時には力強く、時には優美に……そんな幅広く豊かな表現性と温かいサウンドが魅力のチェロ。
チェロを始めてみたいけれど、音量が大きいと自宅でなかなか練習ができないし、サイズも大きいから幅をとるし……なんてお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな人におススメしたいのが「サイレントチェロ」。
今回は、サイレントチェロとはどんなチェロなのか、その魅力を徹底解説していきます!
「サイレントチェロ」とは?
「サイレントチェロ」は、YAMAHAが商標登録している商品名であり、ピックアップ(マイクのようなもの)で音を拾って電気的にヘッドフォンやアンプで音が出せる、エレクトリックギターのようなチェロのことです。「サイレント」という名の通り、ピックアップを通さない音(=生音、と言います)は普通のチェロ(=アコースティックチェロ、と言います)と比べて音量が小さく、静かに演奏ができることが一番の特徴であり、周囲への騒音を気にすることなく練習できます。
※ただし集合住宅によっては電子楽器も不可という場合もありますのでご注意ください。
サイレントチェロのメリット
◆ 音量を低減!
音量はアコースティックチェロの約10分の1程度にまで聴感上の音量を低減※しており、騒音を気にすることなく演奏を楽しむことができます。
※YAMAHA測定値
◆ 優れた運搬性と収納性!
持ち運びに最適な軽量化と高い収納性を実現。なお、ボディや胸当て、ひざ当て部分は取り外し可能で専用のソフトケースにコンパクトに収納が可能となっています。
◆ アコースティックに近い、自然な演奏感!
非常にシンプルなつくりではありますが、ネックや指板、弦、ブリッジなどはアコースティックチェロとほぼ同様のものを使用しているため、違和感なく自然な演奏を楽しむことができます。
◆ エレクトリックならではの機能性!
3段階の演奏感覚を楽しめるリバーブ(エコーと似ています)機能の搭載、ヘッドフォンやアンプ付きスピーカーと接続可能な出力端子、CD/MDプレーヤーと接続可能な入力端子など、エレクトリックならではの機能性が抜群。サイレントシリーズの楽器とのアンサンブルや、音楽をカラオケ的に再生しながらの練習など、練習、演奏の幅が広がります。
サイレントチェロのデメリット
◆ 表現力がアコースティックには劣る
音量を低減している分、アコースティックに比べて強弱表現や繊細なニュアンスの表現が出にくくなります。
◆ 人前での演奏の際にアンプスピーカーが必要となる
サイレントチェロ本体のみでは音が小さく、人前の演奏には向きません。そのため、アンプやスピーカーなど機材の用意が必要になります。
サイレントチェロシリーズの紹介
YAMAHA ( ヤマハ ) / SVC50 サイレントチェロ
スタイリッシュな見た目がかっこいいシンプル・イズ・ベストなベーシックモデル!
シンプルな機能で扱いやすいため、サイレントチェロ初心者の方や、練習やレッスンでの使用が中心の方にはこちらのモデルがおススメです。
YAMAHA ( ヤマハ ) / SVC210 サイレントチェロ
コンパクトさはそのままに、ステージパフォーマーに向けてさらに機能が充実したモデル!ステレオ音声を出力するLINE OUT端子が装備され、外部アンプに接続することで他のサイレントシリーズとのアンサンブルが可能になっています。仲間と一緒に演奏できれば、個人練習も楽しくなること間違いなし!
YAMAHA ( ヤマハ ) / SVC110S サイレントチェロセット
アコースティックチェロのデザインを生かした、クラシック志向モデル!前述のSVC210の機能に加え、チェロらしい丸みのあるフレームがついたことでデザイン性が増しています。
世界的チェロ・デュオ・ユニット、2CELLOSが、こちらのSVC110Sについての魅力を語り、演奏している動画がYAMAHA公式YouTubeより公開されています!サイレントチェロのスタイリッシュなこのデザインはやはりステージ映え抜群ですね。2CELLOSのお二人の演奏はもちろん、ステージ照明に照らされたサイレントチェロもすごくかっこいいのでぜひご覧ください!
■ 2CELLOS インタビュー 「ヤマハサイレントチェロ™SVC110Sについて」
番外編
YAMAHA ( ヤマハ ) / BST1 SLB100、200、300用スタンド
サイレントチェロの専用スタンド。ネックの位置に合わせて調節可能で、柔らかいスポンジ素材で優しく楽器を支えて安全に立てかけて置けます。練習の際に横にあるととても便利ですね!
サイレントチェロの魅力は伝わりましたでしょうか?!練習場所に困ってしまっている方やサイレントチェロが気になっている方、3種類のサイレントチェロそれぞれに魅力がありますので、ぜひお財布と相談しながらじっくりとご検討ください!