2020年10月6日にエディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなってしまいました。
私はヴァン・ヘイレンを観てから、ギターを始めた数多くの中の一人でした。
あまりに悲しかったので、Fenderから今年発売になったEVH5150モデルのギターを買いました。
私が初めて聴いたヴァン・ヘイレンの曲は「Why Can’t This Be Love」で、サミー・ヘイガーがギターボーカル、エディがキーボードを弾いていた映像で、後に公式プロモーションビデオになったものです。 とにかく動き回って、ギターを弾きながら歌うサミーの虜になりました。

インタビューの最後、メンバー4人が同じ間隔で並んで歩き去っていく物まねを、友達とやっていました。
すぐに5150のアルバムをレンタルレコードで借りて、一番いいメタルテープに丁寧に録音し、テープが伸びるほど聴きました。
カセットA面1曲目サミーの叫び声から、ギターによる馬の嘶きのようなプレイで始まるGood Enough、2曲目ポップなWhy Can’t This Be Love、3曲目ハードな曲スタインバーガーのアームによるGet Up、4曲目鍵盤の旋律が美しいDreams、5曲目スタインバーガーのチューニングを利用したSummer Nights、B面1曲目ミディアムテンポのロックBest Of Both Worlds、2曲目バラードLove Walks In、3曲目タイトルチェーン5150、最後が実験曲的なInsideで終わります。曲順も完璧です。
どの曲も好きですが、特に5150はギターソロが終わってイントロに戻る部分、鳥肌が立つほどカッコいいです。
Summer Nights やBest Of Both Worlds のような、これまで聴いたことがなかったミディアムテンポのロックが、カッコいいと思いました。
5150前は、A-ha、Duran Duran などの80sポップが好きで聴いていましたが、5150以降一気にギターロック、ハードロックに目覚めました。
多分アルバム5150には、ポップな曲中にロックギターリフが入っていて、聴きやすくカッコいいアルバムだと思うので、とても入りやすかったのだと思います。

私は、ロックの入口が5150で本当に良かったです。
そこから1枚目に遡って、実はもっとすごいギタープレイに、打ちのめされました。
エディ・ヴァン・ヘイレンはインタビューで、Cream時代のエリック・クラプトンが特に好きで、コピーしていたことをギター雑誌で読んで、すぐにCreamのライブ盤を聴いてみたのですが、最初どこに影響があるのか、共通点を見い出すことができませんでした。
だんだんと、クラプトンが弾く3連符のフレーズがタッピングのリズムと似ているような気がするとか、少しではありますが分かるようになりました。
この遡りがきっかけとなり3大ギタリストに辿り着くのだから、とても面白いです。
いきなりロックが好きになったわけではなく、ポップスから5150を経てロックが好きになったようです。
そのすぐ後にライブビデオ、Live Without a Netが出ました。
その時にエディ・ヴァン・ヘイレンがギターを弾いている映像を初めて観ました。
このビデオもテープが伸びるほど観ました。
理屈抜きにカッコよかったんです。
ここからギターの魅力に取りつかれたのかもしれないです。
あと凄いのは、大体アルバムは精密に作ることで、ライブより迫力や臨場感が落ちるものだと思うのですが、ヴァン・ヘイレンは、どちらも迫力や臨場感、ライブ感があるんです。
バンドのノリがアルバムに再現されていて、そこに反応し、感動します。サミー以降は、特にアルバムを精密に作っていますが、バンドのノリもちゃんと表現しているのがすごいです。
次のアルバムを楽しみにしていましたが、もう新しい曲を聴くことはできず、とても寂しいです。
ただ、これまでの曲があるので、また元気やパワーを貰ったりできます。
また、ギターに出会うことが出来たのもヴァン・ヘイレンのおかげです。
EVH5150ギターも凄く弾きやすく、良いギターです。
VAN HALENの曲をコピーするのは難しいですが、マイペースに、そして自由に楽しみながら、練習したいと思います。
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