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【ギターDIY】塗装剥がし、素人が行うベストな方法は?

2020-12-17

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

こんにちは!
BABY BABYのギタリストことフジオカタクトと申します。

僕は元々ものを作ったり分解したり改造したり、といったプロセスが好きで、その好きが高じてギターDIYを始めました。最初はピックアップを交換するだけでヒーヒー言っておりましたが、人の慣れとは恐ろしいもので今ではフレット交換を練習するところまで来てしまいました。完全に沼です。その中でもギターの再塗装は結構ハードルが高く感じられるかと思います。しかし現代いろんな種類の塗装方法があるので、自分でできそうな難易度で塗装方法を選び、塗装を剥がしてしまえばこっちのものです。(クオリティはさておき…。)ただ、再塗装するにはまず塗装を剥がしていかなければなりません。その塗装剥がしが大変なんですよね…。

さて今回は僕が今まで行ってきた塗装剥がしの方法を1つずつ振り返りつつ、メリット・デメリットを主観ではありますがお話ししていきたいと思います。

それではいきましょう!

① サンドペーパー

塗装剥がしの中では一番メジャーでオーソドックスな方法かと思います。

メリット

下地までしっかり剥がせて、番目を上げて下地を整えていけば再塗装の準備にもなり、ボディへのダメージも少ないです。またギターは曲面が多いので側面の処理はしやすいです。

デメリット

手作業でやるとかなり時間がかかります。僕の経験ではボディ前面だけでも2時間はかかりました。ペーパーがけに伴う粉塵が半端ないです。室内でやると部屋中が粉だらけになりますし、マスク必須です。できれば屋外でできればいいですが、室内でやる場合は注意が必要です。僕は換気扇がまわせるお風呂場で作業しました。また結構な量のサンドペーパーを消費するので、いろいろと根気が入りますね。

② アイロン

サンドペーパーと同じくらいメジャーな方法の一つで、アイロンやドライヤーで塗膜を柔らかくしてスクレイパーなどで剥がしていく方法です。「ギター塗装剥がし」などで調べてみると結構チャレンジされている方も多いのでメジャーな方法かと思います。

メリット

サンドペーパーと違い、部屋が粉塵で汚れたりしないのでアイロンとスクレイパーさえ用意すれば比較的手軽に行えます。また下地のシーラーを残したまま剥離できるので傷さえ整えればそのまま再塗装に移れます。

デメリット

僕自身、この方法を何度か試してみましたが成功したことがありません。(ですので写真もありません。すみません。)おそらく製造された年代やメーカー、塗装の種類によって塗膜が分厚かったりすると熱では対処できないのかもしれません。また先端の鋭いスクレイパーを使用するので慎重に作業を行なったとしてもボディに傷がついてしまうことも多いです。そうなってしまうと傷隠しとしてサーフェイサーを吹くかサンドペーパーをかける必要がありますので結局手間はかかります。

③ 塗装剥離剤

最終手段といってもいいでしょう。ケミカルの力に頼る方法です。

メリット

うまくいけば作業時間を大きく短縮することができます。塗装に塗り、数時間放置するだけで塗装が溶けていきます。楽器用の塗装剥離材を使えば木部へのダメージを抑えて作業を行うことができます。

デメリット

匂いが強烈で、屋内では使用できません。また皮膚に触れると激痛が走ります。手袋必須ですね。危険物なので取り扱いには注意が必要です。またこちらも塗装の種類によってはうまく塗装が剥がれないこともありました。時短にもなり便利な商品ですが万能というわけではないようです。

結論:個人的にはペーパーかけがベスト

時間はかかりますがこの方法が一番ローリスク、ローコストで確実に塗装が落とせると思います。電気サンダーなど工具を導入すればかなりの時短にはなります。しかし作業時の音がかなり大きく、室内で使用するにも粉塵がすごいことになるのでその辺りがネックにはなります。手間のかかるギターDIYですが、時間をかけて組み上げたギターにはそれ以上の価値・愛着が湧いてきます。またDIYには失敗がつきものです。ですがギターの構造をより詳しく知ることができたり、当たり前のように弾いているギターがこんなに手間をかけて作られたものだと知ることで感謝の心が生まれます。恐れずチャレンジしてみるのも良い経験になりますので、ぜひあなたもDIYの沼に足を踏み入れてはいかがでしょうか。

それではまた!

フジオカタクト

2018年より関西を中心に活動中。 BABY BABYというアコースティックユニットでギターを弾きながら作業療法士というリハビリの仕事をしています。 リハビリで学んだボディマッピングの視点から、ギタリストなら知っていて損はないカラダのことをテーマに執筆していきます。 思ったように体が動かなくてギターが弾けない!という方は必見です! また音楽活動を通じて感じたことや愛する機材についても時々発信していきます。
website https://babybaby1992kobe.wixsite.com/babybaby
twitter https://twitter.com/tak__tyy
twitter https://twitter.com/babybaby1992

 
 
 
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