

最近、パーカッショニストと二人で演奏した時、なんだか社交ダンスを踊っているみたいだなぁと感じたSugarです。
社交ダンスは、体育の授業でほんの少し体感したことがあるんです。初心者の私の手を先生がとって下さって、音楽に合わせて腰から足へと次の動きが伝わってきます。
右左右左と頭で考えることなく、ただ先生のリードに身を委ねていると、気が付けば不思議と私はワルツを踊れているのです。フワッと体が軽くなったような感じがして、二人が一緒に回るときには、心地いい遠心力に包まれました

それと同じ感覚を、演奏中に感じたのです。音と音とで手をとりあって、パーカッショニストのリードに身を委ねていると、アップダウンするビートに円運動が感じられて、前へ前へと曲が進んでいく力を感じたのです。
この2つの経験に共通するのは、相手を信頼して、安心して力を抜いていたことだと思います。
さて、体育の授業では合気道も受講したのですが、こちらでも素晴らしい経験がありました。力を入れれば入れるほど、相手にいとも簡単に倒されてしまうのです。逆に脱力状態の時もしかりです。
このような"倒されてしまう状態"というのは、言わば相手を感じられていない状態でもあります。
では、その時に習った"良い力の抜き方"とは...
可動域が広い状態を作ること。
次の自分がどちらにも動き出せる状態でいることが大切なのでした。
例えば、両肩をめいっぱい耳へ近付け、静かにすとんと落とした場所が、可動域の広い力が抜けた肩の位置ということになります。確かに、胸を張りすぎたり、猫背では、可動域がとても狭いのです。
人生にも、もしかしたら通ずるものがあるのかもしれません。意地を張ったり、落胆し過ぎたりしていれば、次の一歩は踏み出せません。まずは力の抜けた良い姿勢を見つけること。
そうすれば共に歩む大切な誰かの心の動きをちゃんと感じながら、自分もどこまでも自由に軽やかにいられる気がします。
人生で起きるアップダウンにも、何かしら円運動のパワーを感じながら、前へ前へと進んで行けるのではないでしょうか。
