今回、AKGの大定番マイクC414について魅力を伝えていきたいと思います。

サウンドハウスでは様々なお客様から商品レビューを投稿いただいており、参考にされている方も多いと思います。ただ、どういったサウンドか「実際に聴いてみたい!」と思っている方も多いはず。そこで、今回はスペシャルゲストを迎え、実際にC414のサウンドを存分に聴いてもらおうと考えました。
登場していただくのは、 異色の注目ギタリスト龍藏Ryuzoさんです。

http://ryuzo.rolling-ahead.com/
■ 経歴
既にご存知の方も多いかと思いますが、簡単にご案内します。
まず、なぜ異色なのか
それは、長年ウェイトリフティングをされており、現在も
日本記録を保持するトップアスリートであった
という点です。世の中にプロのギタリストは数多くいますが、こんな経歴を持っている方は龍藏さん以外にいないのではないでしょうか?「天は二物を与えず」といいますが、龍藏さんには全く当てはまりません(笑)
突然、音楽をやりたくなったという理由でギターを始められたそうです。初めはエレキギターを中心に演奏されていたとのこと。その後、本格的に学ぶために上京し、2016年にはフィンガーピッカーのコンテスト『Morris FINGER PICKING DAY』に出場。準グランプリを獲得するという輝かしい経歴です。
現在ではYouTubeへの動画投稿はもちろんのこと、投稿された動画のTAB譜やCDの販売、全国ツアーも行っています。
■ 龍藏さんにレビューをお願いした経緯
個人的に見ていた龍藏さんの動画で機材紹介をしている回があり、そこでAKG / C214を使用していると公言されていました。また、繊細な音から迫力のある音、低域から高域まで全体をカバーするアコースティックギターは、マイクの特性を知るのに適した楽器であり、表現力の素晴らしい龍藏さんの演奏はまさに最適!と考えました。
C414にはC414 XLS、C414 XLIIの2種類があり、どのような違いがあるか興味ある方も多いと思います。これまで詳細に比較できる高音質な音源や動画はなく、自分の耳で確かめることが難しい状況でした。そこで、音質比較動画を計画し、龍藏さんに相談することになった次第です。快く返事をいただき、今回このような形で紹介できることとなりました。
■ レビュー
前置きが長くなりましたが、C414 XLS、C414 XLIIについて龍藏さんに紹介してもらいましょう。動画をご覧ください!
いかがでしたでしょうか?
一般的にはC414 XLSがフラット、C414 XLIIは高域に特徴のある、より存在感のあるサウンドと言われています。このあたり、好みが分かれるかと思いますが、どちらも非常にクオリティの高いマイクであることに間違いはありません。じっくりとサウンドを聴き比べ、どちらを選ぶか悩むのもまた楽しい時間になると思います。
個人的な意見となりますが、今回の動画ではC414 XLSのほうがギターの音の太さや温かさがよりわかりやすく、C414 XLIIではより高域の伸びが顕著でタイトなサウンドという印象を受けました。龍藏さんのコメントにもあるように、ギターによっても相性は変わると思いますし、曲によっても変わってくると思います。龍藏さんの動画ではC214を使用した動画も数多くあり、素晴らしい演奏とC214のサウンドを確認することができます。龍藏さん曰く「C214のサウンドは414と遜色なく、少し硬質で軽やかな印象」とのこと。C414と同等のダイアフラムを採用していることもあり、クオリティの高さが存分に伝わると思います。指向性やPADの切替機能は省略されていますが、プロが認める優秀なマイクであることがわかります。
今後、龍藏さんがアップする動画の中でも引き続きAKGマイクが活躍するかと思います。演奏はもちろんマイクにも注目してみてください。セルフ・レコーディングされている方には、とても参考になると思います。
最後に、個人的に好きな動画をピックアップしてみました。