こんにちは!
“ギタリスト専門整体師”ことフジオカタクトと申します。
いつもご覧くださりありがとうございます!
久しぶりの投稿となりますが、これからも頑張って皆様のお役に立てるような記事を書いていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします!
今回は「ストローク」について考えていきたいと思います。
皆さんはギターを弾いていてストロークをする手が疲れてきてしまい、演奏中に困った経験はありませんか?練習はたくさんしたいから、と疲れが出た状態のまま続けてしまうとその疲れが痛みに変わってしまい、最悪の場合、怪我や故障の原因となってしまいます。
ギターのストロークという動作は一見簡単そうに見えますが、肩から指先まで、全体をバランス良く動かす必要があるとても難しく、細やかな動作なのです。ストロークの動き自体に慣れてしまえばどうと言うこともないのですが、力んだ動作が癖になって残ってしまうと後々苦労することが多いかと思います。
具体的な説明も簡単にしておきます。
まず肩の役割としてはストロークをする腕全体を支えるというものがあります。土台となる部分ですね。肩といってもピンポイントではなく、肩甲骨や鎖骨も含む、胸周囲と捉えてもらった方がいいかもしれません。
また肩先〜肘の上側(上腕)までも安定性を上げるための土台の役割がありますが、この部分はギターの構え方(座って弾くのか、立って弾くのか、立って弾くならギターを構える高さなど)で安定性がずいぶん変わります。
そして肘〜手首(前腕)は肘の屈伸の動きと遠心力を生む回転の動きを担う大切な部分です。
この動きが日常生活ではあまりやらない動きなんですね。
ストロークをする手が疲れてしまう原因は、この独特の動きに体が慣れていないが為にストロークをするのに必要のないところの力が入ってしまうことが1つの原因として考えられます。
ということは、ある程度動きに慣れてくると不要な力が抜けて遠心力をうまく利用したストロークができるというわけです。
言葉にするととても単純な話なのですが、実際ギターを始めたての方がこれをやろうとするとこれがなかなか難しいんですよね。
今回は初心者の方におすすめしたい、簡単な方法だけど効果が出やすい、とてもシンプルなウォーミングアップの方法をシェアしていきたいと思います!ぜひギター練習の前やギターの音が出せないライブ前の準備運動などで活用してみてください。
必要なものは普段使っているピックだけです。なんならピックもなくてもできますが、肩〜指先までの繋がりを動作の中で感じるにはあった方が良いでしょう。しかし、ギターは必要ありません。
方法はとても簡単かつシンプル。
エアーギターをするようにエアーでストロークをするのです。
ポイントは1つだけ。
とにかく脱力・遠心力を意識して腕を回すことです。
リズムや細かいことはおいておきましょう。まずは“前腕を回して”動かすことに慣れさせていくことを優先します。
今練習している楽曲またはメトロノームに合わせて行ってもらっても構いません。
ギターを使わない理由として、慣れていないうちからリズムや弦との距離なんかを意識してストロークを行うと、腕の回転の動きや遠心力を利用するための脱力がうまくできず、かえって力んでしまうためとても疲れやすくなってしまうことがあります。
この方法では細かいことは置いておいて、エアーでストロークをして、ギターを弾くイメージをしながら腕を振ります。そうすることでまずはストロークをする動作に体を慣れさせるのです。
時間に関しては最初は曲の一番だけとか、短めから始めていきましょう。慣れないうちは脱力がうまくできず力んでしまうため、いきなり長時間やってしまうとそれこそ筋肉痛になってしまいます。
ストロークといった繰り返しを伴う動作については単純な筋力よりも筋持久力が必要になってきます。
筋力とは文字通り、筋肉がどれくらいの力があるかというもので、1回で持ち上げることの出来る最大重量によって筋力は表されます。それに比べて、筋持久力は繰り返しの負荷を何回続けられるかという点をみます。では筋持久力を上げるためにはどうしたら良いでしょうか?筋持久力を上げていくには軽い負荷で回数を増やした練習が良いとされています。
ストロークという動作は負荷を軽くすることはできません。ですので、脱力する感覚が掴めるまでは連続で練習する時間を短くし、必要最低限の力で動かせるようになってから、徐々に回数を増やしていく方が体への負担は少なく練習に取り組めます。毎日少しずつやれば、コツが掴めてくると思います。
最後にストロークの際、もっとも活躍してくれる筋肉を紹介したいと思います。使う筋肉がどこについているかをイメージだけでも知っておくことでより動きがスムーズになります。

水色になっているところをみてください。
前腕を回す動きを担っているのは主に「円回内筋」「回外筋」と呼ばれる肘よりも下側についている筋肉です。みてもらうと結構小さめな筋肉だと言うことが分かるかと思います。小さい筋肉は筋肉を形成している筋繊維が少なくどうしても筋力も筋持久力も弱いです。こういったこともあるので、「力こそパワー」といって無理に力技でやってもどうしようもないこともあるのです。
いかがでしたでしょうか!少しでも練習のアイデアの参考になれば幸いです。
それではまたー!