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血が騒ぐ!バンジョーPUNK!!【第3回】酔いどれロッキンなUKトラッド、ザ・ポーグス 中編

2020-12-09

テーマ:ギター

サイコビリー・シーンで活躍するグループによるバンジョー入りパンク、名づけてバンジョー・パンクの名曲たちをご紹介するこのブログ。 今回も引き続き、そのバンジョー・パンクに多くの影響を与えたオリジネーター的存在のザ・ポーグスの名曲たちから、バンジョーの魅力に迫っていきたいと思います。 前回は高速ロッキンなバンジョープレイが楽しめるアッパー・ナンバーでしたが、今回はスロー&ミドル・テンポのナンバーをご紹介。 グループのバンジョー奏者、ジェム・ファイナー (Jem Finer)の前回とは違った趣のプレイをきっかけに、バンジョーやポーグスにはまってしまう読者の方がでてきたら筆者としても幸いです。

① The Pogues / Dirty Old Town

1985年にリリースされた2NDアルバム「Rum Sodomy & The Lash」からの1STシングル。オリジナルはイワン・マッコールによるフォークナンバー。ブログの最後にご紹介する曲の作者ロッド・スチュワートも1STソロアルバムにて少しスワンプなアレンジでカバーしています。それだけイギリス人心を熱くする名曲だったのでしょう。ライブでは必ず大合唱になるほどポーグスファンにとっても人気の代表曲です。 さて、このポーグスのバージョンでの歌いだしのアルペジオですが、ベース以上に跳ねるようなリズムが印象的で、間奏部分からさりげなく高速プレイをところどころ織り交ぜてところが実にクールで、これこそUKロックの醍醐味といえるでしょう!

② The Pogues / I'm a Man You Don't Meet Every Day

「Dirty Old Town」に続いて「Rum Sodomy & The Lash」からまた1曲。ボーカルをとっている女性ベーシストは、後にこのアルバムのプロデューサー、エルヴィス・コステロの妻となるケイト・オーリアダン (Cait O'Riordan)。イントロのバンジョーからアルペジオが続く中、間奏ではメロディーを程よくバックアップしているプレイが素晴らしいです。

③ The Pogues / Junk

セックス・ピストルズのベーシスト、シド・ヴィシャスと彼の恋人であったナンシー・スパンゲンのスキャンダラスな恋愛を描いた1986年の映画、「シド・アンド・ナンシー(Sid And Nancy)」のサウンドトラックから。絶望の行進曲のように、アコースティックギターとバンジョーでカッティング&アルペジオのプレイがもたらす効果は、単なるサントラ以上の不穏さを彩っている様に思います。しかし今回ご紹介する曲たちの中では比較的シンプルなプレイなのでウォーミング・アップとしてもおすすめのナンバーではないでしょうか。

④ The Pogues / A Pair Of Brown Eys

「Dirty Old Town」に続いて85年のアルバム「Rum Sodomy & The Lash」からリリースされた2ndシングル曲。歌メロを盛り上げるバンジョーのアルペジオの強弱に注目したいです。呪われた酔いどれワルツともいうべきこの曲は、後に「If I Should Fall From Grace With God」の12インチにはライブ・バージョンも収録されている程ライブでも人気の高いナンバー。

⑤ The Pogues / Maggie May

言わずと知れたロッド・スチュワートのヒット曲で、12インチのカップリング曲ながら、一時ライブでも演奏されていた素晴らしいカバー(後に「White City」などの12インチにライブ・バージョンを収録) イントロから心地よく絡んでいくバンジョーの音色は、パブロック的な要素も感じ、途中のアコーディオンとともに雰囲気を効果的に彩っていく間奏部分含め終始バンジョーの音色が輝いております!かつてロッドとフェイセスにて活動を共にしたロニー・レーンのバンド、スリム・チャンスをも彷彿とさせ、実に味わい深いカバー・バージョンと言えるでしょう。

トラッド感溢れる深い音色でポーグスを奏でたい!

歴史あるバンジョーのブランドであるRECORDING KING のRK-R35は、クラシック・マスタートーン・スタイルのリングとフランジを兼ね備えています。 その音色は本日ご紹介した、ミドル・テンポやスローなバンジョー・ナンバーでもしっかりとした存在感をアピールしてくれることでしょう。 ポーグスファン、サイコビリーファンのみならず、UKトラッドフォーク・ファンの方でも一度は鳴らしてみたい深い音色と言えるでしょう。

さて、ザ・ポーグスのバンジョー・パンクとしてのカッコよさ! 前回の5曲とこの5曲ではまだとても伝えきれません! 次回はアッパーなロックナンバーに戻って、ポーグスとバンジョー・パンクの楽しさをさらにお伝えしていきます。 それではまた次回このブログでお会いしましょう!

営業部 / 市原 雅之

45歳にしてオヤジバンドにベーシストとして参加。バンドでサウンド・ハウスの存在を知りその勢いで入社。 趣味はUKロック、60年代ソウルやソフトロック等のレコード・コレクション。最近はSPレコードも愛聴しています。ポール・マッカートニー、デヴィッド・ボウイとP.I.L.を愛する永遠の29歳。

RECORDING KING / RK-R35 バンジョー

RECORDING KING

RK-R35 バンジョー

¥108,000(税込)

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