こんにちはコンセルバリオです。
普段練習をしていて「今日はなんだか弾きやすいな」「いつもより上手く弾けないな…」
このように感じる事はありませんか?
もちろん体調や前日の練習の結果によってこのような事が起こる事はあるのですが、ウクレレの状態が変わっている場合があります。
常に弾きやすい状態を保てればやる気やモチベーションが下がる事なくどんどん上達出来ます!
誰でも簡単に出来るウクレレの状態チェックの方法を紹介します。
■ ボディーの汚れチェック
チェックが簡単なものから紹介します。 ボディーに付いた指紋や汗、手垢などをチェックします。
表面だけではなく側面や裏面もよく見て下さい。 ブリッジやネックの際の部分に汚れはたまります。
汚れがあった場合はクロスで拭きます。 ハンカチやタオルでもいいのですが傷がつく可能性があるので専用のクロスで拭いて下さい。
私はメガネなどを拭くクロスで拭いています。 弾き心地に関係あるの?と思うかもしれませんがあります。
汚れがたまると響きが悪くなります。 ウクレレはボディー全体を振動させて穴から音を出すので汚れがひどいと響きが濁ります。
響きと見た目のためにも定期的に汚れがないかチェックして下さい。
■ ボディーの破損チェック
引き続きボディーを見ていきます。 ヒビが入っていないか、ブリッジのパーツが欠けていないかをチェックします。
乾燥のし過ぎや落としたりした事があるウクレレはヒビが入っている時があります。 もし少しでもヒビや欠けが見つかったらすぐリペアに出して下さい。
放っておくと更に悪化します。 自分で直そうとする方もいますがほとんどその場しのぎにしかなりませんし、リペア代が高くなるだけの可能性が高いです。
こういった状態にならないためにもチェックはもちろん、湿度にも気を使いぶつけたりしないようにして下さい。
■ 弦のチェック
ボディーのチェックが終わったら次は弦をチェックします。
弦が切れてる!という状態ならすぐ気づきますし目にも入りますが、普段から神経質にチェックして下さい。
ここで質問です。
「その弦を交換したのはいつですか?」
すぐに答えられなかった方は要注意です。 弦は消耗品で定期的に交換が必要です。
切れるまで交換しないという方がいるのですが、少しでも劣化していたら即変えて下さい。 ウクレレのためにも弾く人の音楽人生のためにもいいからです。
弦が死んでいる、と表現されるのですが弦が悪いと全てに悪影響を与えます。
響きが悪い、チューニングが合わない、フレットが削れる、指を痛めやすい、まだまだデメリットがあります。 弦が死んでいるかチェックする方法は弦の下側(フレットに触れる方)を指で触って下さい。
触ってザラザラしていたりゴツゴツしていたら弦が劣化しているので交換の時期です。 弦を長持ちさせるためにも弾き終わったらクロスで拭いて手垢や汗を拭き取って下さい。
■ ネックの汚れチェック
次はネックを見ます。 指板やネックの裏側や側面の汚れをチェックして下さい。
ネックの裏側、というのはウクレレで最も汚れる場所です。 手のひらは汗が多く出る部分でそこが常に触れるからです。
弾き終わったらボディーよりも先にまずネックの裏側を拭くのを習慣にして下さい。
指板と側面も忘れずに拭いて下さい。
■ ネックの反りのチェック
これは少し難しいです。
ウクレレやギターを縦に構えてネックをヘッド側やボディー側から見ている演奏者やリペアマンを見た事がありますか?
アレはネックの反りやねじれがないかをチェックしているんです。
慣れている方はその方法でチェックしていただいていいのですが、初心者には難しいと思います。
そもそも反ったネックや真っ直ぐなネックがどんなものか知らなければ見ても意味がありません。
簡単な方法を紹介します。
4弦の1フレットと最高音のフレットを押さえて下さい。
ウクレレによって最高音のフレットは変わりますが12~18フレットぐらいだと思います。

その2つのフレットを押さえた状態で10フレット辺りを見て下さい。 弦とフレットが触れていますか?離れていますか?
離れていた場合はネックが反っている可能性があります。 くっついていた場合は正常か逆反りの可能性があります。
正直ネックの調整に関してはプロのリペアマンでも意見が違う簡単には答えが出せない問題です。
ギリギリくっついているようなくっついていないような…
という状態なら一番無難です。
ネックの反りが気になったら必ずリペアに持っていって下さい。
下手に自分で直そうとすると本当にすぐ壊れますので壊れてもいい楽器以外では絶対にやらないで下さい。
■ まとめ
ウクレレの色々な部分のチェックの仕方を紹介しました。 はっきり言ってこれはかなりダイジェストです。
ヘッドにどう弦を巻きつけているか?穴から入ったホコリの掃除は?などなど。
他にもまだまだチェックすべき所は沢山ありますが、特に大事な所だけをこの記事では紹介しました。 知識を入れて終わりではなく自分のウクレレの練習メニューの中に状態チェックを入れて下さい。
そうすれば今のウクレレと長く付き合っていけます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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