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現役バンドマンが語る ~ステージ衣装~

2019-11-22

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

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今回のテーマは「ステージ衣装」!

はい。いわゆる下北系とか、私服でステージ上がるようなラフなタイプのバンドマンももちろんいますけど、我々はバンドイメージというか、コンセプトに合わせてガッツリと衣装を着るタイプですよね。

うん、ザ・キャプテンズはグループサウンズなのでミリタリールックだね。

この、プロフィール写真で着てるやつですね。

そう。もともとはザ・ビートルズが「サージェントペパーズ・ロンリーハーツクラブバンド」のジャケットでメンバーが軍服を着てて、それに憧れた日本のGSバンドが真似て、さらにそれを僕らが伝統を受け継いで、という流れだよね。

はい。

ちなみに今の衣装はザ・スパイダースの衣装を参考にしてます。モッズスーツ屋さんに特注で作ってもらってる。

けっこうしっかりした生地で、厚手ですよね。

だから決して演奏しやすいわけじゃないんだけど、着ると心が引き締まるよね。

やっぱり衣装着るとスイッチが切り替わるもんですか?

うん、そうだね。僕はもう、Tシャツ短パンではステージ上がれないかも…スイッチ入らなさそう(笑)。

それはそれで見たい人いると思いますけどね(笑)。

勘弁して~(笑)。

そしてさらに、ザ・キャプテンズはステージ衣装以外の衣装もあると言う。

はい、自分たちでは「搬入衣装」と呼んでるんですが。コレあんまりやってる人たちいないですね。

他には見たことないです(笑)。あ、氣志團くらいかな?

うん、ライブ会場での搬入搬出の際もお揃いの服を着て、トータルイメージを保つ、という。

コートまで似たようなの着たりしてますもんね。

うんうん。搬入衣装はわりと驚かれるんだけどさ、利点としては初めて行ったライブハウスでも「あ、こいつら同じバンドのメンバーだな」って気付いてもらえること。

はあ…。

ホントの私服で来るとさ、同じバンドのメンバーなんだけど全然ファッションのテイストが違うコとかいるじゃない?え!君たち同じバンドのコなの!?ってビックリするぐらい違うコが(笑)。ま、それがバンドの面白さにつながったりもするんだけど。

いますよね。ま、とにかくザ・キャプテンズはそうやってトータルイメージも統一してる、と。

うん。ザ・ショウワーズもちゃんとステージ衣装があるバンドだね。 ※編注:ザ・ショウワーズ=傷彦とホーリーの二人が所属するバンド。

はい、学生というコンセプトなので全員学ランを着てます。

ナショヲナルは?

サイケな柄シャツを着てます。古き良き昭和のイメージというか、70年代頃のテイストを衣装でも出してますね。ベルボトムも履いて。

うん。

ただ、ドラマーだけはベルボトム履いちゃうとビーターがズボンの中に入っちゃうので履いてないですけど(笑)。

あ~(笑)。

ま、基本70年代のスタイルで。毎回衣装同じじゃん、て思われるかもしれないけど、悩まなくていい、っていう。

大きな利点だね!

バンドのイメージも固定出来ますし。自分は他にやってるバンドでもモッズスーツだったり、お揃いのTシャツだったりで。

統一感あるよね。

でも、まずはバンドのコンセプトありき、ですね。

だね!で、あえてファッションでハズしても良いし。

そうですね。

でも、僕ら(ザ・キャプテンズ)なんかは凝り過ぎてるのかな?靴も全員サイドゴアブーツって決めてる。靴下も赤で統一してた時期があるぐらい(笑)。

マイクスポンジ(ウインドスクリーン)も統一感ありましたよね、一時期。

そそそそ。やってた。ナショヲナルも靴はこだわってるよね?

メンバーがたまたま見つけて来た、「光る靴」。

なんやそれ(笑)。

アレ履いてるとね、(ステージの床から)浮いて見えるので、(ナショヲナルの)「オバケ」というコンセプトに合ってるんです(笑)。それも狙った訳じゃなくてたまたまなんですけど(笑)。

靴のこだわりと言えば、ドラマーはこだわる人が多いよね。

やっぱり踏みやすさ重視ですからね。裸足で演る人もいますし。

僕の周りにはconverse愛用者が多かった。

デッキシューズで演る人もいますね。

やっぱりソールがゴムの方がいいのかね?あ、偶然ここにアキラ(ザ・ショウワーズのドラマー)がいるから聞いてみよう。アキラ?

はい、やっぱりゴム底が好きですね。

いつもconverseだよね。

はい!長年オールスターのハイカットを使ってたんですが、最近はローカットにしてます。その方が履き換えやすいので、本番前にバタバタしなくて済むんです。

細やか~。

ただ、ザ・ショウワーズは「昭和」がコンセプトだから、下駄とかはどう?

下駄!!!!!!

エフェクター踏みにくくないすか?

ギクッ!エフェクターがちょうど下駄の歯と歯の間にハマっちゃうかもね!(笑)

抜けなくなっちゃう(笑)。

ハイ!冗談はここまで!とにかく、服とか靴は、パフォーマンスやメンタルに関わる大事な要素ですよね。もちろんバンドのコンセプトやイメージを強く印象付けるにも。

極端な例としてはKISSとかね。

あ~、究極だよね!あとはさ、衣装だけじゃなくて竿(ギター・ベース)も含めての立ち姿も重要だよね!竿が導く衣装ってのもあるだろうし。

そうすね。楽器も込みのね。それで言うと、このプロフィール写真のバンド、自分がやってる「らいむらいと」ではあんまりモダンな竿は見た目的に似合わないですね。ていうか、メンバーに却下されます(笑)。

僕ら(ザ・キャプテンズ)もあんまりグループサウンズからかけ離れてる楽器は使わないなあ。逆にギャップを狙うのも面白いけどね。

たしかに、楽器も含めて衣装の一部と言えますね。

はい、どちらも大事です!では今日はこの辺で。そう、すべては?

愛ゆえに!

傷彦 & ホーリー

一風変わったギター・ベース・エフェクターを愛する二人の現役バンドマンの対談形式でお送りしていきます。

傷彦(kizuhiko) 最後のグループサウンズ、ザ・キャプテンズのリーダー。
website www.thecaptains.jp
twitter https://twitter.com/captains_kizu

ホーリー(horry) ナショヲナル、らいむらいと、Sバのベーシスト。
website www.nacional.jp
twitter https://twitter.com/headless_bass

 
 
 
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