
前回のブログでは、モノラルカートリッジaudio technicaの AT-MONO3/LPを使って、いくつかモノラル盤レコードをスタンダードなユニバーサルアームのプレーヤーで楽しみました。
今回は叔父から頂いたレコードプレーヤー、ビクターのQLF55というストレートアームの機種を使用してモノラル盤レコードを再生します。

数年前、あるオーディオショップにて、この機種に使用できるモノラルカートリッジはないか問い合わせたところ、ストレートアームのプレーヤーはヘッドシェルが異なるため、モノラルカートリッジを使いたいのであれば、プレーヤーを変えるしかないと言われました。
しかし、少年時代から使用している我が愛機を、モノラルカートリッジのためにサヨナラしたくないため、その後もステレオカートリッジでモノラル盤を楽しんでいました。
前回のブログでのモノラルカートリッジ体験を通して、そのエナジー溢れる音空間を体感してしまったために、このビクターのストレートアームのプレーヤーで、モノラルカートリッジを何としても取り付けたいという思いが募りました。ここは、自己責任の元、いざ挑戦してみることにしました。
カートリッジは前回のブログでも使用したaudio technica / AT-MONO3/LPをとりつけてみます。
MC型カートリッジではありますが、出力が高めになっているため、MM式のプレーヤーでも再生できる優れもの。
audio technica (オーディオテクニカ) / AT-MONO3/LP

ユニバーサルアームと同じようにリード線をはめて、ネジを入れて取り付けようとしたら、プレーヤー純正のネジでは長さが足りないことが判明。AT-MONO3/LPの箱には、付属品としてカートリッジ取り付け用のビスが13mm×2 20mm×2と2種類入っています。ユニバーサルアームへの取り付けを前提にしているのでしょう。やはり付属のネジでは長さが合いませんでした。長さを測ってみると約18mmでした。

オーディオショップの店員の方が、このヘッドシェルで使えるモノラルカートリッジはないと言った理由の一つがこれだったんですね。
しかし、ここで諦めず1.7mm用のネジを探して、今回発見したのが山本音響工芸のカートリッジ取り付け用ネジ BT-2。
YAMAMOTO ONKYOH (ヤマモトオンキョウコウゲイ) / BT-2

7種類のネジ(6, 8, 12, 15, 18, 20, 25mm)が入っています。早速購入してみたところ、まずは、装着OK!!あとは無事再生できるかどうか…

先ず1曲目は、モノラルカートリッジの醍醐味を味わえるかを確認するために、有名曲のシングル、ビートルズの「HEY JUDE」のシングル盤(ドイツ盤)。
無事、リアリティ溢れるサウンドが鳴り始めました!ステレオカートリッジで聴いていた時は、アコースティックギターのシャープな音色はじめ、各楽器の攻撃的なサウンドに聴き入っていました。モノラルカートリッジでは、ポールのボーカル独壇場に感じるほどの濃厚かつド迫力な声が楽曲を支配しています。改めて、R&Bへの憧憬を感じるこの歌声の凄まじさ!エンディングでは、歌に対抗していくかのように迫ってくるリンゴのドラミングが耳に残ります。こんなHEY JUDEは正直初めて聴きました。

続いては、モータウンの60年代ヒットシングルを一曲、ザ・コントゥアーズの「CAN YOU DO IT」。
写真のとおり、かなり傷んだ状態です。今までバリバリ鳴るノイズを我慢して聴いてきましたが、今回は実にビックリ!AT-MONO3/Lを通して再生した音はノイズがほとんど出てきません。今回初めて、コーラスワークの素晴しさを全身で浴びることができました。メインボーカルの熱いシャウター・ボイスに対して、クールに鳴り響くホーンセクションとの妙も楽しめました。
ここまで、二枚ともリリース当時にプレスされた、いわゆるオリジナル盤の45回転シングルをかけてみました。 33回転のLPや、後年発売された再発のモノラル盤はどうなのかも気になるところです。
そこで、モノラルの33回転のリイシューLPをかけてみることにします。

ブラジルの女性コーラスグループ、クアルテート・エン・シーの1STにして名作とも言われる「Pedro Pedreiro」(1966年)を、90年代に再発された日本製のモノラル収録のLPで聴いてみます。モノラルカートリッジで聴くと、コーラスのリバーブ感とパーカッションの響きを細部まで拾い上げたような、濃厚でリアルな音質です。今度の夏に、ヘビー・ローテーションでかけたくなった1枚です。

最後は、1971年に発売されたポール・マッカートニーのアルバム「ラム」のモノラル盤復刻LP。今回モノラルカートリッジの再生で一番驚いたのがこのレコードです。1971年といえば、既にモノラル収録の作品などは殆どなく、通常はステレオ盤しかリリースされていない時代。これは71年のリリース当時にアメリカなどでラジオ局向けに制作された、ファン推薦のモノラル・ミックスLPを復活させたもの。私も発売されてすぐに、このリイシューLPを購入。購入した当初は話題となっていたミックス違いを楽しんだ程度でした。
今回AT-MONO3/Lでこのリイシュー盤を再生すると、演奏が団子状なのではなく、逆にワイドに広がって行くような、重厚で壮大な音のパノラマが部屋中に響き渡ります。瑞々しいボーカルやオーケストレーションは筆舌に尽くしがたいです。プレーヤーをプレゼントしてくれた叔父のところにこの音が届いてくれますように…。
長年使用していた愛機から、こんな強烈な音が出てくるとは夢にも思いませんでした。
BT-2のパッケージをよく見ると「一般的なアルミ製のカートリッジのネジよりも力強いサウンドが得られます」との文言が。
つまりは、モノラルカートリッジとこのネジのコンビが生んだ音質だったわけですね。

ならば、いつものステレオカートリッジをこのネジで取り付けて、よく聴く一枚で聴き比べてみると…確かに変わりました!
特に歌や、楽器のソロの音色の響きが、より強い存在感を増し、バックの演奏とのバランスがさらに良くなった印象です。
ストレートアームのプレーヤーでも、モノラルカートリッジを楽しめることを、BT2は証明してくれました。
ではユニバーサル・アームにとりつけてみると… それは次回のこのブログでご案内させていただきましょう。
これからも、この中高年によるオーディオ初心者の道は長く続きそうです。














 

 







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