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シューゲイザーからエレクトロポップまで!個人的におすすめしたい邦楽インディー10選

2026-10-14

テーマ:アーティスト&楽曲

普段音楽を聴いていると、気に入った曲を誰かにも聴いてほしくなることがあります。

今回は、邦楽インディーシーンの中から、個人的に思い入れのある10組のバンドを選びました。

シューゲイザーやポストロックなどのギター音楽を中心に、エレクトロポップやニューウェイヴまで、ジャンルは多岐にわたりますが、音響的な実験性や独特なメロディセンスに惹かれる楽曲を中心に集めています。

比較的最近活動を始めたバンドから、既に活動を休止・終了しているバンドまで、活動時期や現在の状況はさまざまですが、いずれも今なお聴き続けているお気に入りの楽曲ばかりです。

中にはメンバー同士のつながりがあるバンドもあり、そうした関係性にも触れながら紹介していきたいと思います。新しい音楽との出会いはもちろん、以前聴いていたバンドを久しぶりに思い出すきっかけにもなればうれしいです!

MO MOMA - Roll

MO MOMAは、2019年に元LILI LIMITのメンバーを中心に結成された東京発のオルタナティブ・エレクトロポップバンドです。LILI LIMIT時代からのファンだった私にとって、MO MOMAの結成は非常にうれしいニュースでした。電子音楽を軸としながらも、ギターやベースといった生楽器の質感を巧みに取り入れた、ジャンルにとらわれないサウンドが魅力です。

「Roll」は、2022年6月にリリースされた楽曲です。透明感のある女性ボーカルと爽やかでキャッチーなメロディが印象的な一曲ですが、その背後では太く力強いビートや、緻密に作り込まれた電子音が鳴り響いています。

個人的に特に好きなのが、サビの後に現れる、どこか不穏な雰囲気を漂わせるエレクトロニックなパート。そこから再びキャッチーなサビへと戻っていく展開が、なんとも心地よいです。

そして、もう一つ注目してほしいのが、楽曲の途中で登場するギターソロ。生楽器ならではの存在感がありながらも、良い意味でいわゆるギターらしくない独特なサウンドが印象的です。エレクトロニックなサウンドと、バンドらしいエネルギッシュな質感が絶妙に共存しているところに、MO MOMAならではの魅力を感じます。

邦楽のオルタナティブロックやインディーポップを普段聴いている方はもちろん、普段はポップスを中心に聴いている方にも、ぜひ一度聴いてみてほしい一曲です!

鉄火 - ニューライフ

鉄火は、2024年に始動した4人組のオルタナティブロックバンドです。最初に紹介したMO MOMAの黒瀬莉世(Vo/Ba)をはじめ、IRIKOやBimBamBoomなどで活動してきたメンバーによって結成されました。

「ニューライフ」は、2024年3月にリリースされた楽曲です。荒々しく歪んだギターと力強いリズムに、キャッチーなメロディが重なる、ノイジーでありながらポップな魅力にあふれた一曲です。

中毒性のあるサビのメロディはもちろん、随所に遊び心を感じさせるアレンジも印象的で、2分半ほどの短い楽曲ながら、何度も聴き返したくなります。

また、新生活をテーマにした歌詞も魅力の一つです。単に前向きなメッセージを歌うのではなく、日々の面倒くささや現状を変えたい気持ちをユーモラスに描いており、その肩の力が抜けた雰囲気も気に入っています。

どこか懐かしさを感じさせる、コミカルな演出のMVも必見です。また、MO MOMAとは一味違った黒瀬莉世の歌声やベースを聴くことができるのも、ファンとしてはうれしいところです!

the scented - 終焉

the scentedは、2021年にミヤ(Vo/Gt)を中心に始動した、東京発のオルタナティブロック・プロジェクトです。シューゲイザーやポストロックの要素を取り入れた轟音ギターと、繊細でエモーショナルな歌声を特徴としています。

今回紹介する「終焉」は、2021年11月に発表された2nd EP『scene』のラストを飾る楽曲です。残響系を思わせるフレーズや展開、空間を埋め尽くすような轟音ギターと躍動感のあるリズム、そしてその中でも埋もれることのない伸びやかなボーカルが印象的です。荒々しいサウンドの楽器隊とは対照的に、歌にはどこか透き通るような切なさが感じられます。

現在は「明滅」という曲以外はサブスクリプションサービスから消えてしまいましたが、YouTube上に公式がアップロードしているライブ映像やMVが何曲か残っています。ぜひ聴いてみてください!

Ellen Ripley hypersleep - walt

Ellen Ripley hypersleepは、2022年に始動した4人組のオルタナティブロックバンドです。alicetalesやsugardropで活動するnk(Vo/Gt)、17歳とベルリンの壁のYusei Tsuruta(Gt/Syn)らによって結成されました。音楽性としては、ニューウェイヴやポストパンクを基調に「ポジティブな懐古主義」を掲げています。

今回紹介する「walt」は、2022年2月にリリースされた1st EP『RIPLEY e.p.』に収録されている楽曲です。80年代のニューウェイヴを思わせるギターやシンセサイザーの音色に、どこか気だるげなボーカルが重なります。レトロな趣と小気味良いリズムが独特のグルーヴを生み出しており、繰り返し聴きたくなる魅力があります。

またYusei Tsurutaが17歳とベルリンの壁とはまた異なる音楽性を見せているところがファンとしてとても興味深いです。同バンドのファンや、ニューウェイヴやポストパンクが好きな方にもぜひ聴いてみてほしいバンドです!

re:lapse - angelo

re:lapseは、2019年に結成された東京発のシューゲイザー/ドリームポップバンドです。男女ツインボーカルによる儚げな歌声と、幾重にも重なるギターが生み出す浮遊感のあるサウンドが魅力です。今回紹介する「angelo」は、2024年2月にリリースされた3rd EP『re:lapse III.ep』に収録されている楽曲です。淡々としたボーカルと、残響エフェクトを生かした美しいギターサウンドが印象的な一曲です。

個人的に特に好きなのが、強く歪んだギターが不協和に響いているにもかかわらず、全体としては不思議なほど心地よく、静謐にすら感じられるところです。楽曲後半のギターソロでは、徐々に感情を露わにしていくようなフレーズが展開され、その美しさに引き込まれます。不思議な滑らかさと奥行きのあるこのサウンドと、どこか哀愁を帯びたような歌もたまりません。現在は活動休止中ですが、いつか活動再開したらライブを観てみたいと思っています!

映画で見た少女 - 気球クラブ、その後

映画で見た少女は、2012年に結成された東京発のオルタナティブロックバンドです。繊細で美しいクリーントーンのギターと、空間を埋め尽くすような轟音ギターが共存する、静と動のコントラストを生かしたサウンドが魅力です。

今回紹介する「気球クラブ、その後」は、2014年3月にリリースされたミニアルバム『最後の晩餐に君はいない』に収録されている楽曲です。

個人的に特に好きなのが、流麗なアルペジオから一気に轟音へと移り変わるドラマチックな展開。荒々しく歪んだギターサウンドの中にも、どこか儚さが漂い、その対比がたまりません。単に激しいだけではない、切なく叙情的な雰囲気に、聴くたびに引き込まれます。

ちなみに、曲名は園子温監督の同名映画から取られたものだそうです。他にも「ガタカ」という楽曲があり、こちらも同名の映画『ガタカ(Gattaca)』が由来なのではないかと個人的に推測しています。そう考えると、映画のタイトルを直接使っていない曲にも、元になった映画があるのかもしれません。そんなことを想像しながら聴いてみるのもおすすめです!

また、Vo/Gtの井出和幸はART-SCHOOLからの影響を公言しています。ART-SCHOOLが好きな方、シューゲイザーやオルタナを普段聴いている方にぜひおすすめしたい一曲です!

wachowski - 喪失

wachowskiは、2021年に始動した男女混声5人組のオルタナティブロックバンドです。前項で紹介した映画で見た少女で活動していたメンバー3人と、藤城アンナ(ex. BELLRING少女ハート/CY8ER)らを中心に結成されました。バンド名は映画『マトリックス』などを手がけたウォシャウスキー姉妹に由来しており、井出和幸の映画好きがうかがえるネーミングです。

藤城アンナは、2016年に公開された映画で見た少女の「カフカは死んだ」のMVにも主演しており、wachowski結成以前から両者には接点がありました。映画で見た少女だけでなく、BELLRING少女ハートやCY8ERも聴いていた自分にとって、この顔合わせは当時かなり衝撃的なニュースでした。

今回紹介する「喪失」は、2021年1月にリリースされたデビュー曲です。映画で見た少女にも通じる、荒々しさと美しさを併せ持つギターサウンドと、疾走感のあるバンドサウンドが印象的です。ノイジーなギターに美しいメロディが重なり、男女混声ボーカルによって、映画で見た少女の頃とはまた違った透明感が生まれているように感じます。

前項の映画で見た少女を気に入った方にはぜひこちらも合わせて聴いてみてほしいです!

開始 - 香川生花店

開始は、ノイジーなギターサウンドと独特なポップセンスを併せ持つ、東京を拠点に活動するオルタナティブロックバンドです。まず印象的なのが、イントロから耳を引くギターフレーズ。ノイズやエコーを効果的に取り入れた浮遊感のあるサウンドに、どこか気だるげなボーカルとキャッチーなメロディが重なります。

ノイジーでありながらポップで、独特な言葉選びも相まって、一度聴くと妙に耳に残る一曲です。一筋縄ではいかないコード進行も面白く、独特の心地よさがあります。

そして「香川生花店」という曲名は、実際に藤沢市で見かけた花屋の名前から取られたそうです。何気ない日常の風景を切り取ったような曲名にも、不思議な懐かしさを覚えさせられるのが良いですね。

どうめき - 天使予報

どうめきは、東京を拠点に活動する4人組のオルタナティブロックバンドです。もともとはボーカロイドを用いた楽曲制作プロジェクトとして始まり、その後バンド編成へと移行しました。

今回紹介する「天使予報」は、2024年に発表された同名EPに収録され、2025年のアルバム『デカセクシス』にも収録されている楽曲です。邦楽マスロックや残響系を思わせる、緊張感や疾走感のあるバンドサウンドが印象的な一曲です。そして疾走感のある演奏とは対照的な、ボーカルの透明感と無機質さが重なり、独特の浮遊感を生み出しています。個人的にはこの攻撃的なドラムの録音がとても好きです。音が割れる寸前のような迫力があり、古いライブ映像を観ているかのような生々しさを感じます。

2000年代以降の邦楽マスロック、残響系、ボーカロイド系ギターロックが好きな方にも、ぜひ聴いてみてほしい一曲です!

speaker gain teardrop - galveston

speaker gain teardropは、広島を拠点に活動する3人組のインストゥルメンタル・ロックバンドです。ポストロックやシューゲイザーを軸に、轟音と静寂を行き来するダイナミックなサウンドを特徴としています。

今回紹介する「galveston」は、2013年にリリースされたアルバム『appearance of fluctuation』に収録されている楽曲です。もともとポストロックを中心としていた彼らが、意図的にシューゲイザーとして制作した一曲だそうです。そのため、シューゲイザーらしさがひときわ色濃く感じられ、個人的にも非常に気に入っています。

約8分にわたるインストゥルメンタルで、幾重にも重なるギターの残響と、その中でも存在感を放つベースとドラムが生み出す壮大な音像が魅力です。特に楽曲中盤に現れる、モジュレーションのかかったクリーントーンのパートには、どこか温かさや多幸感を覚えます。

また、音の重なりや歪みの変化によって、楽曲の表情が次第に移り変わっていくところも魅力的です。歌声や歌詞がなくとも、演奏だけでさまざまな情景が浮かんでくるような感覚があり、8分という長さを感じさせません。ずっとこの音の中にいたいとすら感じます。

ちなみに、バンドの公式プロフィールでは、その音楽性を「幸せの轟音」と表現しています。まさにその言葉がぴったりなサウンドだと思います。toeやdowny、Tera Melosなどとの共演歴もあり、ポストロックが好きな方はぜひ一度聴いてみてください!

おわりに

いかがでしたか?今回は、私が好きな曲の中から、もっと多くの方に聴いてほしい曲を、思うままに紹介させていただきました。これをきっかけに新たにハマってくれる方や、久しぶりに思い出して聴いてくれる方がいたらうれしいです!

今回紹介したバンドの楽曲をまとめたSpotifyプレイリストも作成しました。よければこちらも聴いてみてください!

※the scented「終焉」は現在サブスクリプション配信されていないため、「明滅」に差し替えています。

休日の音楽鑑賞のお供として、私も愛用しているアイテムを少しだけご紹介します。

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お気に入りのTシャツを着て、ヘッドホンでじっくり音楽に浸る休日はいかがでしょうか?

このブログが、皆さんの新しい音楽との出会いや、懐かしい音楽を聴き返すきっかけになれば幸いです!

トネガワ

中学時代にスピッツに衝撃を受けてギターを始めました。高校で軽音部に入りリードギターとギタボを担当。大学時代はバンドサークルの運営とPA係に没頭しました。シューゲイザーやエモ、マスロック、渋谷系などが好きです。愛機はFender MIJ Hybrid II TelecasterとBlues Driver。アンプはJC-120派。音楽以外ではお笑いと博物館が好きです。

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