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【レビュー】WF-1000XM3を1か月使ってみた!遅延、バッテリー、完全ワイヤレスイヤホンの課題解消

2019-09-05

テーマ:ヘッドホン

2019年7月の発売以来、人気過ぎて生産が追いついていないSONY完全ワイヤレスイヤホン・WF-1000XM3。
前機種にあたるSONY WF-1000Xユーザーだった私は、本機が発表された時点で貯金箱を破壊し、発売日にソッコー入手しました。

1000Xユーザーはみんなわかったはず。この機種は予約殺到すると。

WF-1000XM3 S 完全ワイヤレスイヤホン プラチナシルバー

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◯ 動画とゲームの遅延

スマホ、PCどちらに接続しても非常に小さい遅延です。動画で測定したところ200ミリ秒(0.2秒)程度。

動画、映画ではほとんど気にならないでしょう。
ゲームでは数フレームの遅延があるため、他のBluetoothオーディオ機器同様、音ゲー、競技性の高いシューティングやアクション、格ゲーでは難しいかもしれません。

◯ 完全ワイヤレスイヤホンの課題を解決

WF-1000XM3のスペックから読み取れるテーマは、音質の評価が高かった前機種WF-1000Xのブラッシュアップです。
特に課題とされた「本体バッテリー持ち」「接続安定性」、そして「ノイズキャンセリング」、この3点を改善するものです。
特にバッテリーが6時間保つというのは大きな改善点。ZERO AUDIOのTWZ-1000やAVIOTのTE-D01bといった機種が革新的な駆動時間、省電力性を示してヒット商品となる中、これらの機種に対抗した形です。
また、これらの機種は接続安定性、音の途切れにくさでもその高性能っぷりを示しました。
接続安定性についてWF-1000XM3は「左右同時伝送」で解決。従来の完全ワイヤレスイヤホンを使っている人ならわかる「スマホとイヤホンではなく、左右のイヤホン間の通信が途切れている感じ」が根本的に解決されたということです。

◯ WF-1000XM3の音質

前機種WF-1000Xは、強調する音域が無い、解像度に優れた、SONYらしい高音質でした。専用アプリのイコライザーとの相性の良さも含めて、この特徴は全く劣化することなく引き継がれています。
さらに前機種よりも輪郭がくっきりしているような、音の位置や距離感を認識しやすく仕上がっています。
特に高音域はワイヤレスイヤホン随一の綺麗さ。バランス接続+ポータブルアンプ+高級イヤホンといった本格的な楽しみ方をしている層にもおすすめできる機種です。

◯ WF-1000XM3の装着感

装着感は軽やかで、しっかりと挿入できます。走っても外れません。

◯ バッテリー持続時間

実際のバッテリー持続時間は通信状況に左右されます。屋内や自室であればスペックどおり5~6時間保ちますが、やはり都内の電車移動では減りが早いです。それでも3時間以上は保つので不便に感じる機会は少ないでしょう。
ケースに10分戻して急速充電することで90分再生できるので、バッテリーを意識することはほとんどありません。

◯ 音の途切れにくさ(接続安定性)

・ほぼ途切れません。前機種WF-1000Xでは両耳を両手で覆うと音が確実に途切れましたが、WF-1000XM3では全く途切れません。
・スマホを机においたまま別の部屋まで30歩歩いても音は途切れません。
・電車移動中に一度だけ音途切れが頻発しましたが、スマホを再起動すると問題が解消されました。音が頻繁に途切れたらスマホ側に原因があることを疑った方がよさそうです。

◯ 音漏れ

音漏れは全くありません。電車やオフィスで隣の人に聴こえることもありません。

◯ コントローラー

・スイッチ、物理ボタンは皆無。WH-1000XM3のようなタッチセンサーで制御しますが、スワイプは無く、タップのみ。
・右側は再生コントロールが割り当てられています。1タップで再生/停止、ダブルタップで曲送り、トリプルタップで曲戻し。
・左側はタップする毎に外音コントロールを切り替えます。ノイズキャンセリング→アンビエントサウンド(外音取り込み)→OFF。
・左右どちらもコントロールの割り当ては変更可能です。左側を再生コントロールとすることもできます。
・スマホを使っているなら左側ボタンは「Googleアシスタント」に割り当てるのがおすすめ。

◯ Googleアシスタント

ボタンをGoogleアシスタントに割り当てると、音声コマンドで操作可能です。様々な音声操作が可能ですが、一番便利だと思ったのが「1分戻して」。再生中の曲を1分巻き戻ししてくれます。音声操作を使えばボリュームのアップダウンも含めて様々な操作が可能です。

◯ ノイズキャンセリング

WF-1000XM3の高音質は進化したノイズキャンセリング機能に支えられています。
非常に評価の高いノイズキャンセリングヘッドホン・WH-1000XM3のプロセッサー「QN1」を小型イヤホン向けにチューニングした「QN1e」を採用しています。
前機種WF-1000Xとは比べ物にならないノイズキャンセリング機能を実現しています。音楽再生をしていなくてもエアコンの駆動音が非常に小さくなります。音楽を再生すると同室の人の話し声すらほぼ聞こえなくなります。ノイズキャンセリング・ヘッドホンクラスの静粛性は集中して作業したい時に非常に重宝します。

◯ 対応コーデック

SBC、AACに対応。apt-Xは非対応で、これはバッテリー駆動効率を重視した結果。ハイレゾ未満のCD音源、MP3音源の高音域を補完する技術であるDSEE HXが非常に優秀なため、それらのコーデックであっても特に音質に問題を感じることはありません。


WF-1000XM3は完全ワイヤレスの主な課題である「バッテリー持ち(省電力性)」と「接続安定性」を解決しました。
これら2つの問題は実は一つの技術的な制約が原因です。それは信号が左右片方の「親機」に伝わってから、もう片方に電波を中継する「左右またぎ」の構造。Bluetoothの電波は水分を通過しないため、イヤホンの間に「脳」が存在することが最大の障壁でした。

この問題をZERO AUDIO、AVIOTはじめ多くの音響メーカーはQualcomm社の新しい通信チップであるQCC3026等の搭載で解決しました。Qualcomm社は完全ワイヤレスイヤホンに水分を透過しやすい通信技術と、そもそも左右またぎを必要としない左右同時伝送技術「TWS Plus」をもたらしました。
そんな技術的な背景の中、SONYの答えはQualcomm製チップの採用ではなく独自開発でした。

Qualcomm社の左右同時伝送技術は、例えばスマホであれば同じくQualcomm社のsnapdragonシリーズといったSoCが使用されている必要があります。つまり汎用的なSoCを採用していないiPhoneで機能させることは難しいのです。その点、SONYの独自開発チップではSoCに依存しないため、スマホを選びません。

「コモディティ化」という言葉が昨今のスマートフォンを指して使われることがあります。
これは様々なメーカーが様々な製品を出しても、全て同じようなスペック、外見にまとまってしまうこと。
イヤホン業界では長年に渡って多様性に優れた製品が生まれ続けていますが、Bluetooth通信技術が核となるワイヤレスイヤホンは、通信チップがQualcomm社に依存しやすく、コモディティ化の傾向がありました。
SONYが満を持して発売したWF-1000XM3。ワイヤレスイヤホンの世界は今後もユニークな製品を生み続ける、そういった未来を感じました。

営業企画部 / 中村

プレステとカセットウォークマンで育ちました。鞄にヘッドホンとイヤホンを常備し、家の外にこそ音楽が響く世界に生きています。

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