
このコラムは、これから初めて弾き語りライブを計画している方に向けて、これまでの私ゲンダユウの様々な経験をもとに綴っています。ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
まずは持ち時間を確認
初めての弾き語りライブの日程が決まったら、セットリスト(略してセトリ)つまり演奏曲を考えます。でもその前に忘れちゃいけないのが持ち時間。ブッキングライブの場合はおそらく30分~40分が多いと思います。1曲5分として計算して、曲と曲の間に少し喋るにしても30分なら4~5曲、40分なら6~7曲くらいが妥当でしょう。
あまり詰め込み過ぎて悠長に歌っていると時間をオーバーして次の出番の人にも影響を与えてしまいますし、逆に焦ると演奏が雑になったり走ってしまったりロクなことがありません。(経験者は語る)
オープンマイクのような企画は持ち時間10分とか15分なのでだいたい2曲になるかと思います。
どんな歌をセトリに入れるべきか
曲数を確認したら今度はどんな曲を披露するべきか悩むと思います。もちろん自分が何曲オリジナル曲を持っているかにもよりますし、カバー曲を入れるかどうかによっても変わって来るかも知れません。まずは候補曲をピックアップしてみて、そこから絞っていくなんてことも良いと思います。
私がいまだによくやっているのは、1曲目と最後の曲を決めてしまうこと。ライブのセトリは例えるならミニアルバムの曲順のようなもの。冒頭からドーン!と行きたいか、最後にしっとり決めるか、皆さんも経験あると思いますが、最初と最後でそのアルバムの印象が決まるように、ライブにも似たようなところがあります。このあたりはぜひオーディエンスの立場に立ってみて、あなた自身がどんなアーティストイメージで観られたいか等もふまえて決めていくことをお勧めします。
それに加えて大切なことは、やっぱり十分練習して弾き慣れている曲を入れること。チャレンジ曲を入れてしまうと当日の余計な緊張にも繋がりますし、本番で間違うとその後の曲のメンタルにも影響します(苦笑)背伸びをせずにのびのび歌えることが1番です。
曲順も起承転結があるとグッド
セトリに入れる曲が決まれば今度は曲順を考えます。ここはやはり起承転結や緩急も意識したいところ。例えばオープニングはアップテンポ、2曲目はミドルテンポ、3曲目でスローテンポ曲でしっとりと。4曲目は打って変わってライトなアップテンポ。ラストの一発は「これぞ自分」と言う自信作を披露する、なんて言う流れも良いでしょう。
もちろん、ライブにテーマを決めて、今夜は全部バラードだ!と言うのであれば全曲スローテンポでも全く問題ないと思います。そんなに選べるほどまだオリジナル曲がない…と言う人の場合は、いっそのこと割り切って「作った順」にすれば、その成長過程も感じてもらえて興味を持って聴いてくれるかも知れません。
カバー曲を含める時の工夫
オリジナルの曲数が少ない段階でもぜひステージに挑戦したい!と言う時は、カバー曲を入れてももちろん良いと思います。ただし、聴き手のことを考えると、そのカバー曲を歌う理由を歌う前に話しておいた方が、その曲を知らない場合でも楽しく聴いてもらえると思います。
例えば、音楽を始めるキッカケとなった曲とか、苦しい時に力をくれた曲とか、自身のエピソードを織り交ぜながら紹介することでグッと聴き手は引き寄せられます。ライブ会場の中にはカバー曲NGと言うお店もあるので予め確認しておくと良いでしょう。
あなた自身が伝わるセトリが1番
セトリがある程度固まったら、念には念を、まさかのアンコールにも一応備えておくと安心ですね。もし曲数が無ければ、1曲目をもう一度やると言うのも定番だったりします。きっと最初よりも落ち着いて、でも熱く感謝を持って演奏することができるでしょう。
何はともあれ、あなた自身が伝わるセトリが1番ですし、そしてあなた自身がワクワクできるものであることが大切です。例えるなら気分はコース料理を作るシェフのようなもので、前菜からメインディッシュ、デザートまで、聴き手に美味しく食べていただきたいと言う気持ちや、自分も食べたいくらいのコースだと言う気持ちが持てれば、多少本番でミスがあったとしても伝わるものが必ずあるものです。
もちろん事前練習はしっかりやって、できるだけ美味しく仕上げておくことは「シェフ」の役割ですね。とは言え本番はドキドキするもの。でもそのうち慣れて来ますよ。あなたの記念すべき初弾き語りライブが素敵な時間になることを願っています。
※本番に緊張でセトリを忘れる・・・なんてことがないように!?︎慣れないうちは特に曲順通りに歌詞カードやコード表を側に置いておきましょう。そんな時、譜面台は必需品です。本番当日はお店にあるものを借りることができますが、自宅で練習する時用に1台持っておくことをお勧めします。折りたたみタイプが便利です。ちなみに、自宅で練習する時も、本番で立てようと思っている位置に譜面台を立て、視線のやり場も含めて練習しておくと安心です。
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