
多くのポップスやロックなどで一番目立つパートと言えばボーカルです。
特に楽器の演奏をしない一般リスナーはほとんどが歌しか聴いていません。
また、作曲するひとたちも歌のある音楽を作るのが一般的ですよね。
そのため、ボーカルが不在のインストゥルメンタル(以下、インスト)の曲を作ったことがある人はすごく少ないのではないでしょうか。
今回はインストに焦点をあててインストの作曲手順について書いていきます。
実は歌がある曲と根本的な作り方はあまり変わらないんですよ。
ざっくり5つの手順に分けて書いていますが、作曲の方法・順番は自由です。
これを参考に自分のやりやすい方法を見つけていって頂ければと思います。
1. ストーリーを考える
歌があってもなくても作曲は自分の中にある何かを表現する、伝えるという行為であることになんの違いもありません。
曲のテーマやストーリーがはっきりしなければいい曲はできないし、何が言いたいかわからない曲になってしまうでしょう。
インストの場合はこのハードルが少しだけ下がります。
歌詞を考えなくていいので言葉でストーリーを作る必要がないからです。
例えば【遠距離恋愛中の彼女と久しぶりに会う約束の日、朝起きたら晴天で気分が最高潮に高まった】という気持ちをテーマに作曲するとします。
歌がある曲ならこの時の状況や気持ちを文学的に、なおかつリスナーに共感を得てもらえるような歌詞を書いていくわけです。
この設定だけではネタ的に足りず、ストーリーを追加で書いていかなければならないかもしれません。
しかも曲先の場合はそれをメロディに当てはめながら書いていくわけです。
インストならこのテーマの主人公の気持ちを音で表現するだけでいいんです。
直感的なものや単純なイメージだけでも曲に膨らませられるのがインストのいいところです。
2. 曲構成、楽器を考える
歌詞にひっぱられないでいいので曲構成を作るのも自由度が高いです。
歌詞があるとその流れを考慮しなくてはならないので気軽に構成を後で変更できませんし、作曲の最初の段階で歌詞の流れを考えておく必要があります。
インストでも同じように曲構成は最初に考えておくといいですが、あとから変更がしやすいのでとりあえず暫定で作っていくことができます。
ただし、使用する楽器は重要になるので最初からよく考えて選択しなければなりません。
特にメインのメロディで使用する楽器ですね。
楽器はそれぞれ音の特性が違うので、その特性を生かしたメロディというものがあります。
例えば最初にメインのメロディをサックスで考え、あとからやっぱりピアノに変えたいと思ってもそのままのメロディでは使えないということです。
サックスなら長音が生かせますが、ピアノはあまり長く音を伸ばすことができません。
また、メインのメロディを担当する楽器はその音色がそのまま曲のイメージとして強く残ります。
シンセを使い選択の幅が広い場合は特に注意が必要です。
3. メインメロディを作る
歌ものならボーカリストの音域の中で音程を作り、詩先なら詩にはまるように作ってくわけですが、インストではまったくそれらを考慮せずに作れます。
しかし、自由度が高いからといって何も考えずに延々とソロを弾き続けるようなメロディはあまり好まれません。
歌をはめても使えるくらい印象に残るものがいいでしょう。
歌だけでは表現できないメロディを使えるのがインストのいいところですが、慣れないうちはあえて自分でイメージしたボーカリストに歌ってもらうことを想像しながら作ってみてください。
そのままでも使えますし、より表現の幅を広げたければそれをベースに作り変えていけばいいので無駄にはなりません。
4. リズムを考える
このあたりは歌があってもなくても同じことですね。
メロディから作った場合はすでにリズムがおおよそできあがっています。
ただ、メロディではなくリズムから作るという方法もよくとられます。
例えばボサノバやサンバといった特徴的なリズムを持つ曲にしようと思ったら使用する音階も決まってきます。(あえて違う音階にするのもアリ)。
特にインストは歌がないぶんを演奏の変化で表現するので、特徴的なリズムを持つジャンルが選択されやすいです。
インストの作曲をきっかけに音楽の幅が広がっていきそうですね。
5. 肉付けしていく
これもインストでも歌ものでも基本的に手順は変わりません。
曲構成やメロディができたら演奏する内容を細かく決めていく作業です。
違いが出てくるのは演奏力です。
絶対に高い演奏力が必要ということではないものの、インストでは楽器の見せ場というものが求められがちです。
ギターソロやオルガンソロ、ドラムソロなどの見せ場はインストのリスナーが期待しているところでもあるのでなかなか外して考えるということはできません。
しかし、そんなに難しいソロなんか弾くことができないという人もインスト曲をあきらめる必要はありません。
難しいことや早弾きをするからカッコイイということではなく、簡単でも味のあるいいソロを弾いている曲はたくさんあります。
また、シンセの音源を駆使したりギターのエフェクトやルーパーを駆使したり、演奏自体は簡単でも見せ場は作ることができます。
まとめ
以上がインストを作る際の作曲手順です。
最初にも書いた通り、作曲の方法に絶対のルールなんてないのであくまで参考という程度です。
ちなみに著者がインストを作る時はサビやリフなどの一番印象に残るメロディから考えることが多いです。
そこから後付けでイメージや曲構成を考えていくという流れですね。
インストの作曲は歌ものにはない楽しさがあります。
音楽が大好きなサウンドハウスユーザーのみなさんにはぜひ一度チャレンジしてみて欲しいと思います。
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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