AKGとは? | オーストリア・ウィーンの世界的な音響メーカー。70年代にスタジオや放送局の定番機種となるモニターヘッドホンK240を発売。Kシリーズは今なおミュージシャンやスタジオエンジニアに愛されています。 |
---|---|
開放型ヘッドホンって? | 音を鳴らすドライバーユニットが密閉されず、音が抜ける構造となっているヘッドホン。スピーカーから聴こえるような自然な鳴り方の音が好きな方におすすめ。 |
K812の価格は? | 75,980円(税抜) |
こんな人におすすめ! | ・とにかく高音質のヘッドホンを探している方 ・長時間聴いても疲れないヘッドホンを探している方 ・音楽制作環境に最高のモニターヘッドホンを導入したい方 |
ヨーロッパの三大ヘッドホンメーカーといえば、beyerdynamic、SENNHEISER、そしてAKG。
それぞれDT990PRO、HD650、K701といった代表機種があります。
![]() |
![]() |
![]() |
DT990PRO | HD650 | K701 |
各社異なる持ち味がありますが、開放型ヘッドホンの分野で名機を輩出している点は共通しています。
外で使うヘッドホンはAKGのK275のような、遮音性に優れ音漏れの少ない密閉型ヘッドホンが好まれます。
対して上記のような開放型ヘッドホンは、専ら室内で使うヘッドホンとして人気です。
一般的なヘッドホンといえば密閉型ヘッドホンで、開放型ヘッドホンは体験したことがない人もいると思いますが、スピーカーに近い音の鳴り方と、軽い装着感は一度使うと離れられない快適さがあります。
今回は上質な音楽を求める方が選ぶ開放型ヘッドホンの中でも、最上級のモデルであるAKGのK812をご紹介します。
AKG 開放型ヘッドホン K812
■上質なデザイン
落ち着きのあるデザインで、とても高級感があります。プラスチックとは全く違う質感です。
2本の平行したレールのようなアームと、その間を通るヘッドバンドというAKG Kシリーズ特有のデザインはそのまま。
頭のサイズに応じてヘッドバンドが調節されるセルフアジャスト機構は本当に便利なので嬉しいところ。
またケーブル片出し方式のヘッドホンでは、アジャスターの可動負荷により、内部ケーブルが断線するリスクが生まれるため、Kシリーズの同機構は耐久性の点でも優れたデザインです。
そしてもう一つ嬉しいところは、この動画に映っている木製のヘッドホンスタンドはK812に付属しています!
■圧巻の高音質
K812で音楽を聴くと、音の良し悪しがよくわかるため、より良い音源を求めてしまいます。
今までMP3の圧縮音源を聴いていた方は満足できなくなってしまうかもしれません。
ぜひともハイレゾ音源を鳴らして欲しいヘッドホンですが、そこまで至らなくても今一度、無圧縮音源であるCDの良さに気づくかもしれません。
■再生周波数帯域
人間の可聴域は20Hz~20,000Hz程度と言われていますが、K812の再生周波数帯域は5Hz~54,000kHz。聴こえない音まで鳴らしていることになります。
再生周波数帯域だけを見れば20,000Hzを超えるヘッドホン、イヤホンは多数存在するものの、K812で音楽を聴くと「聴こえない音の存在感」がひしひしと伝わってきます。
オーケストラなら全ての楽器の音が潰れず明確に聴こえるため、楽器の間にどのくらいの距離があるのか、想像させられます。
特に高音の表現力に優れます。耳に刺さる高音ではないため、時折リアルで聴くよりも心地良さを感じることがあります。
■モニターヘッドホンとして
音の分析がK812の本領ですが、やはりこの用途でも優秀です。
音源の良し悪しが非常に体感しやすく、特にナレーションの良し悪しは如実に表れます。
悪い音源は悪く、良い音源は心地良い。モニターヘッドホンとしてもリスニングヘッドホンとしても最高峰と言えます。
K812はお手軽に購入できるヘッドホンではありませんが、間違いなく開放型ヘッドホンの中では最高傑作の一つです。
究極の音楽体験、音楽制作環境を求めている方は、ぜひご検討ください!