突然ですが、皆さんギター弾いていますか?どんなギターが好きですか?
レスポールもかっこいいし、SGもかっこいい。ジャズマスもかっこよければ、ムスタング、ブロンコ、V、RD、メロディーメーカーなどなど、挙げだしたらキリがないくらいかっこいいモデルが世の中には溢れています。
そんなさまざまなモデルの中でも、僕はストラトタイプが特に好きなのですが、さらにその中でもテクニカルなプレイ向けに改良された「スーパーストラト」が大好きです。
今回は、僕が愛してやまないスーパーストラトの
- 特徴
- 使用しているイチ推しギタリスト
について語っていきます。
■ 各部の特徴
時代はさかのぼって1980年代の初め。世界ではHR/HMのブーム。
そんな中、より弾きやすく、より深く歪ませたハードなサウンドに対応できるギターの需要が高まってきていました。
そこでスタンダードなギターである、ストラトキャスターの仕様を変えていくことで、その需要を満たそうとしたわけです。
というわけで比較してみたので、どんな違いがあるか見ていきましょう。
比較のために用意したのがこの2本。
↓可愛い水色のベーシックなストラトキャスター
FENDER ( フェンダー ) / Vintera 50s Stratocaster Sonic Blue
↓かっこいい黒のスーパーストラト
CHARVEL ( シャーベル ) / MJ So-Cal Style 1 HSS FR M Gloss Black

正面はこんな感じです。ピックアップ配列、ブリッジ、ジャック位置、コントロールが違うことがわかると思います。CHARVELは側面にジャックがあります。

こちらはネック。フレットの数と大きさがぱっと見ての違いですが、指板アールが緩くなり、ネックシェイプも違います(写真に写せませんでした、ごめんなさい)。

ジョイント部分。ジョイントプレートの有無と、形状も違いますよね。またCHARVELは深く彫りこんだ加工がされているのがわかると思います。
まとめると、
- ピックアップをよりパワーのあるハムバッカーに
- 思いっ切りアーミングができるロック式ブリッジに
- フレット数が24に増え、フレット自体も大きなものに
- 緩い指板アールに
- ハイフレットにアクセスしやすいジョイント形状に
といった変更がなされているのがわかります。
そのほか、モデルによっては22フレットだったり、ボルトオン・ジョイントからスルーネックになっていたりもします。
個々で見ると小さな違いに見えることも、これだけ色々変わると、もう全然別のギターに感じますし、実際弾いてみてもまったく別ものです。
さまざまなところを変化させて、より速く、アグレッシブに、かつトリッキーなプレイがしやすくなったことがスーパーストラトの最大の特徴・メリットですね。
■ イチ推しギタリスト
世の中にはたくさんのスーパーギタリストがいます。その中でも僕が愛してやまないスーパーストラト使いを3人ほど紹介させてください。
○ Vito Bratta(ヴィト・ブラッタ) Ex. White Lion
1人目はこの人です。いきなり誰やねんとか思わないでください。
この人の弾くギターがまあかっこいい。テクニカルさもそうですが、すごくきれいというか、旋律的なフレーズやソロを弾くんですよね。
そして使っているギター。ストラトタイプにロック式トレモロ、ハムバッカーと、これぞという仕様のギターを使っています。
ここ最近、彼のフレーズを練習しているんですが、一向に弾けるようになりません。難しい。
余談ですが、1991年にWhite Lionが解散した後、ヴィトは表舞台から消えてしまいました。1999年の再結成時も姿を現すことはなく、一説によるとピザ屋さんになったとか言われていますが……。生で見てみたいです。
○ Paul Gilbert(ポール・ギルバート)Ex. Mr.Big
2人目はポール・ギルバートです。ご存じの方も多いでしょう。
テクニカルギタリストの雄で、東京在住歴のあるポールも、スーパーストラトと呼べる仕様のギターを使っています。Ibanez PGMは彼の代名詞ですね。
最近はロック式トレモロを取り外す改造をしたりしているみたいですが……。
光速の貴公子の異名を持つ彼のギタープレイ、特にソロはとにかく速い。速すぎて時が追い付いていません。上手い、速い、正確。それを極めたギタリストの1人ですね。
2017年にMr. Bigで来日した時に観に行ったのですが、すごかったです。どのくらいすごかったかって、すごくすごかったです。あの感動を表せる語彙を、僕は持ち合わせていません。
○ Eddie Van Halen(エディ・ヴァン・ヘイレン)
ラスト3人目はこの人。もう説明するまでもないでしょう。
アイディア満載の、ロック式トレモロの恩恵を最大限に活かしたギタープレイは、ロックギター好きなら誰もが通るであろう、超レジェンドですね。
個人的に、スーパーストラトとロック式トレモロは、彼の存在なくしては発展しなかったのではと思います。本当にお世辞抜きで。
ストラトにハムバッカーを搭載したりする改造の流れができたのはこの人の影響が大きいと思っています。
エディがいなかったら、今のスーパーストラトはどうなっていたのか、そもそも存在し得たのか気になるところではありますね。
細かいところを書き出すと本当にキリがないため、ざっくりとはしてしまいましたが、スーパーストラトの特徴や、どんなギタリストに好まれるか、そしてどれだけスーパーかが何となくおわかりいただけたかなと思います。
今弾いても古さを感じないこのギターから、色あせない名曲がたくさん生まれているので、皆さんもぜひ調べて聴いてみてください。
↓今回の記事で比較したのはこの2機種です!
FENDER ( フェンダー ) / Vintera 50s Stratocaster Sonic Blue
CHARVEL ( シャーベル ) / MJ So-Cal Style 1 HSS FR M Gloss Black
↓こちらはお勧めギターです。
EVH ( イーブイエイチ ) / Striped Series Frankie
CHARVEL ( シャーベル ) / PRO-MOD SO-CAL STYLE 1 HH FR M Satin Burgundy Mist