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プラオカと陶製オカリナ、どっちがいいの?

2021-11-18

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

陶器製のオカリナに比べて、プラスチック製のオカリナ(プラオカ)は音が悪いイメージがあります。実際はどうなのでしょうか、検証してみました。

■ 検証に使ったオカリナ

検証にはNIGHT製のオカリナを使ってみました。同じアルトC調(AC)で、メーカーも同じですが、形は大分違っています。プラオカは1,000円程度で、陶製のオカリナは購入時に6,000円程度で購入しました。価格差は6倍、果たして音や使い心地の違いはどの程度でしょうか。

○ プラオカ

NIGHT ( ナイト ) / Pla Ocarina AC CLEAR

○ 陶製オカリナ

NIGHT Standard AC アイボリー

■ 重さについて

プラオカの重さは95g、陶製のオカリナの225gで約倍の重さですが、質感のせいでしょうか、実際持った感じではプラオカがとても軽く感じます。長時間演奏するには、軽いプラオカが使いやすいと思います。

■ 質感はどうか

○ プラオカ

オカリナは手で包み込むように持って演奏するので、質感も大切なポイントです。プラオカはプラスチック製なので触り心地は硬いですが、このプラオカは、表面に細かいデコボコの加工がされているので、プラスチックの無機質な感じはない気がします。

また、このデコボコの加工が滑り止めにもなっていて、しっかりとホールドすることができます。

○ 陶製オカリナ

陶製オカリナは持った時にプラオカより冷たいですが、持っているうちに手の温度が伝わってあたたかくなってきます。持った感じはプラオカよりも柔らかく、重い分ずっしりとした手応えがありあります。表面が少しデコボコしているので、滑り止めにもなり、高級感もある気がします。

■ 音について

○ プラオカ

一番のポイントの音ですが、プラオカでもしっかりと音がでます。正しいフォームでしっかりと穴を押さえれば、以外と温かみのある音を出すことができます。

○ 陶製オカリナ

音質はプラオカよりも柔らかくて優しい音がします。個人的には陶製のオカリナの方が好みの音です。しかし、プラオカのように工業製品ではないので、オカリナの穴の精度に個体差があります。自分の指の太さや形にあっていないと音をだすのに慣れが必要な場合もあるでしょう。

■ ピッチについて

音程の計測は、スマホのチューナーアプリ「チューナー&メトロノーム(チューニング・メーター)」を使って測定しました。オカリナの場合吹く強さによって音程が変わるので測定が難しいのですが、やってみました。

息は吹くのに疲れない程度、自然と口からでる息の太さにしてみました。わかりずらいですが、口笛を静かに吹く程度の息の出し方だと思っていただけるといいです。

○ プラオカ

音程はほぼ正しい音程になります。高音も出しやすい感じがしました。プラオカに息を強く吹き込んで見ると、半音程度音程が上がったので、大きな音を出そうとする場合は音程がずれることがあると思います。自宅で練習するには丁度良いですが、ステージや野外で大きな音を出す場合は音程がずれる可能性があります。

○ 陶製オカリナ

オカリナの個体差もあるかもしれませんが、全音~半音下がっていました。しかし、強く息を吹けば正しい音程になります。ただ、音がかなり大きくなるので、自宅で練習するにはちょっとうるさい気がします。ステージで大きな音で吹くにはいいと思います。

■ 見た目はどうか

見た目(デザイン)は陶製がいいです。オカリナを草原の中で吹く、自然と一体になって吹くイメージにぴったりな見た目です。このオカリナは陶製オカリナの中ではシンプルなデザインなので、AKETAやTi Amoなどの色にムラのあるデザインや表面にデコボコが多いデザインのオカリナなら、さらにナチュラルなイメージになります。

■ 手入れのしやすさについて

オカリナは直接口をつけて吹くので、内部につばがたまりやすいです。たまには掃除をしたいところですが、陶製のものは水分を吸収するので、水洗いすると音質が変わる可能性があります。

その点、プラオカは水で洗っても音質が変わりにくいのがメリットになります。しかし、オカリナの吹き口はデリケートなので、プラオカといえども、ゴシゴシと洗ってしまうのはやめた方がいいです。

プラオカを洗う場合は水でそっと流すようにして、吹き口は特に気をつけて洗いましょう。陶製のオカリナは、水で洗うのは避けて、オカリナ専用の掃除用品で清掃するのがおすすめです。

■ 携帯性はどうか

外に持ち運んで使える携帯性については、断然プラオカが有利です。陶製オカリナは落とした時に当然割れます。その点プラオカは、落としても割れないことが多いです。強くたたきつけたり、高い位置から落としたら壊れますが、普通に使っている限りでは壊れることはないと思います。

プラオカは軽いので、バックやリュックの中に入れても気にならないくらいの重さです。

陶製のオカリナにはストラップが必須

陶製のオカリナの場合、ストラップを取り付けると落下を防ぐことができます。今回のNIGHT陶製オカリナの場合、ストラップを取り付ける金具がついているので、そこに取り付けましょう。また、ストラップにはさまざまな色があるので、デザインのポイントとしても有効に使えます。

■ おすすめオカリナのストラップ

NIGHT オカリナ専用ストラップ

NIGHT オカリナ専用ストラップ

記事の筆者が使っているのもこのストラップです。ビニール製の衝撃吸収コイルがついているので手から滑って落ちても、衝撃を吸収してくれます。

■ 結論:最初の一台としてプラオカがおすすめ

今回テストしてみて、プラオカの音が以外といいのに驚きました。音のあたたかみという点では陶製のオカリナが上ですが、音程の安定性や携帯性などではプラオカもひけをとりません。これからオカリナを始める方の最初の一台としてプラオカはおすすめです。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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オカリナスナイパー

エレクトーンを10年習い、18歳のときにエレクトーンの教師かウエディングプレーヤーになろうとしたが、実力不足とさぼりぐせのため挫折。35歳ぐらいのときに植村花菜のトイレの神様を聞き、ギターに目覚める。その後子どもにギターをゆずり、自分はボーカルに専念(車の中で練習)。現在、子どもと一緒にyoutubeで弾き語りをアップしています。チャンネル登録者大募集中の、しがないグラフィックデザイナーです。たまにライターもやってます。サウンドハウスLOVE!!
youtube https://www.youtube.com/channel/UCdSDgzYLNQKnYUCGSJ0RUsA
twitter https://twitter.com/ppcuu3AMiZuDH20

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