第3回にして早くも、もっとオールラウンドに弾ける人がやった方が盛り上がったのではないかと思い始めたこの企画、めげずに頑張っていきたいと思います!
前回は、個人的に初挑戦のピックを中心に選んで試奏をしました。その中でも印象的だったのが国産ピックブランドMASTER 8 JAPANのピック。ということで今回は、新素材INFINIXを使用したMASTER 8 JAPANのピックについて厚みの比較を行いました!「新素材」という言葉に無条件で心躍る皆様、ぜひお付き合いください!

■MASTER 8 JAPAN / INFINIX JAZZ TYPE (1.2mm)
前回も紹介したこちらは、比較用として再登場。ノーマルのINFINIXにサンドグリップの滑り止めを施したモデルです。
- 素材
- INFINIX
- 形
- ジャズXLシェイプ
- 厚み
- 1.2mm
- 滑り止め
- サンドグリップ
自分の基準であるJim Dunlop / ULTEX に比べると、重心が低く感じます。ULTEXは抜ける音、INFINIXは扱いやすいまとまった音といった感じです。また、厚さ1.2mmというのも、普段使っているULTEXから違和感なく持ち替えられて好印象です。
- 重心の低いまとまったサウンド
- 弾きやすさ
- ★★★☆☆
- グリップしやすさ
- ★★★★☆
■MASTER 8 JAPAN / INFINIX JAZZ TYPE HARD GRIP(1.0mm)
上で紹介したINFINIX ハードグリップの1.0mmモデル。今までもこれからも何度でも言います。わずかな厚さの違いでも手に伝わる感触や、演奏性はかなり変わってきます!
- 素材
- INFINIX
- 形
- ジャズXLシェイプ
- 厚み
- 1.0mm
- 滑り止め
- サンドグリップ
厚さ0.2mmの違いですが、思った以上にしなります。しなる分ピッキングノイズも1.2mmより目立ち、ちょっとカリカリした音といった印象です。普段は、しならないピックを使っているので個人的にはちょっと苦手なピックです。
- 重心の低いまとまったサウンド
- 弾きやすさ
- ★★☆☆☆
- グリップしやすさ
- ★★★★☆
■MASTER 8 JAPAN / INFINIX HARD POLISH with RUBBER GRIP JAZZ(1.2mm)
INFINIXの「ネクストレベル」とされているのが、これから紹介するHard Polishシリーズ。「新たな研磨方法を駆使しラウンドしたエッジ面を実現」し、「よりマイルドかつ骨太なサウンドメイクを狙ったモデル」とのことです。
- 素材
- INFINIX
- 形
- ジャズXLシェイプ
- 厚み
- 1.2mm
- 滑り止め
- ラバーグリップ
HARD GRIPタイプよりも、さらに中域に音がまとまっている印象です。大げさに言うとEMGの81ピックアップを搭載したギターを弾いたときのレンジ感を彷彿とさせます。エッジ面の加工のおかげか弦離れも良く、サウンドの特性と相まってリードギター向きなピックという風に感じますね。
- 中域にまとまったサウンド
- 弾きやすさ
- ★★★★☆
- グリップしやすさ
- ★★★★☆
■MASTER 8 JAPAN / INFINIX HARD POLISH with RUBBER GRIP JAZZ(1.0mm)
Hard Polishシリーズの1.0mmモデル。わずかな厚さの違い (以下略)
1.0mmモデルと先ほど紹介した1.2mmモデルですが、このブログのために在庫してもらったのはここだけの話です。
- 素材
- INFINIX
- 形
- ジャズXLシェイプ
- 厚み
- 1.0mm
- 滑り止め
- ラバーグリップ
このHard Polishシリーズは、厚みの影響が音に顕著に表れるようです!1.2mmに比べて明らかに低音がスッキリとしたサウンドになりました。1.2mmで6弦を刻むと、ともすればもっさりして聴こえることもありましたが、こちらはその心配はありません。HARD GRIPの1.0mmに比べてしなりにくいように感じるのも特徴的です。サウンド・演奏性ともに今回試奏したピックの中では一番好みでした。
- 中域寄りだが低域のすっきりしたサウンド
- 弾きやすさ
- ★★★★☆
- グリップしやすさ
- ★★★★☆
■MASTER 8 JAPAN / INFINIX HARD POLISH with RUBBER GRIP JAZZ(0.88mm)
Hard Polishシリーズで最薄となる0.88mmモデル。ピンク地にゴールドの印字という見た目が、大好きな某ギタリストの機材を彷彿とさせてテンションが上ります。
1.0mmではあまりしならなかったHard Polishですが、0.88mmとなると流石にしなります。ピッキングノイズがあまり目立たないのは、エッジ面のラウンド加工のタマモノというところでしょうか。低音は今回試したものの中で最もすっきりしていて、ULTEXの抜け感に近いものを感じます。
- やや明るめのサウンド
- 弾きやすさ
- ★★★☆☆
- グリップしやすさ
- ★★★★☆
■総評
というわけで国産ブランドMASTER 8 JAPAN祭りを開催しました。改めて新素材「INFINIX」の演奏性、サウンドの良さを感じました。普段使っているピックと、気分によって持ち替えて使っていきたいと思いました!ただ一つ難を言うならば、普段使っているのが通常のジャズシェイプなので、ジャズXLは若干取り回しにくく感じます。弾きまくって慣れろと言われればそれまでですが、叶うのならば通常ジャズシェイプのラインナップも欲しい。。。アーティストモデルでは通常のジャズシェイプも作っているようなので、是非とも通常ラインナップでも展開してもらいたいところです。このブログがいつの日かMASTER 8 JAPANの方に読まれることを期待しつつ、今回はこの辺りで!