、よりブライトで抜ける音が欲しい人
50's系のストラトを持っているけど、今よりもより本格的なピックアップが欲しい!という結構ご自身の中で目的が定まっている方!あなたは「Real54 Set Parchment」一択です。
ストイックなLindyピックアップの中でも、「54」の名前を冠するピックアップとなります。相当な覚悟と熱意がないとこの名前は付けられない気がします。よりブライトでストラトらしい音色を手に入れたい方は是非おすすめです。
2. 50年代系ストラトで、ブライトすぎるから高音を抑えたい方
1の方と同様に50's系ストラトがあるけど、逆にキンキン高音が鳴り過ぎて困ってる!もうちょっと角の取れた音にしたいという方!そんな方には「BLUES SPECIAL」と「Vintage Hot Tall G」をオススメします。
LINDY FRALIN ( リンディーフレーリン ) / Vintage Hot Tall G
じゃあどっちがいいの?という話ですが
- 高音だけ抑えたい人は → Vintage Hot Tall G
- 高音を抑えて低音も出したい人 → BLUES SPECIAL
上記のようにタイプ別で分かれます。
Tall Gの方が60年代のアルダーボディ x ローズ指板のギターに載せることを想定していますが...アルダーローズの組み合わせの時点である程度低音が担保されている前提で開発されていると推察されます。そのため、50's系のストラトに載せる場合でもそこまで大幅に低音がモリモリ増えることが考えづらいという理由です。
3. 60年代系ストラトで、メロウすぎるので高音が欲しい方
1の方と同じパターンです。60's系のストラト、僕も持っているのですが中低音が豊かで弾いていてとても楽しいのですが...「フロントがもうちょっと抜けて欲しいなー」みたいな願望が僕もありました。
そんな方は、思い切って「Real54 Set Parchment」をオススメします。別のメーカーですが僕も同じことを試してみました!その結果、60'sらしさを担保しつつ、フロントピックアップは抜ける音になってくれたので満足しています♪
4. 60年代系ストラトで、よりメロウな音に持っていきたい方
はい、「BLUES SPECIAL」です。いいえ、疲れてません。というのも、Tall Gでメロウになる可能性もあるので少し悩みました。
メロウな音にしたいという目的がある方の場合は「BLUES SPECIAL」が最も手っ取り早くメロウにしてくれるかな...という結論に至りました。
ただし、メロウになりすぎる可能性は無きにしもあらずなので注意が必要です。アンプでなんとかなる範疇だとは思いますけどね☆
今回はLindyがディーラー販売を停止するという悲報に衝撃を受けて書かせていただきました。繰り返しになりますが、「入荷予定分&在庫限り」です!おそらく価値も上がっていくと思われるので、これを機にLindyピックアップをみなさんのギターに載せてみてはいかがでしょうか?
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